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豊明卸問屋マガジン

【観葉植物の仕入れ価格が上がって利益が出ない!卸売市場で原価高騰に対応する方法】

植物の仕入れ

【観葉植物の仕入れ価格が上がって利益が出ない!卸売市場で原価高騰に対応する方法】

「いつもの観葉植物が以前より高くなった」「販売価格を上げると売れなくなりそうで困る」と悩んでいませんか。観葉植物卸売市場では、出荷量、季節、物流費、生産コスト、需要などの影響によって仕入れ価格が変動します。原価が上がったからといって、すべての商品をそのまま値上げすると販売数が落ちる可能性があります。一方で、価格を据え置けば粗利益が減少します。今回は、仕入れ価格が上昇したときに、利益と販売数量のバランスを取りながら仕入れを続ける方法を解説します。

原価上昇を把握して数量・売価・商品構成を調整

観葉植物卸売市場で仕入れを続けていると、同じ品種・同じ鉢サイズでも価格が上がることがあります。

例えば以前1,500円で仕入れていた6号の観葉植物が1,800円になれば、1鉢あたり300円、率にすると20%の上昇です。

月50鉢仕入れる商品なら、仕入れコストは7万5,000円から9万円へ増え、月1万5,000円の負担増になります。年間では18万円です。

仕入れ価格の上昇を「少し高くなっただけ」と見過ごすと、年間では大きな利益差になります。

1つ目は「直近3か月の平均仕入れ価格を確認すること」です。

1回だけ高かったのか、継続的に価格が上がっているのかを分けて考えます。

例えば直近3回が1,500円、1,550円、1,800円なら一時的な上昇の可能性もあります。一方、1,700円、1,800円、1,850円と3回連続で高いなら、相場自体が上がっている可能性があります。

単発価格ではなく3〜6回程度の平均を見ると判断しやすくなります。

2つ目は「販売価格を据え置いた場合の粗利益を計算すること」です。

仕入れ1,500円、販売3,980円なら単純差額は2,480円です。

仕入れが1,800円へ上がれば差額は2,180円になります。

50鉢販売すれば、粗利益ベースで1万5,000円減少します。

この差を許容できるかをまず確認します。

3つ目は「一律値上げを避けること」です。

仕入れ価格が上がった商品すべてを10%値上げするのではなく、商品ごとに判断します。

例えば売れ筋上位商品は5%程度の値上げ、高価格帯商品は据え置き、低利益商品は品種変更など、役割を分けます。

お客様が価格に敏感な定番商品は価格を維持し、利益率の高い商品で全体粗利を補う方法もあります。

4つ目は「サイズ違いを探すこと」です。

6号の仕入れ価格が高騰した場合、5号や7号へ商品構成を変更できる場合があります。

例えば6号仕入れ1,800円、販売3,980円では利益が厳しくても、5号1,200円、販売2,980円なら販売しやすい可能性があります。

反対に7号を3,000円で仕入れて6,980円で販売し、高単価商品へ移行する方法もあります。

市場では希望サイズだけでなく前後1サイズを確認すると選択肢が広がります。

5つ目は「生産者を比較すること」です。

同じ規格でもA生産者1,800円、B生産者1,600円という場合があります。

ただし価格だけでなく、品質や販売速度も比較します。

A商品は平均12日で販売、B商品は平均28日なら、200円安いBが必ずしも有利とは限りません。

3か月程度、価格・販売日数・値下げ率を比較すると実質的な仕入れ効率が見えます。

6つ目は「仕入れ数量を減らすこと」です。

価格が上昇したときに、以前と同じ数量を仕入れる必要はありません。

月20鉢仕入れていた商品なら、まず15鉢へ25%減らし、販売状況を確認します。

販売数が変わらなければ在庫が減り、資金負担を抑えられます。

7つ目は「代替商品を用意すること」です。

お客様が求めているのが品種名そのものではなく、「大きな葉」「育てやすい」「高さ100cm前後」など特徴の場合、別品種へ変更できることがあります。

主力商品ごとに2〜3種類の代替候補を決めておくと、市場価格が急騰した際に無理な仕入れを避けられます。

8つ目は「値上げする場合は小刻みに行うこと」です。

販売価格3,980円をいきなり4,980円へ上げると、約25%の値上げです。

まず4,280円、4,480円など段階的に変更し、2〜4週間販売数を確認します。

値上げ後も販売数がほとんど変わらないなら、価格許容度があったと判断できます。

9つ目は「セット商品の見直し」です。

植物単品の価格を上げにくい場合、鉢カバーや受け皿を組み合わせて販売価格を上げる方法があります。

植物原価1,800円、鉢カバー原価1,000円、合計2,800円の商品を5,980円で販売するなど、単純な商品価格比較をされにくくします。

10個目は「粗利益額で商品を比較すること」です。

仕入れ値上昇率だけを見るのではなく、月間粗利益額を確認します。

商品Aは粗利益1,500円×月20鉢=3万円、商品Bは粗利益3,000円×月8鉢=2万4,000円です。

仕入れ価格が上がっても、販売数量が多く十分な粗利益を作っている商品なら継続する価値があります。

11個目は「市場での価格上限を更新すること」です。

以前の相場を基準にし続けると、必要な商品をいつまでも仕入れられない場合があります。

例えば上限1,500円だった商品が3か月平均1,750円になっているなら、市場相場と販売価格を見ながら上限を1,700〜1,800円へ調整する必要があります。

逆に値上げできない商品なら、取扱量を減らす判断が必要です。

12個目は「月1回原価率を見ること」です。

販売価格に対する商品原価の割合を確認します。

例えば販売4,000円、実質原価2,000円なら原価率50%です。

以前40%だったカテゴリーが55%まで上がっているなら、価格設定や仕入れ先を見直すサインです。

13個目は「高騰商品を一覧にすること」です。

前年同月や3か月平均と比べて10%以上高くなった商品を月1回抽出します。

例えば20主力品種のうち5品種が10%以上上昇していれば、優先的に生産者比較や代替品検討を行います。

14個目は「安いときだけ大量に買わないこと」です。

価格高騰が続くと、少し安い商品を見つけた際に大量仕入れしたくなります。しかし販売量以上に在庫を持てば、値下げや品質管理で利益を失う可能性があります。

通常仕入れ量の1.2〜1.5倍程度までなど上限を設定しておきましょう。

観葉植物卸売市場の価格は自店だけで決めることはできません。しかし、販売価格、数量、サイズ、生産者、代替品の5つを調整することで、原価高騰の影響を小さくできます。価格が上がったときほど、感覚ではなく数字を見て仕入れを判断することが大切です。

よくある質問

Q1. 仕入れ価格が何%上がったら見直すべきですか?

A. まず前年や直近3か月平均より10%以上上昇した商品を見直し対象にすると管理しやすくなります。

Q2. 仕入れ価格が上がったらすぐ販売価格も上げるべきですか?

A. 一律ではなく、粗利益、競合価格、販売数を確認して商品ごとに判断することが重要です。

Q3. 値上げが難しい場合はどうすればよいですか?

A. サイズ変更、生産者変更、仕入れ数量削減、代替品への切り替えなどを検討できます。

Q4. 仕入れ価格は何回分比較すればよいですか?

A. 直近3〜6回程度を比較すると、一時的な変動か継続的な上昇か判断しやすくなります。

Q5. 価格高騰時でも売れ筋商品は大量に持つべきですか?

A. 必要以上の在庫は避け、通常仕入れ量の1.2〜1.5倍程度など上限を設定する方法があります。

まとめ

観葉植物の仕入れ価格が上昇したときは、単純に値上げするだけでなく、販売価格・数量・サイズ・生産者・代替商品の5つを見直すことが重要です。直近3〜6回の平均仕入れ価格を確認し、10%以上上昇した商品は重点的に分析しましょう。また、月1回原価率を確認し、利益が出にくくなった商品は数量削減やサイズ変更を検討します。市場価格の変化に柔軟に対応することで、売れ筋を維持しながら利益を守りやすくなります。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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