豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物店を開業したいけど仕入れ作業に時間がかかる!発注・検品を効率化する方法
植物の仕入れ
観葉植物店を開業したいけど仕入れ作業に時間がかかる!発注・検品を効率化する方法
観葉植物店を開業すると、「仕入れ商品を探すだけで何時間もかかる」「入荷後の検品や値付けが終わらず、接客やSNSに手が回らない」と悩むことがあります。観葉植物店では商品の入れ替わりが多く、仕入れ、入荷確認、在庫登録、値付け、陳列まで複数の作業が必要です。仕入れ業務を感覚的に行っていると、毎回同じ商品を探したり、在庫確認をやり直したりして時間を浪費する可能性があります。今回は、観葉植物店の仕入れ作業を効率化し、少人数でも店舗を回しやすくする方法を具体的な作業時間や頻度とともに解説します。
発注・検品を効率化する方法
観葉植物店を開業したあと、思った以上に時間がかかりやすいのが仕入れ業務です。
例えば毎週1回仕入れを行い、
在庫確認60分
商品選定90分
発注30分
入荷検品90分
値付け60分
陳列60分
かかっているとすると、1回の仕入れで合計390分、つまり6時間30分です。
週1回なら月約26時間、年間では300時間以上になる計算です。
仕入れは重要な業務ですが、時間がかかりすぎると接客や販促など他の仕事ができなくなります。
そこで、仕入れ業務を「在庫確認」「発注」「入荷」の3段階に分けてルール化しましょう。
まず在庫確認です。
毎回店舗全体を一から数えるのではなく、商品ごとに管理表を作ります。
最低限、
商品コード
商品名
現在庫
過去4週間販売数
最終入荷日
仕入れ先
の6項目程度があれば発注判断をしやすくなります。
例えば商品Aは現在庫3鉢、過去4週間販売20鉢なら追加仕入れの優先度が高い商品です。
商品Bは現在庫12鉢、過去4週間販売2鉢なら追加する必要は低いでしょう。
この数字が一覧になっていれば、店舗を歩きながら感覚で判断する時間を減らせます。
商品をA・B・Cの3つに分類する方法もあります。
例えば、
A:4週間で10鉢以上販売
B:4〜9鉢販売
C:3鉢以下
とします。
A商品は毎週在庫確認。
B商品は2週間に1回。
C商品は月1回。
というように確認頻度を変えます。
例えば全200商品を毎週確認する代わりに、A50商品だけ毎週、B80商品を隔週、C70商品を月1回にすれば、毎回の確認作業を減らせます。
次に発注日を固定しましょう。
例えば毎週月曜日の午前9時〜10時を在庫確認、10時〜11時を発注時間にします。
発注日がバラバラだと、「あの商品が少ないから今日注文」「明日は別商品」というように小口注文が増え、送料や作業回数も増える可能性があります。
基本発注日を週1回にし、売れ筋の緊急補充だけ例外とする方法があります。
例えば月曜日に通常発注、木曜日は売れ筋A商品のみ追加確認というルールです。
これなら仕入れ業務を週2回の決まった時間に集中できます。
仕入れ先ごとの注文方法も整理します。
例えばA社、B社、C社の3社を利用しているなら、それぞれの役割を決めます。
A社 定番商品
B社 大型植物
C社 珍しい植物
というように分けます。
毎回3社すべての全商品を見るのではなく、「定番はA社から選ぶ」と決めておけば商品探しの時間を短縮できます。
月1回程度だけ価格や条件を比較し、普段は基本ルートを使う方法です。
仕入れリストのテンプレートを作ることも有効です。
例えば毎週、
ポトス 5〜10鉢
モンステラ 5鉢
フィカス 3〜5鉢
小型植物 20鉢
中型植物 10鉢
など基本構成を作ります。
実際の販売数に応じて増減しますが、毎回ゼロから商品構成を考える必要がなくなります。
例えば通常仕入れ50鉢のうち70%にあたる35鉢を定番補充、30%の15鉢を新商品にします。
定番を安定させながら、新しい商品も試せます。
この「定番70%・新商品30%」のような比率を決めると、仕入れ時間も短縮しやすくなります。
入荷日も固定すると作業効率が上がります。
例えば毎週水曜日午前に入荷するよう調整し、水曜日9時〜11時を検品時間にします。
入荷予定日にスタッフ2人を配置できれば、作業を分担できます。
例えば50鉢の入荷で、
スタッフA 検品・写真
スタッフB 商品登録・値付け
というようにします。
1鉢あたり3分の作業が必要なら50鉢で150分です。
2人で分担すれば単純計算では75分程度まで短縮できる可能性があります。
検品チェックリストも準備します。
確認項目を、
数量
葉
枝
鉢
害虫
土の状態
の6項目程度に固定します。
1鉢約30〜60秒で確認し、問題がある商品だけ別に詳しくチェックします。
全商品を毎回5分ずつ確認すると50鉢で250分かかります。
通常商品は短時間、異常品のみ重点確認という方式にすると効率化できます。
高額商品は別ルールにしましょう。
例えば仕入れ価格1万円以上の商品は写真3枚を撮影し、商品コードと一緒に記録します。
通常商品はそこまで詳細に記録しないなど、商品金額によって管理レベルを変えます。
すべての商品を同じ手間で管理する必要はありません。
値札作成もまとめて行います。
例えば入荷50鉢について1枚ずつ手書きすると、1枚1分でも50分です。
商品コード、名称、価格などをデータからまとめて出力できる仕組みを使えば時間を短縮できます。
手作業の場合でも、定番商品の値札テンプレートを20〜30種類用意し、価格だけ変更できるようにします。
商品説明も毎回ゼロから書かず、
初心者向け
明るい室内
水やり控えめ
など定番表現を組み合わせる方法があります。
陳列場所も仕入れ前に決めておきます。
例えば「小型植物30鉢入荷したが置く場所がない」となると、入荷後に売場を作り直す必要があります。
発注前に空きスペースを確認し、
小型棚20鉢
中型棚10鉢
入口大型5鉢
というように置ける数量を決めます。
売場容量を超える仕入れを防ぐことにもつながります。
例えば小型棚の上限80鉢、現在庫70鉢なら追加は10〜15鉢程度に抑える判断ができます。
仕入れ業務では、売れない商品を探す時間を減らすことも重要です。
毎週の販売上位20商品、欠品商品、問い合わせ商品を一覧にします。
次回の発注ではまずその一覧から商品を選びます。
例えば発注50鉢のうち40鉢を過去の販売データから選び、残り10鉢だけ新しい商品を探します。
これなら毎週50鉢すべてをゼロから探す必要がありません。
新商品探しも時間を決めましょう。
例えば週1回30分だけ「新商品探索時間」を設けます。
30分で候補を10商品見つけ、その中から5商品仕入れます。
「気づいたら2時間仕入れサイトを見ていた」という状況を防ぎます。
植物好きのオーナーほど新しい商品探しに時間を使いすぎることがあるため、業務として時間を区切ることがポイントです。
仕入れ業務にかかった時間も記録すると改善できます。
例えば最初は1回6時間30分かかっていた仕入れ作業を、
在庫確認45分
商品選定60分
発注20分
検品60分
値付け30分
陳列45分
まで短縮できれば合計260分、約4時間20分です。
1回2時間以上短縮できます。
週1回なら月8時間、年間100時間近く別の業務へ使えることになります。
3か月に1回程度、仕入れ業務の時間を見直しましょう。
どの作業に時間がかかっているかを確認します。
例えば商品選定だけ毎回2時間かかるなら、定番仕入れリストを増やします。
値付けに1時間かかるなら、テンプレートや印刷方法を改善します。
検品が長いなら通常品と重点確認品を分けます。
さらに、仕入れ担当者しか分からない状態を避けることも重要です。
商品コードや発注基準を共有しておけば、スタッフが代わりに発注できるようになります。
例えば主要30商品について、
最低在庫
発注数量
仕入れ先
を表にします。
「ポトス:在庫5鉢以下で10鉢発注」というように具体化します。
主要商品だけでも自動的に判断できれば、オーナーが不在でも仕入れ業務を進められます。
観葉植物店の仕入れ業務は、商品の魅力を作る重要な仕事です。
しかし、毎回すべてをゼロから考えて何時間も使う必要はありません。
売れ筋データ、定番リスト、発注曜日、検品チェックリストを使ってルーティン化し、新商品探しなど「考える必要がある部分」に時間を集中しましょう。
よくある質問
Q1. 観葉植物の発注日は固定した方がよいですか?
A. 週1回など基本発注日を決めると、小口発注や確認作業を減らしやすくなります。
Q2. すべての商品を毎週在庫確認する必要がありますか?
A. 売れ筋A商品は毎週、通常商品は隔週、低回転商品は月1回など、販売速度によって確認頻度を変える方法があります。
Q3. 仕入れ商品の何割を定番にすればよいですか?
A. 例えば定番70%、新商品30%など比率を決め、販売実績に応じて調整すると仕入れしやすくなります。
Q4. 入荷検品にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 通常商品なら1鉢30〜60秒程度を目安に確認し、問題商品や高額商品だけ詳しくチェックする方法があります。
Q5. 仕入れ業務はスタッフに任せられますか?
A. 最低在庫、発注数量、仕入れ先など主要商品の基準を表にしておけば、段階的にスタッフへ任せやすくなります。
まとめ
観葉植物店の仕入れ作業を効率化するには、在庫確認、発注、入荷をそれぞれルール化することが重要です。
商品をA・B・Cに分けて確認頻度を変え、基本発注日は週1回、定番商品70%・新商品30%など仕入れ構成を決めましょう。入荷時は6項目程度のチェックリストを使い、通常商品は1鉢30〜60秒、問題商品だけ詳しく確認します。1回6時間以上かかっていた作業を4時間程度へ短縮できれば、年間100時間近くを接客や販促へ回せる可能性があります。仕入れを属人的な作業にせず、誰でも判断しやすい仕組みに変えていきましょう。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
