豊明卸問屋マガジン
人気の記事
ビカクシダを仕入れても在庫回転が遅い!売れる数量に合わせて発注を最適化する方法
植物の仕入れ
ビカクシダを仕入れても在庫回転が遅い!売れる数量に合わせて発注を最適化する方法
「ビカクシダは少しずつ売れているのに、在庫がなかなか減らない」「売上はあるのに仕入れ資金が在庫に固定されている」と困っていませんか?このような場合、商品そのものが売れていないのではなく、販売数に対して仕入れ数量が多すぎる可能性があります。ビカクシダは生きた植物なので、在庫期間が長くなるほど管理作業や売場スペースも必要になります。今回は、販売数と在庫回転を数字で確認しながら、自店に合ったビカクシダの仕入れ数量へ調整する方法を具体的に解説します。
販売速度と適正在庫から発注量を最適化する
ビカクシダの仕入れでは、「毎月売れているから問題ない」と考えてしまうことがあります。
しかし、売れていることと在庫回転が良いことは同じではありません。
たとえば毎月10株売れているのに、毎月20株仕入れていれば、単純計算では毎月10株ずつ在庫が増える可能性があります。
1か月目に10株、2か月目で20株、3か月目には30株と余剰在庫が積み上がることもあります。
そのため、まず「仕入れ数」と「販売数」を同じ期間で比較することが重要です。
たとえば過去3か月の仕入れ数が60株、販売数が36株だったとします。
3か月で24株分の差があります。
平均すると月20株仕入れて12株販売しているため、販売数に対して仕入れ量が約1.67倍です。
この状態が続くなら、次回仕入れを減らす必要があります。
まずは月20株から12〜15株程度へ減らし、在庫推移を確認する方法があります。
仕入れ数量を決めるときは、過去30日だけでなく過去90日の平均販売数も確認するとよいでしょう。
たとえば直近30日は15株売れていても、その前の2か月が8株、10株だった場合、3か月平均は11株です。
直近1か月だけを見て15株以上仕入れると、一時的な販売増を通常需要と勘違いする可能性があります。
そこで、「過去30日販売数」と「過去90日平均」の両方を見ます。
30日販売15株、90日平均11株なら、次回は12〜14株程度から様子を見るなど、少し余裕を持った数量にできます。
在庫回転を見る際には、現在庫も重要です。
月平均販売数10株の商品が20株残っているなら、単純計算で約2か月分の在庫です。
30株なら約3か月分です。
このように、「現在庫÷月平均販売数」で何か月分の在庫を持っているかを確認できます。
たとえば現在庫18株、月平均販売数12株なら約1.5か月分です。
一つの目安として、定番品種なら1〜1.5か月分程度、高価格帯や希少品種なら0.5〜1か月分程度に抑える方法があります。
高額商品を3か月分在庫すると、資金負担が大きくなるからです。
たとえば仕入れ原価1万円の商品を月2株販売している場合、6株持てば3か月分、在庫原価は6万円です。
一方、3株なら1.5か月分で3万円です。
同じ販売数でも在庫資金に3万円の差が出ます。
販売速度によって商品をランク分けすることも有効です。
Aランクは30日以内販売率70%以上、Bランクは40〜69%、Cランクは39%以下などです。
Aランクは標準仕入れ、Bランクは10〜20%減、Cランクは30〜50%減らすというルールを設定します。
たとえば10株仕入れたA商品が8株売れたなら次回10〜12株、B商品が5株なら8〜9株、C商品が3株なら5〜7株程度に調整します。
重要なのは、一度に仕入れ数量を倍増させないことです。
売れ筋商品でも前回10株からいきなり30株へ増やすと、需要を超える可能性があります。
増やす場合は20〜30%程度ずつ段階的に行うほうが安全です。
10株なら12〜13株、次回も完売に近ければ15〜16株へ増やします。
反対に在庫過多の商品は、仕入れを完全に止める判断も必要です。
同一品種の現在庫が月間販売数の2倍以上ある場合は、追加仕入れを停止するという基準を作れます。
月5株しか売れない商品が12株残っているなら、2か月以上の在庫があります。
この状態でさらに5株仕入れれば17株となり、3か月以上の在庫になる可能性があります。
新しい商品を仕入れたい場合でも、仕入れ予算に上限を設定しましょう。
たとえばビカクシダの月間仕入れ予算が10万円なら、既存在庫が多い月は新規仕入れを70%、つまり7万円程度まで抑える方法があります。
長期在庫が減ったら100%へ戻します。
このように、在庫量と仕入れ予算を連動させることで資金の固定を防ぎやすくなります。
週ごとの販売速度も確認すると、発注タイミングをさらに細かく判断できます。
月12株売れる商品なら週平均約3株です。
現在庫が4株で、次回入荷まで7日かかるなら、1週間分としてはやや少ない状態です。
追加発注を検討できます。
一方、現在庫10株なら約3週間分あるため、急いで仕入れる必要はありません。
この「週平均販売数」を利用すると、欠品を防ぎながら過剰在庫も抑えやすくなります。
仕入れ回数についても見直しましょう。
月1回20株仕入れるより、月2回10株ずつに分けることで、前半の売れ行きに応じて後半を調整できます。
前半10株中9株売れたなら後半10〜12株、4株しか売れなければ5〜7株にするなど柔軟に対応できます。
ただし、送料が1回2,000円かかる場合、仕入れ回数を増やすほど物流コストは上がります。
そのため、在庫回転と送料の両方を比較することが重要です。
在庫回転の確認は、週1回の在庫チェックと月1回の集計を組み合わせると管理しやすくなります。
毎週は「現在庫」と「直近7日の販売数」を確認します。
月末には「仕入れ数」「販売数」「月末在庫」「在庫月数」の4項目を集計します。
たとえば月末在庫24株、月間販売数12株なら在庫月数2か月です。
翌月は仕入れを抑える判断ができます。
さらに3か月ごとに品種別の平均販売数を更新します。
春に売れていた商品が夏には動かなくなるなど、販売速度は変化するためです。
3か月連続で販売数が減っている商品は、標準発注数を20〜30%程度減らします。
逆に3か月連続で30日以内に完売している商品は、10〜20%程度ずつ増やす方法があります。
ビカクシダの仕入れで在庫回転を改善するために重要なのは、「何株売れたか」ではなく、「何株仕入れて、そのうち何株が何日で売れたか」を見ることです。
過去30日と90日の販売数、現在庫、在庫月数を確認し、売れる数量に仕入れを合わせることで、売場スペースと資金を効率よく使えるようになります。
仕入れすぎを防ぐことは、品揃えを減らすことではありません。
売れ筋へ予算を回し、売れにくい商品の仕入れを減らすことで、むしろ売場の鮮度を高めやすくなります。
週1回在庫確認、月1回仕入れ数量調整、3か月ごとの販売平均更新というサイクルを作り、ビカクシダの在庫を適正な水準で回していきましょう。
よくある質問
Q1. ビカクシダの適正在庫は何か月分ですか?
A. 一例として定番商品は1〜1.5か月分、高価格帯や希少品種は0.5〜1か月分程度から調整すると在庫リスクを抑えやすくなります。
Q2. 仕入れ数量は何か月分の販売実績で決めればよいですか?
A. 直近30日だけでなく、過去90日の平均販売数も確認すると一時的な需要変動に左右されにくくなります。
Q3. 在庫が多い場合は仕入れを止めるべきですか?
A. 同一品種の在庫が月間販売数の2倍以上ある場合など、自店で停止基準を設定する方法があります。
Q4. 売れ筋商品は一気に仕入れを増やしてよいですか?
A. いきなり2倍、3倍にせず、前回より20〜30%程度ずつ増やして販売状況を確認すると安全です。
Q5. 在庫回転はどのくらいの頻度で確認しますか?
A. 週1回現在庫を確認し、月1回仕入れ数・販売数・在庫月数を集計、3か月ごとに販売平均を更新すると管理しやすくなります。
まとめ
ビカクシダの在庫回転が遅い場合は、商品が売れていないのではなく、販売数以上に仕入れている可能性があります。過去30日と90日の販売実績を確認し、現在庫が何か月分あるかを計算しましょう。定番は1〜1.5か月分、高価格帯は0.5〜1か月分程度を一つの目安にし、在庫が月間販売数の2倍以上ある商品は追加仕入れを止めます。週1回の在庫確認、月1回の数量調整、3か月ごとの販売平均見直しを続けることで、資金を在庫に固定しすぎず、回転率の高いビカクシダ仕入れにつなげることができます。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
