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豊明卸問屋マガジン

観葉植物店を開業したいけど閉店が頭をよぎる!売上不振のときに確認したい改善ポイント

植物の仕入れ

観葉植物店を開業したいけど閉店が頭をよぎる!売上不振のときに確認したい改善ポイント

観葉植物店を開業したものの、「想定より売上が伸びない」「このまま続けても大丈夫なのか」と不安になることがあります。開業直後は知名度が低く、売上が安定するまで時間がかかる場合もありますが、赤字を放置してよいわけではありません。重要なのは、「売れていない」という結果だけを見るのではなく、来店数、購入率、客単価、仕入れ、固定費などを分解し、どこに問題があるのかを確認することです。今回は、観葉植物店の売上不振で閉店を考える前に確認したい経営改善のポイントを具体的な数字とともに解説します。

売上不振のときに確認したい改善ポイント

観葉植物店を開業して数か月経っても売上が計画に届かないと、「この店は向いていないのでは」「閉店した方がよいのでは」と考えてしまうことがあります。

もちろん経営状況によっては撤退や縮小を検討する必要がありますが、感覚だけで判断するのではなく、まず数字を分解することが重要です。

例えば開業前に月商120万円を計画していたのに、実績が80万円だったとします。

40万円不足しています。

このとき「売上が低い」で終わらせず、次の3つに分けます。

来店人数

購入率

客単価

例えば計画では、

1日来店30人

購入率40%

客単価4,000円

月25日営業

だったとします。

1日の購入者は12人で、1日売上48,000円、25日なら120万円です。

実際が、

1日来店20人

購入率40%

客単価4,000円

なら、問題は主に来店人数です。

この場合、商品価格を変更するより集客を改善する必要があります。

一方、

来店30人

購入率25%

客単価4,000円

なら、来店は計画通りですが購入率が低いことが問題です。

商品の品揃え、価格表示、接客、店舗レイアウトなどを見直します。

さらに、

来店30人

購入率40%

客単価2,700円

なら、集客と購入率は問題ありませんが客単価が低いということです。

この場合は鉢や関連商品の提案、高価格帯商品の不足などを確認します。

このように、売上を3つの数字へ分解するだけでも改善方向は大きく変わります。

まず30日程度、来店人数を正確に記録しましょう。

「今日は暇だった」という感覚ではなく、平日平均15人、土日平均35人など具体的にします。

例えば月25日営業で、

平日17日×15人=255人

土日8日×35人=280人

合計535人来店しているとします。

購入者200人なら購入率約37%です。

客単価4,000円なら月商80万円です。

月商100万円を目標にするなら、客数を増やすのか、購入率を上げるのか、客単価を改善するのか具体的に決められます。

次に在庫を確認します。

売上が低いときに「もっと商品を増やせば売れる」と考えて追加仕入れするのは注意が必要です。

例えば月商80万円なのに在庫金額が、

1か月目100万円

2か月目140万円

3か月目180万円

と増えているなら、資金が売れない商品へ変わっています。

売上不振時ほど追加仕入れを売れ筋中心に絞ることが重要です。

過去30日で一度も売れていない商品は追加発注を止めます。

60日以上在庫している商品を一覧にし、

売場変更

セット提案

SNS紹介

価格見直し

などを実施します。

例えば全在庫200鉢のうち60日以上が60鉢なら30%です。

翌月20%以下を目標にするなど具体的に改善します。

固定費も見直します。

例えば月商80万円に対して、

家賃20万円

人件費25万円

広告5万円

システム3万円

光熱費5万円

で固定的な経費だけで58万円なら、商品仕入れを考えると利益を残しにくい状態です。

月商を短期間で120万円へ増やせない場合は、固定費側の改善も必要です。

例えば営業時間を9時間から7時間へ短縮したり、利用していない月額サービスを月10,000円削減したり、スタッフ配置を繁忙時間へ集中させたりします。

固定費を月10万円削減できれば年間120万円です。

売上を年間120万円増やすこととは利益への影響が同じではありませんが、資金流出を大きく抑えられます。

広告費も「売上が悪いから増やす」という判断は避けましょう。

例えば広告費を月5万円使っているなら、その広告経由の購入者数を確認します。

5万円で5人しか購入していなければ1件あたり10,000円です。

平均客単価5,000円なら、広告費だけで購入額を上回っています。

一方、5万円で40人購入なら1件あたり1,250円です。

利益を計算して継続する価値を判断します。

成果が出ない広告は停止し、Googleマップ、SNS、紹介など別の集客へ切り替える方法もあります。

商品構成も分析しましょう。

例えば月商80万円の内訳が、

小型植物45万円

中型20万円

大型5万円

鉢・用品10万円

だった場合、小型植物が売上の半分以上を占めています。

大型植物に在庫資金30万円を使っているのに月5万円しか売れていないなら、仕入れ配分を見直します。

翌月は大型仕入れを減らし、小型・中型と鉢を増やすなど、実績に合わせます。

商品カテゴリー別の売上は最低でも月1回確認しましょう。

営業時間も見直します。

例えば10時〜19時営業で、10〜11時と18〜19時の売上を1か月調べたところ、それぞれ月合計3万円しかなかったとします。

その2時間のためにスタッフ人件費や光熱費が月8万円かかっているなら、営業時間を11時〜18時へ変更する検討ができます。

ただし営業時間変更は顧客利便性にも影響するため、最低1〜3か月程度のデータを確認して判断しましょう。

店舗そのもののコンセプトが顧客とずれている場合もあります。

例えば「希少植物専門店」として開業したものの、来店者の多くが「初心者向けの3,000円程度の商品」を探している場合です。

月100件の問い合わせを記録し、

初心者向け40件

大型20件

珍しい植物10件

ギフト20件

その他10件

だったなら、現在の品揃えと地域需要がずれている可能性があります。

コンセプトを完全に捨てる必要はありません。

例えば希少植物50%だった構成を30%まで減らし、初心者向けを増やすなど段階的に調整します。

3か月単位でテストすることが重要です。

ネット販売や法人販売を追加する方法もあります。

例えば店舗売上80万円だけだった状態に、

ネット10万円

法人10万円

を加えれば合計100万円です。

ただし新しい販売方法にも作業とコストが発生するため、何でも始めればよいわけではありません。

実店舗で売れ筋がある程度分かっているなら、ネットには売れ筋30〜50商品を掲載するなど小さく始めます。

法人営業なら週10件程度から3か月試し、相談数と受注数を確認します。

売上不振時には現金残高も最優先で確認しましょう。

例えば毎月の支出が80万円、口座残高が240万円なら、単純には約3か月分です。

残高160万円なら約2か月分です。

「あと何か月営業できるか」を毎週確認することが重要です。

例えば口座残高が固定費3か月分を下回ったら追加投資を停止、2か月分を下回ったら仕入れを売れ筋だけに絞るなど、警戒ラインを設定します。

改善には期限も必要です。

「そのうち良くなるだろう」と赤字を長期間放置するのは危険です。

例えば今後90日間を改善期間とし、

来店人数20人→25人

購入率30%→35%

客単価4,000円→4,500円

60日以上在庫30%→20%

固定費月5万円削減

など5つ程度の目標を決めます。

30日ごとに進捗を確認します。

すべて改善しなくても、どの施策が効いたか判断できます。

90日後に売上、利益、資金繰りが大きく改善しない場合は、店舗縮小、営業日削減、ネット中心への変更など次の選択肢を検討します。

場合によっては専門家へ相談することも重要です。

特に資金繰り、借入、税務、店舗契約などは早めに税理士、金融機関、商工会議所などへ相談した方が選択肢を取りやすい場合があります。

資金が尽きる直前まで一人で抱え込むのではなく、数字が悪化し始めた段階で相談しましょう。

観葉植物店の売上不振は、「植物が売れないから」という一つの理由だけではありません。

来店数、購入率、客単価、在庫、固定費、広告など複数の要因があります。

まず30日、60日、90日と数字を記録し、問題を分解して改善することが重要です。

よくある質問

Q1. 売上不振のとき最初に何を確認すればよいですか?

A. 来店人数、購入率、客単価の3つに売上を分解し、どの数字が計画を下回っているか確認しましょう。

Q2. 売上が悪いときは仕入れを増やした方がよいですか?

A. 必ずしもそうではありません。長期在庫が増えている場合は、売れ筋中心に仕入れを絞る必要があります。

Q3. 広告を増やせば売上は回復しますか?

A. 広告経由の購入件数と利益を確認せずに予算を増やすのは危険です。1件あたりの獲得コストを計算しましょう。

Q4. 改善施策はどのくらいの期間試しますか?

A. 例えば90日を改善期間として、30日ごとに来店数、客単価、在庫などを確認する方法があります。

Q5. いつ専門家へ相談した方がよいですか?

A. 資金繰りが悪化している場合は早めに税理士、金融機関、商工会議所などへ相談することが重要です。

まとめ

観葉植物店の売上が伸びず閉店を考え始めたときは、感覚だけで判断せず、来店数、購入率、客単価、在庫、固定費を数字で確認することが重要です。

例えば今後90日を改善期間とし、来店人数20人から25人、購入率30%から35%、客単価4,000円から4,500円など具体的な目標を設定します。同時に60日以上の長期在庫や広告費、営業時間も見直しましょう。数字を分解すれば、集客不足なのか商品構成なのか固定費なのかが見えてきます。早めに課題を発見し、小さく修正を重ねることが経営改善への第一歩です。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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