豊明卸問屋マガジン
人気の記事
【観葉植物の仕入れ量が読めない!卸売市場で欠品と余剰在庫を防ぐ発注方法】
植物の仕入れ
【観葉植物の仕入れ量が読めない!卸売市場で欠品と余剰在庫を防ぐ発注方法】
「売れると思って仕入れたら余った」「逆に人気商品がすぐ売り切れて販売機会を逃した」という経験はありませんか。観葉植物の仕入れでは、少な過ぎると欠品、多過ぎると過剰在庫につながります。特に卸売市場では魅力的な商品が多く、現場の感覚だけで仕入れ数量を決めてしまいがちです。今回は、販売データと在庫日数を活用しながら、観葉植物卸売市場で適切な仕入れ量を判断する方法を解説します。
次回仕入れまでの販売数を予測して欠品と余剰を防ぐ発注
観葉植物卸売市場で仕入れ数量を決める際に重要なのは、「売れそうだから買う」のではなく、「次回仕入れまでに何鉢売れるか」を予測することです。
例えばパキラ5号が1か月に平均20鉢売れる店舗で、週1回仕入れを行う場合、単純計算では1週間あたり約5鉢が販売されることになります。この場合、毎回20鉢まとめて仕入れる必要はありません。次回仕入れまでの販売予測に安全在庫を加え、6〜8鉢程度を基準にする方法があります。
仕入れ数量を適正化するために、まず確認したいのが「直近3か月の平均販売数」です。1か月だけではイベントや天候の影響を受けることがあるため、最低3か月程度を見ると傾向をつかみやすくなります。季節変動が大きい商品は前年同月の数字も確認しましょう。
例えば3か月の販売数が18鉢、22鉢、20鉢なら、月平均は20鉢です。一方で5鉢、25鉢、10鉢と大きく変動している場合は、平均だけで判断せず、何が原因で数字が変わったのか確認する必要があります。
2つ目は「仕入れ頻度」です。月1回仕入れる店舗と週1回仕入れる店舗では、必要な在庫量が異なります。月1回なら約30日分の商品を確保する必要がありますが、週1回なら7〜14日程度の在庫で運用しやすくなります。
仕入れ頻度を月2回から月4回へ増やすだけでも、1回あたりの発注量を減らしやすくなります。ただし、配送費や市場までの交通費が増える場合は、コストとのバランスも考えましょう。
3つ目は「安全在庫」です。売れ筋商品を販売予測ぴったりの数量だけ仕入れると、予想以上に売れた際に欠品します。例えば1週間で平均5鉢売れる商品なら、2〜3鉢程度を安全在庫として持つ方法があります。特に定番品は少し余裕を持ち、希少商品や高額商品は安全在庫を少なくするなど、商品ごとに調整することが大切です。
4つ目は「販売速度」を確認することです。10鉢仕入れて7日で完売する商品と、30日かけて10鉢売れる商品では、同じ販売数でも仕入れ方が違います。
例えば14日以内に80%以上売れる商品は仕入れ数量を10〜20%増やし、30日以上残る商品は10〜30%減らすといった社内ルールを作ると判断しやすくなります。
5つ目は「予約や問い合わせ」を数字に含めることです。実際の販売数だけでなく、欠品中にお客様から問い合わせがあった件数も重要です。月10件問い合わせがある商品を在庫ゼロのままにしている場合、本来獲得できた売上を逃している可能性があります。
問い合わせ件数を週1回集計し、3件以上続く商品は次回仕入れ候補にするなど、具体的な基準を設けると仕入れ精度が上がります。
また、観葉植物は天候や気温でも売れ方が変化します。大型連休や春の新生活シーズンなど、通常より需要が高まりそうな期間は2〜4週間前から仕入れ量を調整しましょう。
一方、繁忙期だからといって全商品を一律20%増やすのではなく、過去に実際に動いた品種を中心に増やすことが重要です。売れ筋10品種だけ数量を増やし、動きの遅い商品は据え置くほうが過剰在庫を防ぎやすくなります。
月1回は「仕入れ数・販売数・月末在庫」の3つを商品別に確認しましょう。例えば20鉢仕入れ、15鉢販売し、月末在庫が10鉢ある場合、前月から5鉢残っていたことが分かります。この数字を続けて見ることで、仕入れ過ぎの商品を発見できます。
観葉植物卸売市場で欠品と余剰在庫を同時に減らすには、完璧な予測を目指す必要はありません。毎週販売結果を確認し、10〜20%ずつ数量を調整することが重要です。仕入れ判断を感覚から数字へ変えることで、資金効率の良い店舗運営につながります。
よくある質問
Q1. 仕入れ数量は何か月分の販売実績を参考にすればよいですか?
A. 最低3か月程度を基準にし、季節商品では前年同月も確認すると精度が上がります。
Q2. 安全在庫は何鉢くらい必要ですか?
A. 販売速度によりますが、1週間分の販売量に対して10〜30%程度余裕を持たせる方法があります。
Q3. 欠品が多い商品はどう改善すればよいですか?
A. 販売数に加えて問い合わせ件数も記録し、発注数量や仕入れ頻度を増やしましょう。
Q4. 売れ残り商品はどのくらい仕入れを減らせばよいですか?
A. まず10〜30%程度減らし、次の1か月の販売状況を確認しながら再調整すると安全です。
Q5. 仕入れデータはどのくらいの頻度で確認すべきですか?
A. 販売状況は週1回、商品別の仕入れと在庫は月1回程度確認する方法がおすすめです。
まとめ
観葉植物卸売市場で適切な仕入れ量を決めるには、直近3か月の販売数、仕入れ頻度、安全在庫、販売速度を数字で確認することが重要です。週1回販売状況をチェックし、14日以内に売れる商品は少し増やし、30日以上残る商品は減らすなど明確な基準を作りましょう。数量を毎回10〜20%ずつ調整することで、欠品と過剰在庫の両方を抑えやすくなります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
