豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物の梱包ダンボールが濡れて弱くなる!水漏れ・湿気対策で箱潰れを防ぐ方法
園芸資材の仕入れ
観葉植物の梱包ダンボールが濡れて弱くなる!水漏れ・湿気対策で箱潰れを防ぐ方法
観葉植物を発送するとき、「鉢底から水が漏れてダンボールが湿った」「箱の底が柔らかくなった」「配送中に箱が潰れそうになった」と困っていませんか?観葉植物は土や水分を含むため、一般的な商品とは違って梱包ダンボールが湿気や水漏れの影響を受けやすい特徴があります。特に発送直前の水やりや、鉢皿に残った水分が原因で底面が弱くなるケースには注意が必要です。今回は、観葉植物の発送で起こりやすい水漏れや湿気トラブルを減らし、ダンボールの強度を保つための具体的な対策を紹介します。
水分で弱った箱底に鉢の重量が集中する
観葉植物の発送で意外と見落とされやすいのが、ダンボールと水分の関係です。ダンボールは乾燥した状態では十分な強度があっても、水分を吸うと柔らかくなり、形状を保ちにくくなる場合があります。
特に注意したいのが箱の底面です。
観葉植物は植物本体、鉢、用土を合わせると重量が出やすく、5kg、8kg、10kg以上になる商品もあります。重い鉢が載った底面が水分で弱くなると、持ち上げたときにたわんだり、配送中に変形したりするリスクが高くなります。
例えば植物が2kg、用土が3kg、陶器鉢が3kgなら合計8kgです。さらに梱包材とダンボールを含めれば9kg近くなる可能性があります。
この重量が湿った底面へ集中すれば、乾燥時よりも負荷が大きくなります。
発送前の水やりと鉢皿の残水を確認する
水漏れが起こる原因としてまず確認したいのが、発送前の水やりです。
植物が乾燥するのを心配して、発送直前にたっぷり水を与えてしまうケースがあります。しかし鉢底から排水が続いている状態で箱へ入れると、時間が経ってから水が出てくる可能性があります。
そのため発送の数時間前、あるいは前日までに水分状態を確認し、鉢底から余分な水が出ていないかチェックすることが重要です。
ただし水やりの適切なタイミングは、植物の種類や季節、配送日数によって異なります。全商品を一律に管理するのではなく、例えば「乾燥に強い植物」「水切れしやすい植物」「大型鉢」の3区分程度に分けて基準を作ると運用しやすくなります。
鉢皿付きの商品にも注意しましょう。
見た目では分かりにくくても、鉢皿に20ml、30ml程度の水が残っている場合があります。発送中に箱が傾けば、その水がこぼれてダンボール底面へ広がる可能性があります。
発送前に鉢皿の水分を確認し、残っていれば完全に取り除くことが重要です。
鉢底の保護と重量別補強で水分に備える
次に確認したいのが、鉢底と箱底の間です。
鉢を直接ダンボールの底面へ置くと、水分や湿気がそのまま伝わりやすくなります。そこで底板や吸水性のある保護材などを使い、直接接触しないようにする方法があります。
重量5kg以上の商品については底面補強を追加するなど、重量別にルールを決めるのも有効です。
例えば「5kg未満は通常梱包」「5~10kgは底板1枚追加」「10kg以上は底板+側面補強」といった3段階です。
ダンボール内部の湿気にも注意が必要です。
箱を完全に密閉するような梱包にすると、植物の蒸散や土の水分によって内部湿度が高くなる場合があります。特に高温期は、湿気と温度が組み合わさることで植物の状態にも影響する可能性があります。
そのため葉や鉢を必要以上に何重にも包み込むのではなく、配送中の保護と通気性のバランスを考えます。
保管中のダンボールを床の湿気から離す
保管環境も見直しましょう。
梱包用ダンボールそのものを湿気の多い場所へ保管していると、使用前から強度が低下している場合があります。
例えば倉庫の床へ直接平積みしている場合、床面の湿気を吸うことがあります。ダンボールは棚やパレットなどを使い、床から5cm、10cm程度でも離して保管する方が管理しやすくなります。
梅雨時期は特に注意が必要です。
6月から7月頃に湿度の高い日が続く場合、通常時よりも箱が柔らかく感じることがあります。月1回程度、在庫している箱の状態を確認し、湿気や変形がないかチェックしましょう。
濡れや底面変形を商品別に記録する
発送後のトラブル記録も重要です。
例えば月400件発送して、ダンボールの濡れや底面変形に関する問い合わせが4件あれば発生率は1%です。対策後に1件まで減れば0.25%になります。
さらに、どの植物、どの鉢、どの箱で発生したかを記録すると原因を特定しやすくなります。
例えば4件すべてが8号以上の大型鉢だった場合、小型商品ではなく大型商品の水分管理や底面補強を重点的に改善できます。
水漏れチェックで箱潰れと再発送を減らす
作業チェックリストを用意するのも効果的です。
「①鉢底から水が出ていないか」「②鉢皿に水が残っていないか」「③鉢底を保護したか」「④底面補強が必要な重量か」「⑤箱に濡れがないか」という5項目程度なら、1件30秒程度でも確認できます。
1日30件なら15分、月20営業日で約5時間です。
箱潰れや再発送を減らせるのであれば、十分に価値のある確認作業といえます。
観葉植物の梱包ダンボールを安全に使うためには、「植物を守る」だけでなく「箱そのものを水分から守る」という視点が重要です。
発送前の水やり、鉢皿の確認、底面保護、重量別補強、ダンボールの保管環境という5つを見直すことで、水漏れや湿気による箱潰れリスクを減らしやすくなります。
よくある質問
Q1. 発送直前に観葉植物へ水やりしてもよいですか?
A. 植物や季節によりますが、鉢底から水が出続ける状態での梱包は避けた方がよいでしょう。余分な水分を確認してから箱へ入れます。
Q2. 鉢皿の水も確認する必要がありますか?
A. はい。少量でも箱が傾いた際にこぼれる可能性があるため、発送前に確認しましょう。
Q3. ダンボール底面の補強は何kgから必要ですか?
A. 商品や箱の強度によりますが、5kg以上など店舗独自の基準を設けると判断しやすくなります。
Q4. ダンボールは床に置いて保管してもよいですか?
A. 湿気を吸う可能性があるため、棚やパレットを使って床面から離して保管する方が安心です。
Q5. 水漏れトラブルはどのくらいの頻度で確認すべきですか?
A. 日々記録し、月1回程度発生率を集計すると改善点を把握しやすくなります。
まとめ
観葉植物の発送では、水分によって梱包ダンボールの底面が弱くなるケースに注意が必要です。特に5kg、10kg以上の重量物では、鉢底からの水漏れが箱潰れにつながる可能性があります。発送前には鉢底、鉢皿、箱底の3か所を確認し、必要に応じて底面補強を行いましょう。また、ダンボール自体を床から離して保管し、梅雨時期などは月1回程度状態を確認することも大切です。植物だけでなく箱そのものを水分から守ることが、安全な発送につながります。
園芸資材の仕入れに関する情報を確認できます。
