豊明卸問屋マガジン
人気の記事
植物の仕入れで売場ごとの在庫配分を間違える!カテゴリー別に適正在庫を決める方法
植物の仕入れ
植物の仕入れで売場ごとの在庫配分を間違える!カテゴリー別に適正在庫を決める方法
「小型観葉植物はすぐ売り切れるのに大型植物が余る」「多肉植物の棚だけ在庫が多すぎる」「カテゴリーごとに何%仕入れればいいのか分からない」と悩んでいませんか。植物仕入れ方法では、店舗全体の仕入れ額だけでなく、小型観葉、大型観葉、多肉植物、サボテンなどカテゴリー別に販売速度を確認することが重要です。売場面積を均等に分けても、売上が均等になるとは限りません。この記事では、過去3か月の売上構成、粗利益、在庫日数を使い、カテゴリー別の適正在庫を決める方法を具体的に解説します。
カテゴリー別に適正在庫を決める方法
植物店では、商品をカテゴリーごとに分けて売場を作ることが多くあります。
例えば小型観葉植物、大型観葉植物、多肉植物、サボテン、鉢物などです。
しかし、売場面積や仕入れ予算を均等に配分していると、売れるカテゴリーは欠品し、動かないカテゴリーは在庫が増えることがあります。
例えば月間販売数が、小型観葉100鉢、中型観葉50鉢、大型観葉10鉢、多肉植物40鉢だったとします。
合計200鉢です。
販売数量比率では、小型50%、中型25%、大型5%、多肉20%です。
それにもかかわらず各カテゴリーへ25%ずつ仕入れ予算を配分すると、大型商品へ必要以上の資金を使う可能性があります。
まず過去3か月のカテゴリー別販売数を確認しましょう。
1か月だけだと季節やイベントの影響を受けるため、3か月程度の平均を見る方法がおすすめです。
例えば3か月の販売数が、小型300鉢、中型180鉢、大型45鉢、多肉225鉢なら合計750鉢です。
割合は小型40%、中型24%、大型6%、多肉30%になります。
この割合を仕入れ数量の基本比率として使うことができます。
ただし、販売「数量」だけで決めると高単価カテゴリーを過小評価する可能性があります。
例えば大型植物は販売数6%でも、売上金額では25%を占めている場合があります。
1鉢20,000円の商品5鉢は100,000円です。
1鉢2,000円の商品50鉢と同じ売上になります。
そのため、「販売数量比率」と「売上金額比率」の両方を確認します。
例えば小型は販売数40%・売上25%、中型24%・売上30%、大型6%・売上25%、多肉30%・売上20%というデータなら、数量だけでは分からない特徴が見えてきます。
粗利益も確認しましょう。
売上が高くても粗利益率が低いカテゴリーなら、仕入れを増やしすぎる必要はありません。
例えば大型植物売上200,000円、粗利益60,000円なら粗利率30%。
小型植物売上200,000円、粗利益100,000円なら50%です。
同じ売上でも店舗への利益貢献は異なります。
そこでカテゴリー別に「売上」「粗利益」「在庫金額」「在庫日数」を並べます。
例えば小型観葉は月売上300,000円、粗利益150,000円、平均在庫日数20日。
大型は月売上200,000円、粗利益60,000円、平均在庫日数90日。
この場合、大型は売上が大きくても資金回転が遅く、売場を長期間使用しています。
仕入れ予算を決める際にこの違いを考慮する必要があります。
売場スペース当たりの売上も重要です。
例えば小型観葉売場5㎡で月500,000円、大型植物売場10㎡で月300,000円だったとします。
1㎡当たり売上は小型100,000円、大型30,000円です。
この数字だけで大型売場を減らす必要はありませんが、売場配分を見直す材料になります。
大型商品は店の雰囲気づくりやアイキャッチの役割もあるため、数字だけでゼロにする必要はありません。
そこで「売上を作るカテゴリー」と「売場の魅力を作るカテゴリー」を分けて考えます。
例えば小型観葉と多肉を売上主力、大型をイメージ商品と位置付けます。
大型は在庫数を減らし、見栄えの良い5~10鉢を厳選して展示する方法があります。
商品数を減らしても売場の存在感は維持できます。
カテゴリー別に在庫日数の上限も設定しましょう。
例えば小型観葉は30日、中型45日、大型90日、多肉45日などです。
販売速度が違うカテゴリーに同じ「30日ルール」を使う必要はありません。
大型植物は販売頻度が低くても1鉢当たり利益が大きいため、ある程度長めの在庫期間を許容する場合があります。
逆に小型商品が90日残っているなら仕入れ量の見直しが必要です。
在庫上限を鉢数でも設定します。
例えば小型150鉢、中型80鉢、大型15鉢、多肉100鉢など、売場面積と販売速度から決めます。
大型在庫上限15鉢のところ20鉢あるなら、新規仕入れを停止します。
10鉢まで下がった段階で追加を検討します。
カテゴリー別に「注意ライン」と「発注可能ライン」を設定すると運用しやすくなります。
例えば大型は15鉢上限、12鉢以上は仕入れ停止、8鉢以下なら仕入れ可能という基準です。
一方、小型は販売速度が速いため150鉢上限、100鉢以下で発注というように設定します。
カテゴリーごとの仕入れ予算も売上実績へ合わせます。
例えば月仕入れ予算500,000円の場合、過去3か月の売上・粗利益を参考に、小型40%で200,000円、中型25%で125,000円、大型15%で75,000円、多肉20%で100,000円というように設定します。
毎月固定するのではなく、季節ごとに変更します。
例えば春に多肉植物の販売が増えるなら、3~5月だけ20%から30%へ増やします。
その分、低調なカテゴリーを減らします。
仕入れ予算全体を増やさず、配分を変えることがポイントです。
月1回、カテゴリー別の販売率も確認します。
例えば小型100鉢仕入れて90鉢売れれば90%。
大型15鉢仕入れて5鉢なら約33%です。
大型が3か月連続30%前後なら、仕入れ数量を減らす必要があります。
ただし在庫期間が長い商品なので、月単位だけでなく3か月累計でも確認しましょう。
新商品をどのカテゴリーへ入れるかも重要です。
例えば売場全体で新商品枠10%としている場合、すべてを大型へ使うのではなく、販売構成に応じて分散します。
新商品20鉢なら、小型8鉢、中型5鉢、大型2鉢、多肉5鉢などです。
大型新商品は1鉢1~2鉢程度に抑えることで高額在庫を防げます。
在庫構成と売上構成の差も確認しましょう。
例えば売上構成が小型40%なのに、在庫金額では小型15%しかない場合、欠品が多くなっている可能性があります。
反対に大型売上15%なのに在庫金額50%なら、資金が大型商品へ偏っています。
月末に「売上構成比」と「在庫構成比」を横並びにすると分かりやすくなります。
差が±10ポイント以上あるカテゴリーは重点的に確認します。
例えば大型売上20%、在庫40%なら+20ポイントです。
仕入れ過多の可能性があります。
小型売上50%、在庫30%なら-20ポイントなので、在庫不足の可能性があります。
ただし在庫回転の違いもあるため、最終的には在庫日数と合わせて判断します。
売場担当者からの情報もカテゴリー配分に反映しましょう。
例えば「小型商品は毎週土曜日に欠品する」「多肉棚はいつも半分残る」といった現場情報があります。
毎週1回、カテゴリー別の欠品数を確認します。
小型で週10商品欠品、大型0なら、小型の仕入れ比率を増やす必要があるかもしれません。
逆に売れ残り上位20商品のうち15商品が多肉なら、多肉仕入れを減らす材料になります。
植物仕入れ方法でカテゴリー別の在庫配分を改善するには、「売場面積を均等にする」のではなく「販売実績に応じて資金と数量を配分する」ことが重要です。
販売数量、売上、粗利益、在庫日数の4つを月1回比較し、3か月ごとに配分を調整しましょう。
よくある質問
Q1. カテゴリー別仕入れ比率はどう決めればよいですか?
A. 過去3か月程度の販売数量、売上金額、粗利益を確認し、それぞれの割合を参考に決めましょう。
Q2. 売れないカテゴリーはなくした方がよいですか?
A. 必ずしも必要ありません。売場の魅力や専門性を作るカテゴリーなら、数量を減らして残す方法があります。
Q3. 大型植物は販売数が少ないので減らすべきですか?
A. 販売数だけでなく売上金額、粗利益、売場効果を確認して判断しましょう。
Q4. カテゴリー別の在庫日数は同じ基準でよいですか?
A. 販売速度が異なるため、30日、45日、90日などカテゴリーごとに基準を変える方法があります。
Q5. 仕入れ配分はどのくらいの頻度で見直しますか?
A. 月1回数字を確認し、3か月ごとに大きく調整する方法がおすすめです。
まとめ
植物の売場ごとの在庫配分を改善するには、小型、中型、大型、多肉などカテゴリー別に過去3か月の販売数量、売上、粗利益、在庫日数を確認しましょう。販売数40%の商品カテゴリーに在庫15%しかない場合は欠品、売上20%なのに在庫40%なら過剰在庫の可能性があります。植物仕入れ方法では、売場面積を均等にするのではなく、実際の販売結果に応じて仕入れ予算と在庫上限を調整することが重要です。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
