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豊明卸問屋マガジン

植物の仕入れで売場面積に対して在庫が多すぎる!坪数・陳列数から仕入れ上限を決める方法

植物の仕入れ

植物の仕入れで売場面積に対して在庫が多すぎる!坪数・陳列数から仕入れ上限を決める方法

「仕入れた植物を売場に並べきれない」「バックヤードに在庫が増え、何があるか分からなくなる」「売場を埋めたい気持ちで仕入れていたら植物が多すぎる」と困っていませんか。植物仕入れ方法では、売上や予算だけでなく、実際に売場へ無理なく陳列できる数量から在庫上限を決めることも重要です。例えば売場に100鉢しか置けないのに150鉢仕入れれば、50鉢はバックヤード在庫になります。この記事では、売場面積、陳列可能数、販売速度を使って、植物の仕入れ上限を数字で決める方法を具体的に解説します。

坪数・陳列数から仕入れ上限を決める方法

植物の仕入れでは、「良い商品があるから買う」「売れそうだから多めに買う」という判断を繰り返すと、いつの間にか売場へ置けないほど在庫が増えることがあります。

植物は段ボールに入れて長期間保管する商品ではありません。

光、水、風通し、温度などを考える必要があるため、売場や管理スペースの許容量を超える仕入れは品質低下にもつながります。

そこで、まず自店の「陳列可能数」を把握しましょう。

例えば売場全体で小型植物80鉢、中型40鉢、大型15鉢、多肉60鉢を無理なく展示できるとします。

合計195鉢です。

これが売場の基本的な陳列上限です。

ただし195鉢を常に100%埋める必要はありません。

商品を詰め込みすぎると見づらくなり、水やりや商品移動も難しくなるため、陳列上限の80~90%程度を通常在庫の目標にする方法があります。

陳列上限195鉢の85%なら約166鉢です。

つまり通常時は160~170鉢程度を目安にし、繁忙期のみ180鉢程度まで増やすという運用ができます。

小型・中型・大型では1鉢が占める面積も違います。

例えば幅30cmの棚に4号植物なら3~4鉢置けても、8号なら1鉢しか置けない場合があります。

そのため単純な鉢数だけではなく、カテゴリー別に上限を設定しましょう。

小型100鉢、大型20鉢を同じ「120鉢」と考えると売場負担が大きく異なります。

例えば小型1ポイント、中型2ポイント、大型5ポイントという独自のスペースポイントを設定する方法があります。

小型80鉢なら80ポイント、中型40鉢なら80ポイント、大型15鉢なら75ポイントです。

合計235ポイントです。

売場上限を250ポイントと決めれば、商品サイズが変わっても全体の混雑度を把握しやすくなります。

大型植物を5鉢追加する場合は25ポイント増えるため、小型25鉢分と同じスペースを使う計算です。

大型を増やすなら小型や中型を減らす必要があることが分かります。

バックヤード在庫にも上限を設定しましょう。

売場100鉢に対し、バックヤード100鉢持っている店舗では、実際には200鉢を管理しています。

販売数が月100鉢なら2か月分です。

バックヤード在庫が多いと、古い商品が奥に残ったり、同じ商品を追加仕入れしたりする原因になります。

一つの考え方として、バックヤード在庫は売場在庫の20~30%程度までにする方法があります。

売場150鉢ならバックヤード30~45鉢です。

合計180~195鉢程度が店舗全体の在庫上限になります。

ただし売れ筋商品をケース単位で保管する店舗などでは比率を調整します。

重要なのは「置けるだけ置く」ではなく上限を数値で決めることです。

仕入れ前には「発注後在庫数」を確認します。

現在庫170鉢、店舗上限200鉢なら空きは30鉢です。

そこへ50鉢注文すれば220鉢となり20鉢超過します。

この場合、50鉢すべてを仕入れず30鉢までにするか、現在の低回転商品20鉢を減らしてから追加します。

「現在庫+今回発注予定-入荷までの予測販売数」で発注後在庫を計算するとさらに正確です。

例えば現在170鉢、発注40鉢、入荷までに20鉢売れる予測なら、入荷時点は190鉢です。

上限200鉢以内なので発注可能です。

単純に170+40=210と考えるより実態に近くなります。

一方、販売速度が遅い時期には注意が必要です。

現在170鉢、40鉢発注、入荷までの予測販売5鉢なら205鉢となり上限を超えます。

同じ40鉢発注でも季節によって判断が変わります。

売場面積と月間販売数を比較する方法もあります。

例えば店舗全体で平均在庫200鉢、月間販売100鉢なら在庫約2か月分です。

平均在庫300鉢で販売100鉢なら3か月分です。

店舗に300鉢置けても、月100鉢しか売れないなら持ちすぎかもしれません。

「売場に置ける数量」と「売れる数量」の両方で上限を決めましょう。

例えば店舗の物理上限300鉢でも、販売速度から適正250鉢なら250を実質上限にします。

売場が空いているからと300まで仕入れる必要はありません。

カテゴリごとの売場面積と売上も比較できます。

例えば売場20㎡のうち、大型植物が10㎡使っているのに売上構成15%しかないとします。

小型植物は5㎡で売上50%なら、売場配分を見直す余地があります。

1㎡当たり売上を計算します。

大型月売上300,000円÷10㎡=30,000円/㎡。

小型月売上500,000円÷5㎡=100,000円/㎡です。

単純に大型をなくす必要はありません。

大型植物には店頭の存在感やイメージづくりの役割があるからです。

しかし大型在庫を20鉢から12鉢へ減らし、空いたスペースを小型へ使うことで売上改善につながる可能性があります。

植物同士の間隔も考慮しましょう。

仕入れ直後は小さくても成長して横幅が広がる商品があります。

入荷時に棚へ20鉢置けても、2か月後には葉が重なり15鉢程度しか置けないことがあります。

長期在庫になりやすい商品ほど余裕を持った陳列が必要です。

例えば大型植物は陳列上限の80%、小型回転商品は90%など、カテゴリーによって充填率を変えます。

風通しが必要な商品をぎっしり置くと品質管理にも影響します。

売場の見やすさという観点でも、100%充填が必ずしも良いとは限りません。

棚幅100cmに4号鉢を理論上5鉢置けても、4鉢にして余白を作った方が商品が見やすい場合があります。

そのため「物理的に置ける最大数」と「販売しやすい適正数」を分けましょう。

最大200鉢でも、適正170鉢という考え方です。

仕入れ基準には適正数を使います。

繁忙期だけ最大数に近づける方法があります。

例えば通常期170鉢、春繁忙期190鉢、閑散期150鉢と季節ごとに在庫上限を変えます。

月間販売数に合わせて上限を変更しましょう。

通常月100鉢、繁忙期180鉢、閑散期70鉢なら、在庫上限も170→220→130鉢など調整できます。

毎月同じ200鉢を目標にすると閑散期に在庫が余ります。

バックヤードの保管日数も管理します。

バックヤードへ置いた商品が何日間売場に出ていないか確認しましょう。

例えば7日以上売場に出ていない商品は要確認、14日以上なら売場入れ替え対象とする方法があります。

せっかく仕入れた商品がバックヤードで14日間見られていなければ販売機会を失っています。

「売場に置けない商品は仕入れない」という考え方が基本です。

大量入荷がある場合は、入荷前に売場配置を決めます。

例えば金曜日に50鉢届くなら、木曜日時点で既存在庫から長期在庫20鉢を移動・販促し、30鉢分の空きを作ります。

残り20鉢は売れ筋補充としてバックヤードへ置くなどです。

入荷してから「置く場所がない」と悩む状態を避けます。

発注時に「予定陳列場所」を記録する方法もあります。

例えば商品A10鉢→入口棚、商品B5鉢→レジ横、商品C大型3鉢→中央と決めます。

置き場所が決まらない商品は本当に必要か再確認します。

新商品についても売場上限を設定しましょう。

例えば新商品専用スペース20鉢までとします。

現在18鉢あるなら、新商品を10鉢仕入れるには既存新商品8鉢を通常売場へ移すか、仕入れ数を2鉢に減らします。

「新商品だからとりあえず仕入れる」を防げます。

売場スペースは有限なので、新商品追加は既存商品の入れ替えとセットで考えます。

「1品種追加するなら1品種休止」というルールも有効です。

例えば常時100SKUまで扱う店舗で、新商品5SKUを追加するなら低回転5SKUを受注後仕入れへ変更します。

商品数が増え続けることを防げます。

SKU数が増えると在庫管理、値札、育て方説明、EC登録などの作業も増えるためです。

売場在庫の「密度」を写真で記録する方法もあります。

月1回、同じ位置から売場写真を撮ります。

在庫150鉢の時、180鉢の時、220鉢の時を比較すると、何鉢程度が見やすいか分かります。

スタッフやお客様の動線が狭くなっていないかも確認できます。

数字だけでなく実際の見た目も合わせて判断します。

店舗面積が同じでも什器変更で陳列可能数は変わります。

例えば棚を1台追加すると小型植物30鉢増やせるかもしれません。

ただし、陳列数が増えたから自動的に仕入れを30鉢増やすのではなく、販売数が増えるか確認します。

3か月間、売場拡張前後の販売数を比較します。

小型在庫100→130鉢、販売月60→80鉢なら効果があります。

在庫だけ130鉢へ増えて販売60鉢のままなら、追加棚は在庫置き場になっているだけです。

売場効率を見る場合は「陳列鉢数÷月間販売数」も簡単な指標になります。

平均陳列150鉢、月販売100鉢なら1.5。

陳列300鉢、販売100鉢なら3.0です。

数値が大きいほど販売に対して在庫が多い状態です。

カテゴリー別に比較し、数値の高い売場から仕入れを減らします。

例えば小型1.2、大型4.0、多肉2.5なら、大型の在庫を重点的に見直します。

店舗の在庫上限を超えた場合のルールも決めておきましょう。

例えば上限200鉢を超えたら、新商品仕入れ停止。

220鉢を超えたらAランク売れ筋以外の発注停止。

250鉢を超えたら長期在庫販促を実施、という3段階です。

仕入れ担当者が「まだ置ける」と判断して追加することを防ぎます。

鉢数だけでなく在庫金額にも同じ考え方を使います。

200鉢以内でも高額商品が多ければ資金負担は大きくなります。

「物理在庫上限200鉢」「在庫金額上限1,000,000円」の2つを両方守ります。

現在150鉢でも在庫金額1,100,000円なら、新規高額商品の仕入れを止めます。

逆に220鉢でも小型低単価商品中心で資金上は余裕がある場合でも、物理スペースを超えていれば仕入れを減らします。

スペースと資金の両方から上限を決めることが重要です。

月1回、「売場在庫」「バックヤード在庫」「総在庫」「月間販売数」を確認しましょう。

例えば売場160鉢、バックヤード60鉢、総220鉢、月販売80鉢なら約2.75か月分です。

翌月は総在庫180鉢を目標にし、40鉢減るまで低回転商品を発注停止します。

数字で在庫削減目標を作ると進捗を確認しやすくなります。

植物仕入れ方法では、「買えるか」「売れそうか」だけでなく「適切に置けるか」を仕入れ判断へ入れることが重要です。

売場とバックヤードの陳列上限を数値化し、発注後の予測在庫が上限を超えないように管理することで、管理しやすく見やすい売場を維持しやすくなります。

よくある質問

Q1. 売場には最大数まで植物を置いた方がよいですか?

A. 最大数の80~90%程度を通常目標にし、見やすさや管理スペースを確保する方法があります。

Q2. バックヤード在庫はどのくらいがよいですか?

A. 一例として売場在庫の20~30%程度を上限にし、販売速度に合わせて調整します。

Q3. 大型植物と小型植物を同じ鉢数で管理してよいですか?

A. 占有スペースが異なるため、カテゴリー別上限やスペースポイントを設定すると管理しやすくなります。

Q4. 在庫上限を超えそうな場合はどうしますか?

A. 新商品や低回転商品の発注を停止し、売れ筋補充を優先しましょう。

Q5. 売場面積が広がったら仕入れ数も増やしてよいですか?

A. すぐ増やさず、3か月程度販売数を確認し、売場拡張が売上増につながっているか確認しましょう。

まとめ

植物の在庫量は、仕入れ予算だけでなく売場とバックヤードの陳列上限から決めることが重要です。売場最大200鉢なら通常在庫を160~180鉢程度とし、バックヤードを30~50鉢程度に抑えるなど基準を作りましょう。発注時には現在庫+発注数量-入荷までの販売予測を計算し、入荷後も上限を超えないか確認します。植物仕入れ方法に売場スペースという基準を加えることで、過剰在庫、品質低下、売場の見づらさを減らしやすくなります。

植物の仕入れに関する情報を確認できます。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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