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観葉植物店を開業したいけど人件費が高くて利益が残らない!少人数でも回せるシフトの作り方
植物の仕入れ
観葉植物店を開業したいけど人件費が高くて利益が残らない!少人数でも回せるシフトの作り方
観葉植物店を開業したあと、「売上はあるのにスタッフの人件費を払うと利益がほとんど残らない」「平日は暇なのに土日と同じ人数を配置している」と悩むことがあります。観葉植物店では接客だけでなく、水やり、入荷、梱包、配送などさまざまな業務があるため、単純にスタッフ人数を減らせばよいわけではありません。大切なのは、曜日・時間帯ごとの来店数と業務量を確認し、必要な時間に必要な人数を配置することです。今回は、人件費を抑えながら接客や植物管理の品質を維持するシフト作成方法を具体的な人数や時間を使って解説します。
少人数でも回せるシフトの作り方
観葉植物店の固定費の中で、人件費が大きな割合を占めることがあります。
例えばスタッフ3人を1日8時間、時給1,200円で配置すると、
1,200円×8時間×3人=28,800円
です。
月25日営業なら単純計算で72万円です。
ここに事業者側が負担する各種費用などが加わる場合もあるため、実際の人件費はさらに増える可能性があります。
一方、平日と土日で来店数が大きく違う店舗でも、毎日同じ3人体制にしていると人員過多になる時間が発生します。
そこでまず、最低30日程度、来店数を曜日・時間帯別に記録しましょう。
例えば、
10〜12時
12〜15時
15〜18時
の3区分程度です。
結果が、
平日10〜12時 5人
平日12〜15時 12人
平日15〜18時 8人
土日10〜12時 15人
土日12〜15時 30人
土日15〜18時 20人
だったとします。
土日の12〜15時は平日の同時間帯の2.5倍です。
この場合、平日3人・土日3人ではなく、平日2人・土日3〜4人などに調整できます。
さらに平日の朝は来店が少なくても、水やりや入荷がある場合があります。
来店数だけでなく「作業量」も加えて考えることが重要です。
例えば火曜日の9〜11時は入荷50鉢があり、接客は少なくても2人必要。
木曜日9〜11時は入荷がなく1人でも準備できる。
という違いがあります。
曜日ごとに、
接客
植物管理
入荷
ネット発送
配送
の5業務程度を一覧にしましょう。
例えば、
月曜:植物管理中心
火曜:入荷
水曜:ネット発送多い
木曜:通常営業
金曜:新入荷・週末準備
土日:接客中心
というように、曜日の役割を決めます。
スタッフ数は来店人数と業務量の両方から設定します。
人件費率も確認しましょう。
例えば月商200万円、人件費70万円なら、単純な人件費比率は35%です。
月商300万円で同じ70万円なら約23%です。
業態や役割によって適正な水準は異なるため、一律に何%が正解とは言えません。
ただし、自店で毎月比率を記録することで、「売上が増えていないのに人件費だけ増えている」という状態を発見できます。
例えば、
1月 売上180万円・人件費60万円
2月 売上190万円・人件費65万円
3月 売上185万円・人件費75万円
となっているなら、3月はスタッフ配置や残業の増加原因を確認する必要があります。
スタッフ数だけでなく、シフト時間を短く分ける方法もあります。
例えば11〜15時が最も忙しい店舗で、フルタイムスタッフを1人追加すると8時間分の人件費が発生します。
時給1,200円なら9,600円です。
一方、11〜15時の4時間だけ追加すれば4,800円です。
月8日間の土日だけなら、
4,800円×8日=38,400円
です。
8時間×8日なら76,800円なので、月38,400円の差になります。
混雑時間だけ短時間スタッフを配置する方法は、小規模店でも使いやすいでしょう。
業務ごとに「必要スキル」を分けることも重要です。
例えば植物の難しい相談や法人見積は経験者が必要ですが、
袋詰め
品出し
簡単な清掃
値札付け
梱包補助
などは研修した短時間スタッフでも担当できます。
時給の高い経験スタッフが1日2時間梱包だけをしているなら、役割分担を見直す余地があります。
例えば経験スタッフは接客・仕入れに集中し、補助スタッフが週3日×4時間、梱包や品出しを担当します。
月12日×4時間=48時間です。
店舗全体でどの作業を誰が行うか整理しましょう。
1日の業務時間を測ることもおすすめです。
例えばスタッフAの8時間勤務の内訳が、
接客3時間
植物管理2時間
レジ1時間
梱包1時間
清掃1時間
だったとします。
接客と植物管理は必要でも、清掃や梱包の一部をまとめて行えば時間を短縮できる場合があります。
例えば梱包を毎日1時間ではなく、火・木・土の発送日に集中させる方法です。
配送も毎日行わず週2〜3回にまとめられるなら、スタッフが外出する時間を減らせます。
業務を整理することは、人を減らすこととは違います。
同じ人数でも生産性を高めることが目的です。
開店準備もルーティン化しましょう。
例えば2人で60分かかっていた準備を、
清掃15分
植物確認20分
レジ・入口準備10分
商品補充15分
と分担し、2人同時に作業すれば30〜40分程度で終えられる可能性があります。
毎日20分短縮できれば、月25日で500分、約8時間20分です。
時給1,200円換算なら1人で約10,000円分です。
複数店舗や大規模な金額でなくても、小さな業務改善の積み重ねが人件費効率に影響します。
レジ業務も確認します。
1件の会計が平均4分かかり、1日50件なら200分、3時間20分です。
商品コードや価格表示を整え、平均3分に短縮できれば150分です。
1日50分の差です。
月25日なら約21時間です。
特に繁忙期は、価格が分からずレジ担当が売場へ確認しに行く時間を減らすことが重要です。
全商品へ商品コードと価格を付け、主要商品の登録を事前に確認しましょう。
ネット注文もシフトへ組み込みます。
例えばネット発送が1日10件、1件平均12分なら120分、2時間です。
「手が空いた人がやる」という運用では、接客中に発送締切が迫ることがあります。
そこで発送担当時間を14〜16時など2時間固定します。
ネット注文が多い曜日だけ1人多く配置する方法もあります。
例えば月曜3件、水曜15件、金曜10件なら、水曜午後の人員を厚くします。
曜日別発送件数を1か月記録すれば傾向が分かります。
スタッフの休憩もシフト計画に含めなければなりません。
例えば2人体制で昼12〜14時が最も混む場合、その時間に1人が休憩へ入ると実質1人体制になります。
休憩を11時30分と14時にずらすなど、繁忙時間を避けます。
もちろん労働時間や休憩については適用される法令や雇用条件に沿って適切に運用する必要があります。
シフト効率を優先して必要な休憩を省略することはできません。
スタッフが働き続けられる環境を前提にシフトを設計しましょう。
残業も月1回確認します。
例えばスタッフ3人で毎日30分残業すると、
0.5時間×3人×25日=37.5時間
です。
月37.5時間分の追加人件費が発生しています。
残業原因が、
閉店後の水やり
発送作業
レジ締め
清掃
のどれか記録します。
例えば発送が原因なら締切時間を早める、レジ締めに時間がかかるなら手順を整理するなど改善できます。
「忙しいから毎日残業」が当たり前にならないよう、月1回原因を確認しましょう。
繁忙期と閑散期でシフトを変えることも重要です。
例えば3〜5月は来店やギフトが増え、1〜2月は落ち着く店舗なら、年間12か月同じ人員配置にする必要はありません。
繁忙期は短時間スタッフを週3〜4日増員し、閑散期は研修や有給取得、業務改善に時間を使うなど調整します。
過去1年の売上を月別に確認し、
繁忙月
通常月
閑散月
の3つに分けます。
例えば繁忙月は通常の120%以上、閑散月は80%以下など自店の基準を作ります。
人員配置もその区分に合わせます。
スタッフ1人あたりの売上だけを見る場合は注意も必要です。
植物管理や入荷作業を担当するスタッフは、直接売上を作っているように見えなくても店舗運営に必要です。
そのため「売上÷人数」だけで人員削減を判断しないことが重要です。
例えば植物管理を削った結果、ロス率が2%から6%へ増えれば仕入れ損失が増えます。
人件費を月5万円削減してもロスが月7万円増えれば逆効果です。
人件費と同時に、
売上
植物ロス率
接客待ち時間
残業
クレーム
なども確認しましょう。
マニュアル化によって新人教育時間も減らせます。
新人1人へ毎回オーナーが20時間付きっきりで教えていると、その分オーナーの作業が止まります。
例えば、
接客
レジ
植物管理
梱包
清掃
の5項目を簡単なマニュアルにし、1日4時間×5日で20時間の研修スケジュールを作ります。
初日は接客と店舗ルール、2日目レジ、3日目植物管理など順番を決めます。
新人が入るたびに教える内容が変わらないため、教育効率が上がります。
スタッフが複数業務をできるようにすることも重要です。
レジ担当しかレジを触れない、配送担当しか梱包できない状態では、欠勤時にシフトが崩れます。
主要業務は最低2人が担当できるようにします。
例えば3か月ごとに業務をローテーションし、
レジ
入荷
ネット発送
植物管理
の4項目について「単独可能」「補助が必要」「未経験」に分けます。
全スタッフが2〜3業務以上を担当できる状態を目指します。
ただし一人へ何でも任せて負担を増やしすぎないよう注意が必要です。
シフトの効果は4週間程度で確認します。
例えば変更前は、
月商200万円
人件費70万円
残業40時間
だった店舗が、
月商205万円
人件費62万円
残業15時間
になったとします。
売上を維持しながら人件費と残業を減らせています。
一方、人件費を55万円まで下げた結果、
売上170万円
クレーム増加
植物ロス増加
となれば削減しすぎです。
人員不足は売上機会損失にもつながるため、単純な人件費削減を目的にしないことが重要です。
観葉植物店のシフトづくりでは、「何人雇うか」より「何曜日の何時に、どんな仕事があるか」を把握することがポイントです。
30日程度来店数と業務量を記録し、平日2人、土日3人、繁忙時間だけ+1人というように柔軟な配置を作りましょう。
よくある質問
Q1. 人件費を減らすにはスタッフ数を減らすべきですか?
A. まず曜日・時間帯別の来店数と業務量を30日程度記録し、必要な時間だけ人員を配置する方法を検討しましょう。
Q2. 短時間スタッフは活用できますか?
A. 土日の11〜15時など混雑する4時間だけ配置すれば、フルタイム増員より人件費を抑えやすくなります。
Q3. 人件費率だけでシフトを判断してよいですか?
A. 売上だけでなく植物ロス率、残業、接客待ち、クレームなども合わせて確認することが重要です。
Q4. 残業はどのように減らせますか?
A. 月1回残業理由を分類し、発送、清掃、レジ締めなど時間がかかる業務から改善しましょう。
Q5. スタッフは複数の仕事を覚えた方がよいですか?
A. レジ、梱包、入荷など主要業務を最低2人が対応できる状態にすると欠勤や繁忙期にも対応しやすくなります。
まとめ
観葉植物店で人件費が高くなっている場合は、スタッフ数を一律に削るのではなく、曜日・時間ごとの来店数と業務量を確認することが重要です。
30日程度データを集め、平日は2人、土日は3人、11〜15時だけ1人追加など柔軟に配置しましょう。また、梱包や清掃、発送をまとめ、1日20〜50分ずつ業務時間を短縮できれば、月単位では大きな差になります。人件費だけでなく売上、植物ロス率、残業、接客品質を合わせて確認し、「少ない人数」ではなく「必要な人数で効率よく回る店」を目指すことが大切です。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
