豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物店を開業したいけど大型植物の扱いが不安!搬入・展示・販売で失敗しない方法
植物の仕入れ
観葉植物店を開業したいけど大型植物の扱いが不安!搬入・展示・販売で失敗しない方法
観葉植物店を開業するなら、店内に存在感のある大型観葉植物を並べたいと考える方も多いでしょう。しかし、「大きな植物をどう搬入するの?」「売れ残ったら場所を取りそう」「お客様はどうやって持ち帰る?」と不安もあります。大型観葉植物は売場の印象を高め、高単価商品として売上に貢献する可能性がある一方、仕入れ、保管、配送、接客まで小型植物とは異なる対応が必要です。今回は、観葉植物店で大型商品を扱う際に確認しておきたいポイントを具体的なサイズや数量を交えて解説します。
搬入・展示・販売で失敗しない方法
大型観葉植物は、店舗の雰囲気を大きく変える商品です。
高さ150cm〜200cm程度の植物を数鉢置くだけでも、店内にボリュームが出て「観葉植物専門店らしい」印象を作れます。
一方で、大型植物を増やしすぎると売場面積を圧迫します。
例えば高さ180cm、鉢直径35cm程度の植物でも、葉張りを含めると横幅80〜100cm程度になる場合があります。
10鉢並べるだけでも相当なスペースが必要になります。
そのため開業時から大型植物を30鉢、50鉢と大量に仕入れるのではなく、まず5〜10鉢程度から販売状況を確認する方法があります。
大型観葉植物を扱う場合、物件選びの段階で搬入経路を確認しておくことが重要です。
店舗入口の幅が70cmしかないのに、鉢や葉張りが80cm以上ある植物を仕入れると搬入が難しくなる可能性があります。
入口幅、天井高、階段、エレベーターなどを事前に計測しましょう。
例えば入口幅90cm以上、天井高240cm以上など、自店で扱いたい植物サイズに合わせて必要条件を決めておきます。
2階以上の店舗の場合は、エレベーターのサイズも確認します。
高さ200cmの植物を立てたまま入れられない場合、斜めにして搬入する必要が出てきます。
葉や枝を傷めるリスクもあるため、大型植物を主力にするなら1階店舗や搬入口のある物件が有利な場合があります。
仕入れ時には、一度に何鉢入荷するかも重要です。
例えば大型植物を10鉢仕入れ、1鉢平均仕入れ価格8,000円なら仕入れ額は8万円です。
20鉢なら16万円です。
販売価格を1鉢15,000円〜30,000円程度に設定する商品も考えられますが、売れるまで30日、60日と時間がかかる可能性もあります。
大型植物は売上単価が高い反面、在庫回転が遅くなる場合があるため、入荷から販売までの日数を記録しましょう。
例えば大型商品をA・B・Cの3段階に分けます。
30日以内に売れた商品をA、31〜60日をB、61日以上をCとします。
3か月間データを集めて、Aランクが多い品種やサイズを中心に仕入れを増やします。
展示方法も大切です。
大型植物をただ床に並べるだけでは、似た印象になってしまいます。
鉢カバーとセットで展示したり、高さの違う商品を組み合わせたり、リビングやオフィスをイメージしたコーナーを作ったりする方法があります。
例えば植物18,000円、鉢カバー12,000円を組み合わせて「セット30,000円」と提案すれば、完成イメージが伝わりやすくなります。
また大型植物では、配送サービスを用意すると購入のハードルを下げやすくなります。
高さ180cmの植物を公共交通機関で持ち帰るのは難しいためです。
例えば店舗から半径5km以内は3,000円、10km以内は5,000円など、自店で配送エリアと料金を設定する方法があります。
ただし実際の配送料や人件費、車両費を計算して料金を決める必要があります。
自社配送を行うなら、1件あたりの作業時間も把握しましょう。
積み込み15分、移動30分、搬入15分、帰り30分なら合計90分です。
スタッフ1人が配送に出る間、店舗側の人員が不足しないかも考える必要があります。
配送業者へ委託する場合は、植物の高さや鉢サイズによって対応条件が異なる場合があるため、事前確認が必要です。
法人需要も大型観葉植物と相性があります。
美容室、飲食店、オフィス、クリニックなどでは、入口や受付に大型グリーンを設置するケースがあります。
例えば1件で大型植物3鉢、鉢カバー3個を納品し、合計10万円以上の注文になることも考えられます。
そのため店頭販売だけでなく、「店舗・オフィス向け大型観葉植物」というサービスページを作り、法人向けにも情報発信すると販売機会を広げられます。
大型植物を扱うときは、水やりや移動の負担も考えましょう。
1鉢15kg〜30kg以上になる商品では、スタッフ1人で頻繁に移動するのは危険です。
台車を1〜2台用意したり、重い商品は2人で動かすルールを決めたりすることが重要です。
また床材によっては水漏れや鉢の重さで傷む可能性があります。
受け皿、防水マット、キャスター付き台座などを活用し、売場を管理しやすくしましょう。
大型植物を店内の目玉商品として使う場合でも、在庫額全体とのバランスを確認する必要があります。
例えば全在庫100万円のうち大型植物だけで60万円を占めると、売れ行きが鈍い場合に資金が固定されます。
開業初期なら大型商品は在庫金額全体の20〜30%程度から始め、売上実績に応じて比率を調整する方法もあります。
重要なのは、大型植物を「見栄えのためだけ」に置かないことです。
仕入れ、展示、配送、在庫管理まで一つの商品として収益性を確認し、無理なく扱える量を決めましょう。
よくある質問
Q1. 開業時から大型観葉植物をたくさん仕入れた方がよいですか?
A. 最初は5〜10鉢程度から販売状況を確認する方法があります。売れるサイズや価格帯が分かってから増やすと在庫リスクを抑えやすくなります。
Q2. 大型植物を扱う物件で確認することはありますか?
A. 入口幅、天井高、階段、エレベーター、搬入口、駐車スペースなどを確認しましょう。
Q3. 大型植物には配送サービスが必要ですか?
A. 必須ではありませんが、持ち帰りが難しい商品のため、配送手段があると購入のハードルを下げやすくなります。
Q4. 大型植物はどのくらい売れ残るか確認した方がよいですか?
A. 入荷から30日以内、60日以内、61日以上など販売期間を分けて記録すると、仕入れ判断に活用できます。
Q5. 法人向けにも大型観葉植物は販売できますか?
A. オフィス、店舗、美容室、飲食店などへの提案も可能です。鉢カバーや配送まで含めたセット提案も考えられます。
まとめ
大型観葉植物は店舗の印象を高め、高単価販売につながる可能性がありますが、スペース、搬入、配送、在庫金額まで考えて取り扱う必要があります。
開業時は5〜10鉢程度から始め、30日、60日など販売までの日数を記録しましょう。また入口幅や天井高などを物件契約前に確認し、台車や配送体制も準備することが大切です。大型植物を単なるディスプレイではなく、利益を生み出す商品として管理することが、安定した店舗経営につながります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
