豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物市場で仕入れた商品が売れ筋なのに欠品する!リードタイムを考えた発注点の決め方
植物の仕入れ
観葉植物市場で仕入れた商品が売れ筋なのに欠品する!リードタイムを考えた発注点の決め方
観葉植物市場で人気商品を把握しているのに、「追加仕入れを決めた時には在庫がなくなっている」「次回市場まで商品が持たない」と困ることがあります。売れ筋商品の欠品は、仕入れ数量だけでなく、次に補充できるまでの日数を考えていないことが原因になる場合があります。そこで重要なのが「リードタイム」です。今回は、現在庫が何鉢になった時点で次回仕入れを決めるべきかを、1日平均販売数・仕入れまでの日数・安全在庫を使って具体的に計算する方法を解説します。
次回仕入れまでの日数をリードタイムとして捉える
観葉植物市場で売れ筋商品を切らさないためには、「残り1鉢になったら仕入れる」という判断では遅い場合があります。
なぜなら、仕入れを決めてから実際に次の商品を店頭へ並べられるまでに時間がかかるからです。
例えば市場へ週1回、毎週水曜日に行く店舗を考えます。
木曜日に在庫が少ないと気づいても、次に市場へ行くのは6日後です。
その6日間で売り切れる可能性があります。
そこで「リードタイム」を設定します。
ここでは「次回仕入れ可能日までの日数」と考えます。
毎週水曜日仕入れなら、水曜日直後は7日程度、月曜日なら2日程度です。
販売速度と安全在庫から商品別の発注点を出す
商品Aが1日平均2鉢売れるとします。
次回仕入れまで5日なら、5日間で10鉢売れる予測です。
安全在庫を3鉢持つなら、発注点は13鉢程度になります。
在庫が13鉢以下になった時点で、次回の仕入れ対象として確定させます。
商品Bが1日0.5鉢、つまり2日に1鉢程度売れる場合、5日間の予測販売数は約2〜3鉢です。
安全在庫2鉢なら、発注点は4〜5鉢程度です。
このように販売速度が違えば発注点も変わります。
1日平均販売数にリードタイムを掛けて計算する
まず直近4週間の販売数から1日平均を求めます。
28日で56鉢売れた商品なら1日2鉢です。
28日で14鉢なら0.5鉢です。
次に、次回市場までの日数を掛けます。
「1日平均販売数×リードタイム+安全在庫」が簡単な発注点の考え方です。
例えば1日1.5鉢、リードタイム7日、安全在庫3鉢なら、1.5×7=10.5鉢、そこへ3鉢を足して13.5鉢です。
実務では14鉢程度を発注点にします。
現在庫12鉢なら、すでに次回仕入れ対象です。
目標在庫との差から追加仕入れ数を調整する
さらに、仕入れ後に何鉢まで補充するか「目標在庫」も決めます。
発注点14鉢に対し、目標在庫25鉢とします。
現在庫12鉢なら13鉢追加です。
この方法なら毎回10鉢、20鉢と固定数量を買うのではなく、現在庫に応じて調整できます。
市場確保率に応じて安全在庫や第2候補を用意する
ただし、観葉植物市場では希望商品を必ず確保できるとは限りません。
そのため市場確保率も考慮します。
過去10回中8回仕入れできた商品なら確保率80%です。
4回しか確保できない商品なら40%です。
確保率が低い商品は、安全在庫を少し増やすか、第2候補商品を用意します。
例えば通常安全在庫3鉢のところ、確保率50%以下なら5鉢にする方法があります。
欠品率と残数を見て発注点を上下させる
欠品率を使って発注点を調整することも重要です。
3か月で12回の仕入れサイクルがあり、4回欠品したなら欠品率約33%です。
発注点が低すぎる可能性があります。
発注点10鉢を12鉢へ20%増やし、次の3か月で欠品率を確認します。
一方、欠品0回でも毎回20鉢以上残るなら在庫を持ちすぎています。
発注点を10〜20%下げます。
季節別に販売速度を再計算し繁忙期は週2回確認する
季節変動にも対応します。
同じ商品が春は1日2鉢、冬は1日0.8鉢しか売れない場合、年間同じ発注点では冬に過剰在庫になります。
3か月ごと、または季節が変わる時期に販売速度を再計算します。
春は発注点17鉢、冬は8鉢など変える方法があります。
特に繁忙期は週1回ではなく週2回、売れ筋10〜20品種だけ確認すると欠品を早く防げます。
例えば月曜日と木曜日の2回です。
20品種を1商品20秒で確認しても約7分です。
週14分程度で主要商品の欠品リスクを確認できます。
法人注文を除いた販売可能在庫で発注を判断する
法人注文やまとめ買いも考慮します。
通常1日2鉢売れる商品でも、法人から20鉢注文が入れば在庫計算が一気に変わります。
確定注文20鉢は通常需要とは別に引き当てます。
在庫30鉢でも、法人用20鉢を除けば実質10鉢です。
発注点14鉢なら追加仕入れが必要です。
このように「帳簿在庫」と「販売可能在庫」を分けることが重要です。
欠品日数と30日以上在庫をセットで管理する
また、売れ筋商品について「欠品日数」を記録します。
月30日のうち5日間欠品していたなら欠品日数率は約17%です。
その間に問い合わせが10件あった場合、仕入れ機会損失が発生している可能性があります。
まず欠品日数を月5日から2日、1日へ減らすことを目標にします。
ただし欠品ゼロを目指して過剰在庫を持たないことも重要です。
発注点を高くしすぎて、30日以上在庫が増えていないか同時に確認します。
「欠品日数」と「30日以上在庫数」をセットで見ることでバランスを取ります。
観葉植物市場で売れ筋商品を安定供給するには、「在庫が少なくなったら買う」ではなく、次回補充までに何鉢売れるかを予測することが重要です。1日平均販売数、リードタイム、安全在庫を使って発注点を作り、3か月ごとに欠品率と長期在庫を見ながら調整していきましょう。
よくある質問
Q1. 発注点はどう計算しますか?
A. 「1日平均販売数×次回仕入れまでの日数+安全在庫」で考える方法があります。
Q2. 1日2鉢売れ、次回仕入れまで5日なら何鉢必要ですか?
A. 予測販売数10鉢に安全在庫を加えます。安全在庫3鉢なら発注点13鉢程度です。
Q3. 市場で確保しにくい商品はどうしますか?
A. 安全在庫を少し増やすか、第2・第3候補の商品を設定すると欠品を防ぎやすくなります。
Q4. 発注点は一年中同じでよいですか?
A. 季節によって販売速度が変わる場合は3か月程度ごとに再計算するとよいでしょう。
Q5. 欠品対策で何を確認すればよいですか?
A. 欠品回数、欠品日数、30日以上在庫数を合わせて確認すると過剰在庫とのバランスを取りやすくなります。
まとめ
観葉植物市場で売れ筋商品が欠品する場合は、リードタイムを考えた発注点を設定しましょう。1日平均1.5鉢、次回市場まで7日、安全在庫3鉢なら発注点は約14鉢です。在庫が14鉢を下回った時点で次回仕入れ対象にします。また、確保率が低い商品は安全在庫を増やし、季節ごとに販売速度を再計算します。欠品日数だけでなく30日以上在庫も確認することで、欠品を減らしながら在庫を持ちすぎない仕入れが可能になります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
