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豊明卸問屋マガジン

観葉植物の夏発送で蒸れる!高温トラブルを減らす梱包ダンボールの考え方

園芸資材の仕入れ

観葉植物の夏発送で蒸れる!高温トラブルを減らす梱包ダンボールの考え方

夏に観葉植物を発送すると、「到着したときに葉がしおれていた」「箱の中が蒸れていた」「葉に傷みが出ていた」といったトラブルに困ることがあります。観葉植物は生きた商品なので、梱包ダンボールの中に長時間入ることで、気温や湿度の影響を受けやすくなります。特に7月、8月の高温期は、箱のサイズや梱包材の量、発送前の水分状態、配送日数などを総合的に考える必要があります。今回は、夏場に観葉植物を発送する際に注意したいダンボール選びと梱包方法について、具体的な数字を交えて解説します。

夏の高温を見据えて葉を圧迫しない箱を選ぶ

観葉植物の通販や宅配で夏場に増えやすい悩みの一つが、高温や蒸れによる品質低下です。冬は寒さへの対策が必要ですが、夏は反対に、箱の内部が高温になりすぎないよう注意する必要があります。

例えば外気温が30℃を超える日に発送した場合でも、荷物は集荷車両、仕分け施設、配送トラック、営業所など複数の環境を移動します。箱の中がどの程度の温度になるかを完全に把握することは難しいため、「夏用の梱包ルール」を準備しておくことが重要です。

まず確認したいのがダンボールの大きさです。

植物に対して箱が小さすぎると、葉が箱の側面へ密着しやすくなります。そこへ高温や湿気が加わると、葉が傷みやすくなる可能性があります。

一方、必要以上に大きい箱を使えばよいというわけでもありません。内部で鉢が動きやすくなり、葉折れや転倒につながるためです。

重要なのは、植物の高さ、葉張り、鉢径に合わせて、葉が強く圧迫されない範囲の適正サイズを選ぶことです。

例えば高さ60cm、葉張り40cmの植物を発送する場合、葉を無理に30cm幅の箱へ押し込むより、植物の形状に合った余裕を確保した方がよいでしょう。

鉢の固定と葉の通気、水分状態を調整する

次に、梱包材の使いすぎにも注意します。

葉の周囲を何重にも厚く包むと、植物を物理的な衝撃から守れるように見えます。しかし夏場は、植物の周囲へ資材を過剰に配置することで、熱や湿気がこもりやすくなる場合があります。

そのため夏の梱包では、「鉢はしっかり固定」「葉は必要以上に包み込まない」という役割分担が大切です。

水やりのタイミングも考える必要があります。

発送前に土が完全に乾燥していると、水切れによるしおれが起こる可能性があります。一方、発送直前に大量の水を与えると、鉢から水分が出たり、箱の中の湿度が高くなったりすることがあります。

植物の種類、鉢サイズ、配送日数を考えながら、発送前の水分状態を調整しましょう。

例えば発送日が月曜日で翌日到着予定なら1日程度の配送ですが、遠方で2日かかる場合は条件が変わります。

箱の中にいる時間を短くする発送日を選ぶ

発送日そのものも重要です。

夏場に金曜日発送を行い、何らかの理由で配送が遅れれば、箱の中にいる時間が長くなる可能性があります。

発送から到着までの日数を確認し、可能であれば1~2日程度で到着できる配送スケジュールを意識します。

店舗側でも、発送地域を「翌日到着」「2日後到着」「それ以上」の3区分程度に分けて管理すると判断しやすくなります。

出荷前の状態確認で夏場の悪化を防ぐ

また、夏場は植物の状態確認を通常より丁寧に行うことも大切です。

発送時点ですでに葉が弱っている商品や、水切れ気味の商品を箱へ入れると、配送中の環境変化によってさらに状態が悪化する可能性があります。

例えば発送前チェックを1件30秒行うとします。1日30件なら15分、月20営業日なら300分、つまり5時間です。

この5時間で夏場のクレームや再発送を減らせるなら、十分に意味のある作業といえます。

夏のトラブル率を植物別に記録する

トラブルの記録も行いましょう。

例えば7月と8月に合計800件発送し、高温や蒸れが原因と考えられる問い合わせが8件あれば発生率は1%です。

梱包方法や発送日の運用を変更して、翌年同じ期間に4件まで減れば0.5%となります。

さらに植物別に記録すると、「この植物は真夏にトラブルが多い」という傾向を発見しやすくなります。

例えば800件のうち、特定品種の発送が100件あり、その中で4件トラブルが起きていれば発生率は4%です。全体平均の1%より高いため、その品種だけ夏用の梱包ルールを変更する判断ができます。

水漏れによる箱の強度低下まで防ぐ

また、箱内部の湿気対策だけでなく、外箱の状態にも注意します。

夏は突然の雨や高湿度環境もあります。ダンボールが濡れると強度が低下する場合があるため、鉢から水が漏れないようにすることも重要です。

鉢底から水が出る可能性がある状態で発送すると、ダンボール底面が湿って変形することがあります。特に重量が5kg以上ある商品では、底面の強度低下が箱潰れにつながることもあります。

夏の観葉植物発送では、単に「暑いから特別な資材を使う」という発想だけではなく、植物を箱へ入れている時間をできるだけ短くし、葉を圧迫せず、余分な湿気を増やさないことが重要です。

梱包ダンボールの適正サイズ、鉢固定、水分管理、配送日数という4つをセットで確認することで、夏場の配送トラブルを減らしやすくなります。

よくある質問

Q1. 夏は観葉植物をダンボールで発送しても大丈夫ですか?

A. 植物の種類や配送地域、日数によります。高温期は通常以上に植物の状態、梱包方法、配送日数を確認することが重要です。

Q2. 夏は葉をたくさん包んだ方が安全ですか?

A. 過剰に包むと熱や湿気がこもる可能性があります。鉢はしっかり固定し、葉は必要な範囲で保護する考え方が大切です。

Q3. 発送直前にたっぷり水やりをした方がよいですか?

A. 一概にはいえません。過剰な水分は箱内の湿気や水漏れにつながるため、植物や配送日数に応じて調整してください。

Q4. 夏の配送トラブルはいつ集計すればよいですか?

A. 日々記録し、7月・8月など高温期ごとに月1回集計すると改善しやすくなります。

Q5. 夏用の梱包ルールは必要ですか?

A. 発送量が多い事業者ほど有効です。植物別、配送日数別などにルールを分けると判断しやすくなります。

まとめ

夏の観葉植物発送では、高温や蒸れによる葉傷みを防ぐために、梱包ダンボールの適正サイズと配送日数を確認することが重要です。葉を強く圧迫せず、鉢はしっかり固定し、水分を過剰に増やさないよう注意しましょう。7月、8月など高温期の配送トラブルを月1回集計し、植物別に発生率を確認すれば、翌年の改善にもつながります。夏場は「箱の中にいる時間を短くする」「熱や湿気をこもらせすぎない」という視点を持ち、配送品質を高めていきましょう。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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