豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物市場で仕入れ予算を使いすぎる!1回ごとの上限を決めて資金を残す仕入れ管理
植物の仕入れ
観葉植物市場で仕入れ予算を使いすぎる!1回ごとの上限を決めて資金を残す仕入れ管理
観葉植物市場へ行くと、状態の良い商品や珍しい植物が次々と見つかり、「予定より少しだけ」と追加しているうちに仕入れ予算を大きく超えてしまうことがあります。1回の超過額が数万円でも、月4回、年間48回と積み重なると大きな金額になります。さらに、高単価商品に予算が偏ると、売れるまで資金が在庫として固定されます。今回は、観葉植物市場で仕入れ予算を使いすぎないために、月間予算を1回・カテゴリー・自由枠に分けて管理する具体的な方法を紹介します。
月間予算を週別に分け5%の予備枠を残す
観葉植物市場で仕入れ予算を守るためには、「月○万円まで」という大きな上限だけではなく、1回ごとの予算まで決めることが重要です。
たとえば月間仕入れ予算が80万円で、市場へ月4回行く場合、単純平均では1回20万円です。
しかし、第1回25万円、第2回25万円と使ってしまえば、月半ばで50万円を消化しています。
残り2回に使えるのは30万円、1回15万円です。
売れ筋商品が後半に出てきても十分な資金を使えない可能性があります。
そこで月間予算を最初から分割します。
80万円なら、第1週18万円、第2週18万円、第3週20万円、第4週20万円、予備4万円などです。
予備枠を5%程度残すことで、予定外の良品や欠品対応に使えます。
1回予算を定番・新商品・高単価・自由枠に分ける
さらに、1回の仕入れ予算をカテゴリー別に分けます。
1回20万円なら、定番12万円、新商品3万円、高単価3万円、自由枠2万円などです。
割合では60%・15%・15%・10%です。
この構成なら、市場で高単価商品を次々に見つけても3万円という上限があります。
高単価商品の上限を超えたら、どうしても必要な場合を除いて次回へ回します。
現在庫原価と90日超在庫を仕入れ前に確認する
次に、仕入れ金額だけでなく「現在庫金額」も確認します。
例えば現在庫の原価合計が100万円あり、そのうち90日以上の商品が30万円ある状態で、さらに80万円仕入れると資金負担が大きくなります。
月間売上が増えていても、古い在庫に30万円固定されているなら、新規仕入れを10〜20%抑える判断も必要です。
そこで仕入れ前に「現在庫原価」「90日以上在庫原価」「今月仕入れ累計」の3項目を確認します。
例えば現在庫100万円、90日以上30万円、今月仕入れ累計60万円なら、残り予算20万円をすべて使うべきか再検討できます。
月途中の予算消化率から後半の仕入れを調整する
予算消化率も便利な数字です。
月予算80万円で15日時点に60万円使っていれば75%消化しています。
月の半分で75%なら、後半の仕入れは慎重にする必要があります。
逆に15日時点で25万円、31%しか使っておらず、欠品が増えているなら追加仕入れの余地があります。
ただし、「予算が余っているから使う」という考え方は避けます。
月末に20万円残っていても、必要な商品がなければ使わないという判断が重要です。
予算は「使い切る目標」ではなく「超えない上限」と考えます。
30日販売率と月末在庫原価から月予算を見直す
また、仕入れ予算と販売速度を組み合わせます。
月間80万円仕入れ、その月に仕入れた商品の30日以内販売率が80%なら資金回収は比較的早い可能性があります。
一方、30日以内販売率40%なら半分以上が翌月へ在庫として残ります。
3か月連続で40〜50%なら、仕入れ予算そのものが大きすぎる可能性があります。
そこで月1回「仕入れ額」「30日以内販売率」「月末在庫原価」を並べます。
例えば4月仕入れ80万円、販売率75%、月末在庫100万円。
5月90万円、販売率60%、在庫120万円。
6月100万円、販売率45%、在庫150万円となっている場合、仕入れ増加に対して販売が追いついていません。
次月は仕入れ予算を100万円から80万円へ20%減らすなど調整します。
市場で累計金額を確認し残額を必須商品へ絞る
市場での衝動仕入れを防ぐには、買う前にスマートフォンなどで累計金額を確認する方法も有効です。
10商品選ぶごと、あるいは30分ごとに合計金額を確認します。
予算20万円のうち15万円まで使っているなら、残り5万円です。
その後はAランクの必須商品だけに絞るなどルールを決めます。
1品種を1回予算の10〜15%以内に抑える
商品1点ごとの上限も設定できます。
例えば通常商品は1品種1万円以内、新商品は5,000円以内、高単価商品は1品種3万円以内などです。
市場で1品種に5万円使ってしまうと、1回20万円予算の25%が1商品へ集中します。
集中リスクを避けるには、「1品種は1回予算の10〜15%以内」などの基準が使えます。
予算超過を記録し確定需要を通常仕入れと分ける
予算超過についても記録します。
月4回の仕入れで予算20万円に対し、22万円、24万円、19万円、23万円なら3回超過しています。
月合計88万円で、月予算80万円を10%超えています。
年間で毎月8万円超過すれば96万円です。
この数字を見ると、1回数万円の超過でも無視できないことが分かります。
目標として「1回予算超過率5%以内」「月間予算超過0円」などを設定します。
ただし、絶対に超えてはいけないという意味ではなく、売れ筋の大量注文など明確な理由がある場合は別枠で記録します。
重要なのは、通常仕入れと特別需要を混ぜないことです。
例えば法人注文20万円分が確定しているなら通常予算とは別に管理し、「通常80万円+確定案件20万円」とします。
これにより普段の仕入れが膨らんでいるのか、確定需要による増加なのかを区別できます。
観葉植物市場で予算を守るには、月間上限だけでなく、1回予算、カテゴリー別予算、自由枠、商品別上限という4段階で管理することが有効です。仕入れ金額と販売率、在庫金額を月1回確認し、予算が本当に適正かも定期的に見直しましょう。
よくある質問
Q1. 月間仕入れ予算は1回ごとに分けた方がよいですか?
A. はい。月4回なら1回ごとの上限を決め、さらに5〜10%程度を予備枠にすると管理しやすくなります。
Q2. 仕入れ予算は使い切った方がよいですか?
A. いいえ。必要な商品がなければ残して構いません。予算は上限として考えることが重要です。
Q3. 高単価商品に使う予算は分けるべきですか?
A. はい。1回の予算の10〜20%以内など、高単価枠を決めると資金集中を防ぎやすくなります。
Q4. 予算が適正かどうかは何を見ればよいですか?
A. 仕入れ額、30日以内販売率、月末在庫原価を月1回比較すると判断しやすくなります。
Q5. 確定している法人注文も通常予算に入れるべきですか?
A. 特別需要は別枠で記録すると、通常仕入れが増えすぎているか判断しやすくなります。
まとめ
観葉植物市場で仕入れ予算を使いすぎる場合は、月間予算だけでなく1回ごとの上限を決めましょう。月80万円・月4回なら1回20万円前後を基本とし、さらに定番60%、新商品15%、高単価15%、自由枠10%などカテゴリー別に配分します。月の半分で予算75%を消化している場合は後半を抑えるなど、予算消化率も確認しましょう。仕入れ額、30日以内販売率、月末在庫原価を月1回比較することで、「安いから買う」ではなく「資金を回収できる数量だけ買う」仕入れへ改善できます。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
