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豊明卸問屋マガジン

植物の仕入れでバックヤードが在庫だらけ!売場と倉庫を圧迫しない適正在庫の作り方

植物の仕入れ

植物の仕入れでバックヤードが在庫だらけ!売場と倉庫を圧迫しない適正在庫の作り方

「仕入れた植物が売場に置き切れない」「バックヤードに植物が増えて作業スペースが狭い」「在庫は多いのに店頭の商品が充実して見えない」と困っていませんか。植物仕入れ方法では、仕入れ金額や販売数だけでなく、保管できるスペースも重要な制約です。植物は段ボールに入れたまま長期間保管できる商品ではなく、光や風通し、水やりなどを考えた置き場所が必要です。そのため、売場に出せない量を大量に仕入れると、管理作業が増え、品質低下や作業効率悪化につながることがあります。この記事では、売場容量とバックヤード容量から適正在庫を決める方法を具体的に解説します。

売場と倉庫を圧迫しない適正在庫の作り方

植物販売では、売場に並んでいる商品だけが在庫ではありません。

バックヤード、倉庫、作業場などに置いている植物もすべて在庫です。

店頭には100鉢しか見えていなくても、バックヤードに150鉢あれば総在庫は250鉢です。

この状態で「売場に商品が少ない」と感じてさらに100鉢仕入れると、総在庫350鉢になります。

売場スペースが変わらないまま在庫だけ増えるため、バックヤードが圧迫されます。

まず把握したいのが「売場容量」と「保管容量」です。

例えば店頭に最大150鉢、バックヤードに安全に保管できるのが50鉢なら、物理的な上限は200鉢です。

ただし、常時200鉢すべて置くと入荷作業や水やりのスペースがなくなるため、上限の80~90%程度で運用する方法があります。

200鉢×80%なら160鉢、90%なら180鉢です。

つまり、総在庫160~180鉢程度を通常上限として設定できます。

バックヤードについては、単純に「置けるか」ではなく「管理できるか」を確認します。

植物を床に隙間なく並べれば100鉢置けても、奥の商品へ水やりできない、害虫確認できない、商品を取り出せないなら実用的な容量ではありません。

通路を最低60cm程度確保する、棚前に作業スペースを残すなど、日常作業を考えて容量を決めましょう。

例えば10㎡のバックヤードでも、すべてを植物保管に使うわけではありません。

梱包資材、鉢カバー、作業台、通路などを含め、植物用は全体の40~60%程度などに区切る方法があります。

植物用スペースが5㎡しかないなら、その範囲で安全に管理できる鉢数を測定します。

小型植物と大型植物でも必要スペースは大きく違います。

幅15cm程度の小型植物なら1㎡に多く置けますが、幅80cmの大型植物なら数鉢でいっぱいになります。

そのため「鉢数」だけではなくサイズ別に上限を設定することが重要です。

例えば小型最大120鉢、中型50鉢、大型10鉢など、カテゴリー別の在庫上限を決めます。

大型植物が10鉢上限なのに現在12鉢ある場合は、追加仕入れを停止します。

売れたら補充する方式へ変更します。

バックヤード在庫が増える原因の一つが「ケース単位仕入れ」です。

例えば店頭で必要なのは5鉢でも、最低20鉢単位で仕入れると15鉢がバックヤードへ回ります。

同じような発注が5商品続けば、余分な在庫が75鉢です。

そこで最低ロットの大きい仕入れ先だけに頼らず、小ロット仕入れ先を補助的に利用します。

商品単価が100円、200円高くても、必要数だけ買えることで保管スペースを節約できる場合があります。

バックヤード在庫には「最大保管日数」も設定しましょう。

商品が30日、60日と店頭へ出ないまま倉庫にある状態は避ける必要があります。

例えばバックヤード在庫は原則14日以内に店頭へ出す、30日以上残った商品は追加仕入れ停止というルールを作ります。

入荷日をラベルや在庫表に記録し、毎週1回確認します。

例えば月曜日に「14日以上バックヤードにある商品」を抽出し、店頭在庫と入れ替えます。

売場の商品だけ新しくし、古い商品をずっとバックヤードに残すことがないようにします。

先入れ先出しも大切です。

同じ商品が10鉢店頭、20鉢バックヤードにある場合、新しい入荷品を先に店頭へ出すと古い商品が残ります。

古い入荷日から優先的に補充する仕組みにしましょう。

例えば商品ラベルに入荷週を記載し、「W32」「W33」など週番号で管理する方法があります。

古い週番号の商品から売場へ出します。

在庫金額もバックヤードだけで確認すると有効です。

例えば総在庫500,000円のうち、売場300,000円、バックヤード200,000円なら、40%が見えない場所にあります。

バックヤード比率が高すぎる場合、店頭販売に活かせていない資金が多い可能性があります。

目標として総在庫金額の20~30%以内など、自店独自の上限を設定する方法があります。

例えば総在庫600,000円ならバックヤード在庫120,000~180,000円程度を目標にします。

この比率は店舗形態によって異なりますが、月1回確認すると増えすぎに気づきやすくなります。

売場補充の頻度も見直しましょう。

バックヤードに商品があるのに店頭で欠品しているのは大きな問題です。

例えば毎日開店前と15時の1日2回、売れ筋20商品だけ補充確認する方法があります。

現在庫0鉢でもバックヤードに5鉢あれば、仕入れる前に店頭へ出します。

在庫表では「店頭在庫」「バックヤード在庫」「総在庫」を分けて表示すると便利です。

例えば商品Aは店頭2鉢、バックヤード8鉢、総在庫10鉢です。

店頭だけを見ると少なく見えますが、実際には10鉢あります。

この状態で10鉢追加発注すると20鉢になるため、必ず総在庫で判断しましょう。

仕入れ発注の基準も総在庫で設定します。

例えば発注点5鉢なら、「店頭在庫が5鉢」ではなく、「店頭+バックヤードの総在庫が5鉢以下」で発注します。

これだけでも二重在庫を減らしやすくなります。

バックヤードが圧迫されている場合、新規仕入れ停止ラインを作る方法もあります。

例えば総在庫が上限180鉢の90%、162鉢を超えたら、新商品仕入れを停止し、売れ筋補充だけに限定します。

180鉢に達したら原則発注停止とします。

150鉢まで下がったら通常発注へ戻す、といったルールです。

在庫上限を数字で決めておくと、「少しなら大丈夫」という感覚的な追加仕入れを防げます。

バックヤード作業時間も記録してみましょう。

例えば商品の移動、探す作業、水やりで1日30分かかっているなら、月25営業日で12時間30分です。

在庫を整理して1日15分へ減らせれば、月6時間以上削減できます。

商品をカテゴリー別、サイズ別に固定位置へ配置し、棚番号を付けることも有効です。

「小型A棚」「中型B棚」「高額商品C棚」などに分ければ探す時間を減らせます。

大量入荷の日程も調整しましょう。

一度に150鉢入荷するとバックヤードへ置ききれない場合、75鉢×2回に分けます。

仕入れ先と相談して週2回配送が可能なら、スペースを効率的に使いやすくなります。

送料が増える場合は、在庫保管コストや作業効率と比較して判断します。

植物仕入れ方法でスペース問題を解決するポイントは、「何鉢買えるか」ではなく「何鉢を良い状態で保管できるか」を基準にすることです。

売場容量、バックヤード容量、在庫日数、管理時間を確認し、総在庫の上限を設定しましょう。

例えば上限180鉢、注意ライン160鉢と決めるだけでも、在庫の増えすぎを早めに止めやすくなります。

よくある質問

Q1. バックヤードに置けるだけ植物を仕入れてもよいですか?

A. 置ける数量ではなく、水やりや検品、商品移動ができる数量を上限にすることが重要です。

Q2. 総在庫は売場とバックヤードを合計して考えるべきですか?

A. はい。発注判断は店頭在庫だけでなく、すべての保管場所を含めた総在庫で行いましょう。

Q3. バックヤード在庫は何日程度で見直しますか?

A. 14日程度で確認し、30日以上残る商品は追加仕入れ停止などのルールを設定すると管理しやすくなります。

Q4. 在庫上限はどう決めればよいですか?

A. 売場と倉庫の物理的容量に加え、管理時間や通路を考慮し、最大容量の80~90%程度を通常上限にする方法があります。

Q5. バックヤードがいっぱいになったら何から減らしますか?

A. 低回転商品、長期在庫、新商品、高額商品などから追加仕入れを止め、売れ筋補充だけに絞りましょう。

まとめ

植物のバックヤード在庫が増えすぎる場合は、店頭だけでなく総在庫で発注を判断しましょう。売場150鉢、バックヤード50鉢なら物理上限200鉢でも、通常は80~90%の160~180鉢程度を上限にする方法があります。店頭在庫とバックヤード在庫を分けて記録し、発注は合計数量が発注点以下になった場合だけ行います。植物仕入れ方法では、保管できる数量ではなく「良い状態で管理し、スムーズに作業できる数量」を適正在庫とすることが重要です。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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