豊明卸問屋マガジン
人気の記事
植物の仕入れで売れ筋の変化についていけない!トレンドを見逃さない発注見直しの方法
植物の仕入れ
植物の仕入れで売れ筋の変化についていけない!トレンドを見逃さない発注見直しの方法
「去年まで売れていた植物が急に動かなくなった」「SNSで人気の商品を仕入れた頃にはブームが落ち着いていた」「売れ筋の変化をどう仕入れに反映すればよいか分からない」と悩んでいませんか。植物の人気は一年中同じではなく、季節、インテリアの流行、SNS、価格帯、生活スタイルなどによって変化します。そのため、植物仕入れ方法を固定したままにしていると、売れない商品を仕入れ続けたり、新しい需要を取り逃したりする可能性があります。この記事では、過去3か月の販売データや直近4週間の動きを使い、売れ筋の変化を早めに見つけて発注量へ反映する方法を具体的に解説します。
トレンドを見逃さない発注見直しの方法
植物販売では、「定番だから売れる」という考え方だけで仕入れを続けると、少しずつ顧客ニーズとずれることがあります。
例えば前年まで月20鉢売れていた商品が、今年に入って月15鉢、12鉢、8鉢と減っているとします。
過去の実績だけを見て毎月20鉢仕入れ続けると、1か月目に5鉢、2か月目に8鉢、3か月目に12鉢が余る方向です。
3か月で合計25鉢分、仕入れ原価が1鉢2,000円なら50,000円分の余剰が発生する可能性があります。
そこで重要なのが、売れ筋を固定せず定期的に見直すことです。
まず直近12週間、つまり約3か月の販売数を週単位で確認します。
例えばA商品が第1~4週で週5鉢、第5~8週で週4鉢、第9~12週で週2鉢に減っているなら、明確な下降傾向があります。
逆にB商品が週2鉢→週4鉢→週6鉢と増えていれば、需要が高まっている可能性があります。
月単位だけで見るより、週単位で確認した方が変化へ早く気づきやすくなります。
売れ筋の変化を判断するために、「4週間平均」を使う方法があります。
例えば直近4週間で20鉢売れれば週平均5鉢です。
その前の4週間が28鉢なら週平均7鉢なので、販売速度は約29%低下しています。
この場合、次回仕入れ数量を20~30%程度減らすことを検討できます。
反対に前4週間16鉢、直近4週間24鉢なら50%増です。
ただし、急に発注量を50%増やすのではなく、まず20~30%増やして販売状況を確認する方法が安全です。
売れ筋変化には季節要因もあります。
例えば春に伸びた商品が夏に下がっている場合、それが人気低下なのか単なる季節変動なのか判断する必要があります。
そこで前年同時期の販売数も比較します。
今年6月20鉢、7月12鉢へ減っていても、前年も6月18鉢、7月10鉢なら通常の季節変化と考えられます。
一方、前年7月20鉢だった商品が今年7月10鉢なら、前年同月比50%減なので需要自体が弱まっている可能性があります。
「直近4週間」と「前年同月」の2つを組み合わせることで、一時的な変化かトレンド変化かを判断しやすくなります。
SNSや検索動向も参考になりますが、それだけで大量仕入れするのは注意が必要です。
例えばSNSで話題の商品を見つけても、仕入れる頃には人気が落ち着いていることがあります。
そのためトレンド商品は1~3鉢程度からテストします。
3鉢仕入れて7日以内に3鉢完売したら次回5鉢、さらに14日以内に完売したら10鉢へ増やすなど、段階的に数量を増やします。
一度人気投稿を見ただけで20鉢、30鉢仕入れるのではなく、実店舗やECでの実販売を確認することが重要です。
売れ筋ランキングを月1回作る方法も有効です。
売上数量上位20商品を一覧にし、前月順位と比較します。
例えば前月15位だった商品が今月5位へ上がっていれば、注目商品として仕入れ数量を少し増やします。
反対に3か月連続で1位→5位→12位と下がっている商品は、定番扱いを見直す必要があります。
ランキングだけでなく「販売率」も確認します。
月20鉢仕入れて18鉢売れれば90%、20鉢仕入れて8鉢なら40%です。
販売率が3か月連続80%以上なら主力商品として維持し、50%未満が2か月続けば数量を減らすなどの基準を設定できます。
売れ筋商品の入れ替えルールも作っておくと便利です。
例えば定番枠20商品を設定している場合、毎月そのうち下位3商品を確認します。
下位商品が3か月連続で販売率50%未満なら定番枠から外し、伸びている新商品を1~3品入れます。
このように定番そのものを少しずつ更新することで、売場が固定化しにくくなります。
価格帯の変化にも注意しましょう。
例えば前年は5,000~10,000円の商品がよく売れていたのに、今年は3,000円以下の販売比率が40%から60%へ上がっている場合、顧客の購入価格帯が変化している可能性があります。
品種だけでなく価格帯別売上も月1回確認します。
「3,000円以下」「3,001~5,000円」「5,001~10,000円」「10,001円以上」などに分け、販売数量と売上金額を比較します。
売れるサイズも変化することがあります。
大型観葉植物が人気だった店舗でも、最近は3~5号の小型植物が伸びていることがあります。
例えば前年は小型40%、中型35%、大型25%だったのに、今年は小型60%、中型30%、大型10%なら、仕入れ比率も調整が必要です。
商品トレンドを見るときは「品種」「サイズ」「価格帯」の3軸で確認すると、より細かい変化が分かります。
スタッフからの情報も役立ちます。
接客中に「最近○○を探す人が多い」「以前より大型商品への問い合わせが減った」など、数字に出る前の変化に気づくことがあります。
毎週10分程度、問い合わせが多かった商品を3件だけ共有する方法があります。
同じ要望が3~4週間続いたら1~3鉢テスト仕入れしてみます。
売れ筋変化を追う際には、既存在庫も確認します。
新しい人気商品を見つけたからといって、在庫が多い状態で追加すると総在庫が膨らみます。
例えば在庫上限200鉢、現在190鉢なら、新商品10鉢仕入れる場合は低回転商品10鉢分の追加発注を止めるなど入れ替えます。
「新商品を追加する」ではなく「低回転商品と入れ替える」という考え方です。
発注数量は大きく変えすぎないこともポイントです。
売れ始めた商品を5鉢からいきなり30鉢へ増やすと、トレンドが短期間で終わった場合に在庫が残ります。
5鉢→8鉢→12鉢→20鉢のように、1回20~50%程度ずつ増やす方法があります。
逆に販売数が落ちている商品も、20鉢から0鉢へ急に止めるのではなく、15鉢、10鉢、5鉢と減らして需要が残っていないか確認します。
ただし、90日以上の長期在庫がある商品は追加仕入れを停止してもよいでしょう。
トレンド商品の利益率も確認します。
人気が高いからと高値で仕入れた結果、販売価格を上げられず粗利益が少なくなることがあります。
例えば通常1,500円で仕入れていた商品が人気によって2,500円に上がり、販売価格3,500円なら粗利益は1,000円です。
以前3,000円販売、仕入れ1,500円で粗利益1,500円だったなら、人気が上がったのに利益は減っています。
仕入れ量を増やす前に実質原価と粗利益を確認しましょう。
売れ筋見直しは月1回、変動の大きい商品は週1回確認する方法がおすすめです。
例えば毎週月曜日に直近4週間販売数を確認し、月末に売れ筋ランキングと販売率をまとめます。
3か月ごとには商品構成全体を見直します。
このサイクルを続けることで、売れなくなった商品を長期間仕入れ続けるリスクを減らせます。
植物仕入れ方法でトレンド変化に対応するポイントは、流行を予想して当てることではありません。
売れ方の変化を早く見つけ、少量から試し、数字を確認しながら仕入れ量を調整することです。
直近4週間、前年同月、販売率、ランキングを組み合わせることで、自店の「今の売れ筋」に合わせた仕入れがしやすくなります。
よくある質問
Q1. 売れ筋商品はどのくらいの頻度で見直すべきですか?
A. 月1回ランキングを確認し、販売変動が大きい商品は週1回程度、直近4週間の販売数を確認するとよいでしょう。
Q2. SNSで人気の商品はすぐ大量仕入れしてもよいですか?
A. 人気が短期間で終わる可能性もあるため、まず1~3鉢程度からテストして実際の販売速度を確認しましょう。
Q3. 売れなくなった商品はすぐ仕入れを止めるべきですか?
A. 季節要因もあるため、前年同月と比較しましょう。3か月連続で販売率50%未満など明確な低下があれば数量削減を検討します。
Q4. 売れ筋の変化は何を見れば分かりますか?
A. 直近4週間販売数、前年同月比、販売率、売れ筋順位、価格帯別・サイズ別販売数などが参考になります。
Q5. 人気が上がった商品は何%くらい仕入れを増やしますか?
A. 一気に倍増させず、まず20~30%程度増やし、次回の販売結果を見てさらに調整する方法があります。
まとめ
植物の売れ筋は固定ではないため、直近4週間と前年同月の販売数を定期的に比較しましょう。販売率80%以上が続く商品は仕入れを増やし、50%未満が続く商品は減らすなど基準を作ると判断しやすくなります。SNSで話題の商品も初回1~3鉢程度からテストし、5鉢→8鉢→12鉢というように段階的に増やしましょう。植物仕入れ方法では、流行を追いかけること以上に、販売データの変化へ早く対応する仕組みを作ることが重要です。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
