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多肉植物の卸売で仕入れすぎに気づけない!在庫回転率が悪化した時の見直し方法
植物の仕入れ
多肉植物の卸売で仕入れすぎに気づけない!在庫回転率が悪化した時の見直し方法
「売り場には商品がたくさんあるのに新しい仕入れを続けている」「在庫数は増えているが、仕入れすぎか判断できない」「何か月も同じ多肉植物が棚に残っている」。多肉植物の卸売では、鉢数や仕入れ金額だけを見ていても、在庫が適正か判断しにくいことがあります。そこで確認したいのが、一定期間に在庫がどれだけ入れ替わっているかを見る「在庫回転」の考え方です。今回は「多肉植物 卸売」で在庫過多を早く見つけ、30日・60日・90日の在庫と販売数から仕入れ量を調整する方法を解説します。
在庫回転率が悪化した時の見直し方法
多肉植物の卸売で仕入れ過ぎが起こる店舗では、「在庫が多いこと」よりも「在庫が動いていないこと」が問題になります。
例えば在庫100鉢で月100鉢売れる店舗と、在庫100鉢で月20鉢しか売れない店舗では、同じ100鉢でも状況が全く違います。
前者は約1か月で在庫が入れ替わる可能性がありますが、後者は約5か月分の在庫を抱えています。
そこでまず、簡単な「在庫月数」を確認しましょう。
現在庫÷月平均販売数で計算できます。
現在庫120鉢、月販売60鉢なら約2か月分です。
現在庫120鉢、月販売30鉢なら約4か月分です。
この数字を商品別、カテゴリー別に確認します。
例えばエケベリア在庫60鉢、月販売30鉢なら2か月分。
セダム在庫50鉢、月販売10鉢なら5か月分です。
セダムの仕入れを優先的に減らす判断ができます。
商品ごとの在庫週数も有効です。
A商品現在庫20鉢、週平均販売5鉢なら4週間分です。
B商品現在庫20鉢、週平均1鉢なら20週間分、約5か月です。
同じ20鉢でも仕入れ判断は大きく違います。
目標在庫週数を決めましょう。
売れ筋Aランクは2~3週間分、通常Bランクは3~4週間分、低回転Cランクは1~2鉢程度などです。
例えば週5鉢売れるA商品なら目標10~15鉢。
現在20鉢なら追加不要です。
週2鉢売れるB商品なら目標6~8鉢。
現在20鉢なら12鉢以上過剰です。
この状態でさらにケース12鉢を注文すると32鉢、16週間分になります。
発注前に在庫週数を確認することで仕入れすぎを防ぎやすくなります。
30日・60日・90日以上の在庫数も確認します。
例えば総在庫200鉢のうち、30日以上80鉢、60日以上40鉢、90日以上20鉢だったとします。
90日以上が全体の10%です。
翌月30鉢まで増えれば15%に悪化しています。
長期在庫比率を月1回記録しましょう。
一例として、60日以上在庫を全体の20%以下、90日以上を10%以下など目標を設定できます。
ただし定番商品や成長待ち商品など、長く持つ前提の在庫は別管理にして構いません。
長期在庫には必ず入荷日を付けます。
同じ商品を繰り返し仕入れている場合、新旧が混ざると古い商品が分からなくなります。
例えば8/1入荷12鉢、8/20入荷12鉢というようにロットを分けます。
古いロットから販売する先入れ先出しを基本にします。
古い在庫が残っている商品は追加発注しないルールも有効です。
例えば「60日以上在庫が3鉢以上ある商品は追加発注停止」と決めます。
A商品で古い在庫5鉢、最近の在庫10鉢があるなら合計15鉢です。
新商品のように見える最近入荷分だけを見て「残り10鉢」と判断しないようにします。
長期在庫金額も確認しましょう。
90日以上の商品20鉢、平均原価500円なら10,000円です。
高単価商品5鉢、平均原価3,000円なら15,000円です。
鉢数だけでは高単価商品の影響を見落とします。
月1回、「90日以上在庫鉢数」と「90日以上在庫原価」の2つを確認します。
例えば20鉢10,000円から、15鉢20,000円へ変わった場合、鉢数は減っていても資金負担は増えています。
高価格在庫が残っていることが分かります。
在庫回転を改善するには、まず仕入れを止める商品を決めます。
例えば100品種のうち、在庫週数8週間以上の商品を抽出します。
20品種該当したなら、その20品種は原則追加停止です。
新たな仕入れ予算を売れ筋へ移します。
月仕入れ100,000円のうち低回転商品に30,000円使っていたなら、15,000円へ半減します。
残り15,000円を売れ筋補充や新商品テストへ回します。
仕入れ総額を変えなくても在庫回転を改善できます。
低回転商品の販売方法も見直します。
30日経過で陳列変更、60日でセット化、90日で価格や販売チャネル変更というルールを作ります。
例えば60日以上在庫の商品3品種を「寄せ植え向け3鉢セット」にします。
単品600円×3=1,800円をセット1,700円など、小さな値引きでまとめ買いを促します。
すぐ大幅値下げするのではなく、販売方法を変えます。
ECがある場合は長期在庫専用の特集を作る方法もあります。
「スタッフおすすめ」「寄せ植え向け」「小型多肉特集」など、在庫処分感を出さず再提案します。
ただし売れない商品ばかりをおすすめと表現するのではなく、実際に用途が合う商品を選びます。
売り場で見られていないだけの商品もあるため、14日間の再テストを行います。
在庫回転改善では仕入れ頻度も見直します。
月1回120鉢仕入れている店舗なら、月4回30鉢ずつに分ける方法があります。
1週目の販売結果を2週目の発注へ反映できます。
例えば予定30鉢でも在庫が多ければ20鉢へ減らします。
月末には予定120鉢ではなく実際80~100鉢に抑えられる可能性があります。
送料は増える場合があるため、ロス削減額と比較します。
例えば送料増加4,500円でも、余剰在庫原価10,000円を減らせるなら分割発注にメリットがある可能性があります。
発注ロットも見直します。
12鉢単位の商品を毎回1ケース仕入れているが月販売3鉢なら、約4か月分です。
小ロット業者へ変更する、別品種とのアソートを利用する、受注後発注へ切り替えるなど方法があります。
単価が300円から350円へ上がっても、12鉢3,600円ではなく3鉢1,050円で済むなら資金効率は改善します。
商品別に「仕入れ単価の安さ」と「在庫期間」を比較しましょう。
売れ筋でも在庫を持ちすぎないことが重要です。
週10鉢売れる商品を100鉢仕入れれば10週間分です。
売れる商品だから問題ないように見えますが、2~3週間分で十分なら70~80鉢分の資金を余計に在庫へ固定しています。
原価300円なら80鉢で24,000円です。
売れ筋こそ発注点管理を使い、完売前に少量ずつ追加します。
月1回、カテゴリー別の在庫月数を一覧にします。
例えば小型1.5か月、定番2か月、高単価4か月、新商品3か月という結果なら、高単価と新商品の仕入れを減らします。
翌月、高単価3か月、新商品2.5か月まで下がれば改善しています。
3か月ごとに在庫月数の推移を確認しましょう。
「売上は増えているのに在庫月数も増えている」場合は注意が必要です。
例えば販売月100鉢→120鉢へ20%増えても、在庫200鉢→360鉢へ80%増えていれば、在庫の増加が速すぎます。
売上増に合わせた仕入れではなく、過剰仕入れの可能性があります。
在庫増加率と販売増加率を比較します。
販売前年比110%、在庫前年比150%なら在庫を減らす方向で調整します。
在庫回転改善の目標は「在庫ゼロ」ではありません。
売れ筋の欠品を防ぐ在庫は必要です。
重要なのは、売れる速度に合わせた数量だけを持つことです。
週5鉢売れる商品は10~15鉢、週1鉢なら2~4鉢など、販売速度で在庫を変えます。
すべての商品に12鉢、24鉢と同じケース数量を持つことをやめるだけでも改善につながります。
多肉植物の卸売で仕入れ過ぎを防ぐには、「在庫が何鉢あるか」だけでなく「何週間・何か月分あるか」を確認することが重要です。月1回在庫週数と長期在庫比率を確認し、8週間以上ある商品は追加仕入れ停止など明確な基準を作りましょう。
よくある質問
Q1. 多肉植物の在庫が多いかどうかはどう判断しますか?
A. 現在庫を平均販売数で割り、何週間・何か月分の在庫かを確認すると判断しやすくなります。
Q2. 売れ筋商品なら大量在庫でも問題ありませんか?
A. 売れ筋でも必要以上の在庫は資金を固定します。2~3週間分など目標在庫を設定しましょう。
Q3. 長期在庫は何日から確認すればよいですか?
A. 30日、60日、90日の3段階で確認すると管理しやすくなります。
Q4. 在庫が8週間分以上ある商品はどうすればよいですか?
A. 追加発注を一度止め、陳列変更やセット販売など既存在庫の販売を優先しましょう。
Q5. 在庫回転を良くするために仕入れ回数を増やしてもよいですか?
A. 1回の数量を減らして月2~4回に分ける方法があります。ただし送料増加とのバランスを確認しましょう。
まとめ
多肉植物の卸売で仕入れすぎを早く見つけるには、在庫鉢数ではなく在庫週数・在庫月数を確認しましょう。現在庫÷平均販売数で計算し、売れ筋は2~3週間分、通常商品は3~4週間分など目標を決めます。60日・90日以上在庫とその原価を月1回確認し、8週間以上ある商品は追加仕入れ停止にすることで、売上を維持しながら在庫資金を減らしやすくなります。
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