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観葉植物市場で仕入れコストが見えない!移動費・人件費まで含めた本当の仕入れ原価
植物の仕入れ
観葉植物市場で仕入れコストが見えない!移動費・人件費まで含めた本当の仕入れ原価
観葉植物市場で安く商品を仕入れられているはずなのに、「思ったほど利益が残らない」「売上はあるのに仕入れ負担が大きい」と感じることがあります。仕入れ原価というと植物そのものの購入価格だけを考えがちですが、市場までの交通費、仕入れ担当者の人件費、積み込み、荷下ろし、検品などにもコストがかかっています。1鉢あたりでは小さな金額でも、年間で見ると大きな差になります。今回は、観葉植物市場での仕入れにかかる本当のコストを数字で把握し、利益改善につなげる方法を解説します。
交通費を仕入れ鉢数で割り移動コストを求める
観葉植物市場で仕入れた商品の原価を計算する際、多くの場合は「市場でいくらで買ったか」が中心になります。
たとえば1鉢1,000円で仕入れた商品なら、原価1,000円と考えます。
しかし、実際にその商品を店舗へ並べるまでには、さまざまなコストが発生しています。
まず分かりやすいのが交通費です。
市場まで往復で燃料・高速代・駐車関連費用など合計4,000円かかり、1回100鉢仕入れた場合、単純に1鉢あたり40円です。
50鉢しか仕入れなければ1鉢80円になります。
同じ市場へ行っても、仕入れ数量によって1鉢あたりの移動コストは変わります。
仕入れ5時間の人件費を1鉢単位へ配賦する
次に人件費です。
往復移動90分、市場で商品選定120分、積み込み30分、荷下ろし・検品60分なら合計300分、5時間です。
担当者の時間コストを1時間1,500円で考えると7,500円です。
100鉢仕入れた場合は1鉢75円、50鉢なら150円です。
交通費4,000円と人件費7,500円を合わせると1回1万1,500円です。
100鉢なら1鉢115円、50鉢なら230円となります。
仕入れ1,000円の商品でも、実際には1,115円または1,230円程度のコストがかかっていると考えることができます。
入荷処理費まで含め仕入れ判断用の実質コストを出す
さらに、店舗到着後の作業もあります。
100鉢の値札付け、清掃、陳列に合計2時間かかり、時給1,500円なら3,000円です。
1鉢あたり30円となります。
先ほどの115円と合わせれば、1鉢あたり145円の追加コストです。
つまり市場で1,000円の商品を仕入れても、店舗へ並ぶ時点では1,145円程度になっている可能性があります。
もちろん厳密な会計原価とは別に、これは「仕入れ判断用の実質コスト」として考えると分かりやすいでしょう。
実質コストを販売価格との差額へ反映する
この数字を販売価格へ反映します。
たとえば市場価格1,000円の商品を2,000円で販売する場合、表面的な差額は1,000円です。
しかし実質コスト1,145円なら差額は855円です。
さらに値下げや廃棄も加われば、実際に残る利益はもっと小さくなります。
仕入れ回数と数量を在庫日数と合わせて比較する
仕入れ回数による違いも見てみましょう。
月8回市場へ行き、1回の関連コスト1万1,500円なら月9万2,000円です。
月4回なら4万6,000円です。
回数を減らすだけなら月4万6,000円減りますが、その分1回の仕入れ量を増やして長期在庫が発生すれば、管理費や値下げが増える可能性があります。
そのため「仕入れ回数」と「1回あたり仕入れ数量」を一緒に見る必要があります。
たとえば月8回・1回50鉢なら月400鉢。月4回・1回100鉢でも同じ400鉢です。
前者は関連コスト9万2,000円、後者は4万6,000円です。
単純には後者が効率的ですが、平均在庫日数が20日から45日に伸びる場合は、在庫リスクとのバランスを確認します。
月間関連コストから低単価商品の負担を把握する
おすすめは、月1回「仕入れ関連コスト」を計算することです。
項目は「交通費」「仕入れ時間」「荷下ろし時間」「入荷処理時間」の4つ程度で十分です。
たとえば月間交通費2万円、人件費6万円、入荷処理2万円なら合計10万円です。
月500鉢仕入れていれば1鉢あたり200円です。
この200円を把握しているだけでも、低単価商品を仕入れるときの見え方が変わります。
仕入れ価格300円の商品に200円の関連コストがかかるなら、実質的には500円です。
一方、仕入れ価格1万円の商品に200円なら割合は2%程度です。
つまり低単価商品ほど、固定的な仕入れ関連コストの影響が大きくなります。
そのため小型・低単価商品はまとめて効率よく仕入れる、高単価商品は少量でも品質重視で選ぶなど、カテゴリーによって仕入れ方を変えることができます。
関連コストと30日以内販売率をセットで評価する
また、仕入れコストを下げるために大量購入しすぎないことも重要です。
1回の交通費を薄めるために200鉢仕入れても、そのうち50鉢が長期在庫や値下げになれば、結果的に高コストになる可能性があります。
「1鉢あたり仕入れ関連コスト」と「30日以内販売率」をセットで確認しましょう。
1鉢関連コスト200円、30日以内販売率80%なら効率的でも、関連コスト100円まで下げた代わりに30日以内販売率40%になったなら改善とは言えない場合があります。
工程別時間を記録し商品選定時間を短縮する
さらに、市場での仕入れ時間も工程別に記録すると改善点が見つかります。
移動90分、商品選定120分、積み込み30分の合計240分だったものを、事前リスト作成によって商品選定90分まで減らせれば30分短縮です。
月4回なら2時間、年間24時間です。
時給1,500円換算なら年間3万6,000円相当です。
観葉植物市場で利益を高めるには、商品価格だけで「安く仕入れた」と判断しないことが重要です。移動費、人件費、荷下ろし、入荷処理まで数字に含めることで、本当に効率の良い仕入れ方法が見えてきます。
よくある質問
Q1. 仕入れ原価には交通費も入れた方がよいですか?
A. 会計上の扱いとは別に、仕入れ判断用として1鉢あたり交通費を計算すると実質コストを把握しやすくなります。
Q2. 人件費はどう計算しますか?
A. 移動、商品選定、積み込み、荷下ろしなどの合計時間に時間単価を掛けると目安を出せます。
Q3. 1鉢あたりの仕入れコストはどう求めますか?
A. 1回の交通費や人件費などを合計し、仕入れ鉢数で割る方法があります。
Q4. 仕入れ回数を減らせば必ずコストは下がりますか?
A. 移動コストは下がりますが、まとめ仕入れによる長期在庫が増える場合があるため、在庫日数も確認する必要があります。
Q5. 仕入れ関連コストはどのくらいの頻度で計算すべきですか?
A. 月1回程度、交通費・人件費・入荷作業費の合計を確認するとよいでしょう。
まとめ
観葉植物市場で本当の仕入れコストを把握するには、植物本体の価格だけでなく、交通費、人件費、積み込み、荷下ろし、入荷処理まで考えることが重要です。1回の関連コストが1万1,500円で100鉢仕入れるなら1鉢115円、さらに入荷作業30円なら合計145円程度です。月1回、仕入れ関連費用を集計し、1鉢あたりコストと30日以内販売率を合わせて確認しましょう。「市場で安かったか」ではなく「店舗で販売できる状態までにいくらかかったか」を見ることで、観葉植物市場での仕入れ効率と利益を改善しやすくなります。
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