豊明卸問屋マガジン
人気の記事
植物の仕入れで安さを優先して品質に失敗!価格だけで選ばない仕入れ先比較の方法
植物の仕入れ
植物の仕入れで安さを優先して品質に失敗!価格だけで選ばない仕入れ先比較の方法
「安い植物を仕入れたのに葉傷や傷みが多かった」「仕入れ単価は下がったのに返品や値下げが増えた」「どこまで価格を重視して仕入れ先を選べばいいのか分からない」と悩んでいませんか。植物仕入れ方法を考える際、価格の安さは重要な要素ですが、商品状態や梱包、納期、最低ロットなどを含めて比較しなければ、本当の仕入れコストは分かりません。1鉢100円安く仕入れても、10%が販売できない状態なら結果的に高くつくことがあります。この記事では、植物の仕入れ先を価格だけで決めず、品質やロス率まで含めて判断する方法を具体的な数字で解説します。
価格だけで選ばない仕入れ先比較の方法
植物の仕入れでは、同じ品種や同じ鉢サイズなら少しでも安い仕入れ先を選びたくなるものです。
例えばA社が1鉢1,500円、B社が1,350円なら、B社は150円安く、20鉢仕入れれば3,000円の差になります。
100鉢なら15,000円の差です。
この数字だけを見るとB社を選びたくなりますが、植物では「販売できる状態で届く割合」まで確認する必要があります。
例えばA社から100鉢仕入れて品質問題が2鉢、B社から100鉢仕入れて10鉢に葉傷や枝折れなどの問題があったとします。
A社の問題率は2%、B社は10%です。
B社は1鉢150円安いため、100鉢で15,000円安く仕入れられます。
しかし10鉢のうち5鉢を販売できず、1鉢1,350円の原価がそのままロスになれば6,750円です。
残り5鉢を20%値下げして販売した場合にも利益が減ります。
さらに返品連絡、写真撮影、値札変更、売場調整などの作業時間が発生します。
このように、仕入れ価格差だけでは本当のコストを比較できません。
そこで仕入れ先ごとに「実質仕入れコスト」を確認します。
例えば商品代135,000円、送料10,000円、品質ロス6,750円なら合計151,750円です。
100鉢で割ると1鉢当たり約1,518円になります。
商品価格では1,350円だったのに、実質的には1,500円を超えることになります。
一方、A社が商品代150,000円、送料5,000円、品質ロス3,000円なら合計158,000円、1鉢当たり1,580円です。
この場合もA社の方が高いですが、商品価格だけで比較した150円差は、実質では62円程度まで縮まります。
さらに作業時間や販売機会まで含めると差が逆転する可能性もあります。
仕入れ先を比較するときは、最低でも「商品価格」「送料」「品質」「梱包」「納期」「最低ロット」の6項目を確認しましょう。
各項目を5点満点で評価する方法も有効です。
例えばA社は価格3点、送料4点、品質5点、梱包5点、納期4点、ロット4点で合計25点。
B社は価格5点、送料3点、品質2点、梱包2点、納期4点、ロット3点で合計19点というように評価します。
この点数だけで取引を決める必要はありませんが、価格以外の差が見えやすくなります。
特に重要なのが品質トラブル率です。
月50鉢以上仕入れる仕入れ先については、「総入荷数」と「問題があった鉢数」を毎月記録するとよいでしょう。
例えば3か月で300鉢仕入れて問題6鉢なら2%です。
別の仕入れ先で200鉢中20鉢なら10%です。
3~6か月記録すれば、一時的な問題なのか継続的な傾向なのか判断しやすくなります。
梱包状態も利益に影響します。
商品自体は良くても、輸送中に葉が擦れたり鉢が倒れたりすると販売価値が下がります。
特に大型観葉植物や枝の広がった商品は、1鉢当たりの価格も高いため、梱包品質を重視する必要があります。
例えば1鉢10,000円の商品で枝折れが発生し、8,000円へ値下げすると2,000円の販売価格差になります。
月5鉢で同様の問題が起これば10,000円です。
安い仕入れ先を利用する場合は、初回から大量注文しないことも重要です。
最初は5~10鉢程度を3回ほど注文し、品質、梱包、納期を確認します。
1回目だけ良かった、悪かったという可能性もあるため、複数回の結果を見ることが大切です。
例えば10鉢×3回、合計30鉢仕入れ、品質問題が0~1鉢なら比較的安定していると判断できます。
逆に30鉢中5鉢以上で問題があれば、大量仕入れは慎重に考えた方がよいでしょう。
最低ロットも確認します。
1鉢1,300円で最低20鉢の仕入れ先と、1鉢1,500円で最低3鉢の仕入れ先を比べた場合、必要数量が3鉢なら後者の方が資金負担は小さくなります。
前者では26,000円、後者なら4,500円です。
単価200円を節約するために不要な17鉢を持つ必要はありません。
仕入れ量が少ない店舗では、「必要な数量を買えること」が価格以上に重要な場合があります。
納期も比較しましょう。
A社は1鉢100円安いが納期7日、B社は100円高いが2日で届く場合、欠品しやすい売れ筋商品ならB社の方が使いやすい可能性があります。
1日5鉢売れる商品を5日間欠品すると25鉢分の販売機会を逃す可能性があります。
仕入れ価格差だけにこだわるより、売れる状態を維持することが利益につながります。
仕入れ先は「安い会社」か「高い会社」かで分けるのではなく、用途別に使い分けましょう。
定番商品は品質と納期が安定した仕入れ先、テスト商品は小ロット対応、価格競争が激しい商品は価格重視というように役割を決めます。
主力2~3社、補助2~3社程度を用意し、3か月に1回評価を見直す方法があります。
評価の際は、価格だけでなく「1鉢当たり実質原価」と「品質トラブル率」を必ず確認します。
仕入れ先Aが1,500円、Bが1,400円でも、Bのロスや送料を含めて1,600円になるなら、Aの方が有利です。
植物仕入れ方法で重要なのは、「最安値を探し続けること」ではなく、「販売できる品質の商品を、必要数量、安定した条件で仕入れること」です。
価格差が5~10%程度なら、品質、納期、梱包を含めて総合評価することで、最終的な利益を改善しやすくなります。
よくある質問
Q1. 一番安い仕入れ先を選べば利益は増えますか?
A. 必ずしも増えません。送料、品質ロス、返品対応、最低ロットまで含めた実質コストを確認する必要があります。
Q2. 仕入れ先の品質はどう比較すればよいですか?
A. 総入荷数に対する品質問題鉢数を記録し、3~6か月程度比較すると傾向を把握しやすくなります。
Q3. 初めて利用する仕入れ先では何鉢仕入れるべきですか?
A. まず5~10鉢程度を複数回試し、品質、梱包、納期を確認してから数量を増やす方法があります。
Q4. 最低ロットが大きい仕入れ先は安くても避けるべきですか?
A. 販売量が少ない場合は注意が必要です。必要数量と販売速度を確認して判断しましょう。
Q5. 仕入れ先は何社程度持つとよいですか?
A. 主力2~3社、補助2~3社程度など、用途別に複数ルートを持つ方法があります。
まとめ
植物の仕入れ先を選ぶ際は、商品価格だけで判断しないことが重要です。価格、送料、品質、梱包、納期、最低ロットの6項目を比較し、品質トラブル率も記録しましょう。初回は5~10鉢程度を3回ほど試し、安定性を確認してから取引量を増やす方法がおすすめです。植物仕入れ方法では、1鉢の安さより「販売可能な状態で安定して届くか」を重視することで、値下げや廃棄を減らし、最終的な利益を高めやすくなります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
