豊明卸問屋マガジン
人気の記事
植物の仕入れで売上は増えたのに在庫も増える!成長時に見直したい発注量と在庫基準
植物の仕入れ
植物の仕入れで売上は増えたのに在庫も増える!成長時に見直したい発注量と在庫基準
「売上が伸びているのに在庫もどんどん増える」「前年より多く売れているから仕入れ量を増やしたら商品が余った」「売上成長に合わせた適正在庫が分からない」と悩んでいませんか。植物販売では、売上が増えると仕入れ量も増えますが、仕入れ数量を単純に売上と同じ割合で増やすと在庫過多になることがあります。植物仕入れ方法を成長に合わせて調整するには、売上だけでなく販売鉢数、在庫金額、在庫日数、欠品率など複数の数字を見ることが重要です。この記事では、売上が伸びている店舗が在庫を増やしすぎないための発注方法を解説します。
成長時に見直したい発注量と在庫基準
植物販売が順調に伸びてくると、「もっと仕入れればもっと売れる」と考えやすくなります。
例えば前年の月商が1,000,000円で、今年1,300,000円になった場合、売上は30%増えています。
そこで仕入れ量も30%増やせば良いように思えますが、必ずしもそうとは限りません。
売上が増えた理由が、販売鉢数の増加なのか、平均販売単価の上昇なのかによって必要な仕入れ量は変わります。
前年に500鉢売って月商1,000,000円なら、平均販売単価は2,000円です。
今年も500鉢しか売っていないのに月商1,300,000円なら、平均販売単価が2,600円へ上昇した計算です。
このケースで鉢数まで30%増やして650鉢仕入れると、在庫が増える可能性があります。
そのため、売上成長時には「売上金額」と「販売鉢数」を分けて確認することが重要です。
まず過去6か月程度について、月別に「売上」「販売鉢数」「仕入れ鉢数」「月末在庫数」「在庫金額」の5項目を並べます。
例えば販売鉢数が月400鉢→450鉢→500鉢と増えている一方、仕入れ鉢数が450鉢→550鉢→700鉢と増えているなら、仕入れの増加ペースが販売を上回っています。
月500鉢売れて700鉢仕入れれば、単純には200鉢分在庫が増える方向です。
もちろん月初在庫や廃棄などもあるため正確には在庫表で確認する必要がありますが、「販売増加率より仕入れ増加率が大きくないか」を見ることが重要です。
在庫金額も確認しましょう。
売上が前年より30%増えているのに、在庫金額が50%、70%と増えている場合は、在庫効率が悪化している可能性があります。
例えば前年の平均在庫金額が500,000円、今年750,000円なら50%増です。
売上30%増に対して在庫50%増なら、余分な商品を抱えていないか確認する必要があります。
ここで役立つのが「在庫日数」です。
簡単には、現在の在庫が現在の販売ペースで何日分あるかを確認します。
例えば月300鉢売れる店舗なら、1日平均約10鉢です。
在庫が600鉢あれば約60日分、300鉢なら約30日分です。
売上成長前は30日分だった在庫が、成長後に60日分へ増えているなら、仕入れ量が過剰になっている可能性があります。
適正在庫日数は商品によって異なるため、全商品を同じ基準にする必要はありません。
定番商品は14~30日分、新商品は少量、高額商品は1~2鉢など、カテゴリー別に決めます。
売上が伸びている店舗ほど、「売れる商品を増やす」ことが重要です。
全商品を一律30%増やすのではなく、販売率80%以上の商品を20~30%増やし、販売率50%未満の商品は据え置きまたは減らす方法があります。
例えば商品Aが月20鉢売れて欠品も多いなら、次月25鉢へ増やします。
商品Bが月10鉢仕入れて4鉢しか売れていないなら、売上全体が伸びていてもB商品は5鉢程度へ減らします。
このように、店舗全体の成長と商品別の販売状況を分けて判断することがポイントです。
発注頻度を増やす方法もあります。
売上成長に合わせて月1回の大量仕入れをさらに大きくするのではなく、月4回や週2回へ分割します。
例えば月400鉢必要なら月初に400鉢仕入れるのではなく、毎週100鉢前後を基本にして販売状況で調整します。
第1週の販売が予想より20%多ければ第2週を120鉢、少なければ80鉢に変更できます。
発注頻度を細かくすることで、成長中の需要変化へ対応しやすくなります。
ただし、小口発注による送料増加には注意が必要です。毎日注文するのではなく、週1~2回程度へまとめるなど、自店に合った頻度を設定します。
欠品率も確認しましょう。
在庫を減らすことだけを意識すると売れ筋商品まで欠品してしまう場合があります。
例えば売上上位20商品について、1か月に何日欠品したかを記録します。
30日中5日以上欠品している商品があれば、その商品は仕入れ数量や発注点を増やす必要がある可能性があります。
一方、60日以上在庫している商品が多数あるなら、そのカテゴリーは仕入れを減らします。
つまり、成長時には「売れ筋は増やす、動かない商品は増やさない」というメリハリが重要です。
仕入れ予算についても、売上比率だけで自動的に増やさないようにします。
例えば売上1,000,000円から1,300,000円へ増えたからといって、仕入れ予算500,000円を650,000円へ自動的に増やすのではなく、現在庫を確認します。
在庫が十分あるなら550,000円程度に抑え、在庫を販売することを優先する判断もあります。
月末に「翌月必要数」を計算する方法も有効です。
例えば翌月販売予測600鉢、現在庫250鉢、目標月末在庫150鉢なら、必要仕入れ数は「600+150-250=500鉢」が目安になります。
単純に前年仕入れ数へ30%を掛けるより、現在庫を反映できるため過剰仕入れを防ぎやすくなります。
この計算を売上上位商品から行えば、より精度を高められます。
売上成長時には、仕入れ担当者が「欠品させたくない」という心理から在庫を多く持ちすぎることがあります。
そこで在庫上限を設定します。例えば売れ筋でも最大30日分、準売れ筋は45日分、高額商品は常時2鉢までなどルール化します。
上限を超えている商品は、原則追加発注しません。
月1回は在庫日数、3か月に1回は商品構成を見直しましょう。
売上が前年比120%なのに在庫金額が160%になっているなど、在庫の方が速く増えている場合は注意が必要です。
植物仕入れ方法を成長に合わせるポイントは、売上増=仕入れ増と単純に考えないことです。
販売鉢数、現在庫、在庫日数、欠品状況を商品別に確認し、必要な商品だけ増やします。成長しているときほど数字を細かく見ることで、売上を伸ばしながら在庫増加と資金固定を防ぎやすくなります。
よくある質問
Q1. 売上が30%増えたら仕入れも30%増やしてよいですか?
A. 必ずしもそうではありません。販売鉢数が増えたのか、販売単価が上がったのかを確認して判断しましょう。
Q2. 在庫が増えすぎているかどうかは何を見ればよいですか?
A. 在庫金額、在庫鉢数、在庫日数を確認しましょう。売上成長率より在庫増加率が大きい場合は注意が必要です。
Q3. 売上成長時はどの商品を増やすべきですか?
A. 販売率80%以上、欠品頻度が高いなど、実際に需要が確認できている商品を優先して増やしましょう。
Q4. 月1回の大量仕入れと分割仕入れはどちらがよいですか?
A. 成長中は週1回などに分けると販売状況に合わせて数量を調整しやすくなります。
Q5. 翌月の仕入れ数はどう計算できますか?
A. 「翌月販売予測+目標月末在庫-現在庫」で目安を出す方法があります。
まとめ
売上が伸びているときこそ、仕入れ量を一律に増やさないことが重要です。売上金額だけでなく販売鉢数、仕入れ鉢数、在庫金額、在庫日数を確認し、売上成長率より在庫増加率が高くなっていないかチェックしましょう。販売率80%以上の売れ筋や欠品商品は増やし、低回転商品は据え置きまたは削減します。植物仕入れ方法を商品別の数字で管理することで、売上成長と在庫効率を両立しやすくなります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
