豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物店を開業したいけど仕入れ原価が高い!利益を残すための見直しポイント
植物の仕入れ
観葉植物店を開業したいけど仕入れ原価が高い!利益を残すための見直しポイント
観葉植物店を開業するとき、「思っていたより仕入れ価格が高い」「販売価格を上げると売れなさそう」と悩む方は少なくありません。観葉植物は品種、サイズ、生産地、樹形、仕入れ方法によって価格差が大きく、同じように見える商品でも原価が異なります。さらに送料や梱包費まで含めると、想定より利益が残らないこともあります。今回は、観葉植物店の開業時に仕入れ原価が高いと感じたときに見直したいポイントを、具体的な数字や確認頻度を交えながら解説します。
利益を残すための見直しポイント
観葉植物店を開業する際、最初に確認したいのが「仕入れ価格」と「実質的な仕入れ原価」の違いです。
例えば植物本体を2,000円で仕入れたとしても、送料が1鉢あたり400円、入荷時の資材費や手数料が100円かかれば、実質原価は2,500円になります。
この商品を3,500円で販売した場合、差額は1,000円です。
しかし、この1,000円からさらに家賃、人件費、決済手数料、植物の管理費などを負担しなければなりません。
そのため、仕入れ原価は商品価格だけで判断せず、「商品代+送料+手数料+その他費用」で計算する必要があります。
まずは仕入れ先ごとに原価を比較しましょう。
例えば同じ5号サイズの観葉植物について、
A社 仕入れ1,800円+送料500円
B社 仕入れ2,000円+送料200円
C社 仕入れ1,700円+送料700円
という場合、実質原価はA社2,300円、B社2,200円、C社2,400円です。
商品単価だけを見るとC社が最も安く見えますが、送料を含めるとB社が最も低くなります。
このように、代表的な商品10〜20点程度について月1回比較すると、どの仕入れ先が自店に合っているか見えやすくなります。
また、仕入れ方法を商品カテゴリー別に分けることも有効です。
例えば小型観葉植物はA社、大型観葉植物はB社、珍しい植物はC社というように、得意分野で使い分けます。
1社ですべて揃える方が管理は簡単ですが、商品によって原価が高くなる可能性があります。
そのため主要仕入れ先を2〜3社程度確保し、商品ごとに比較できる状態を作ることが重要です。
仕入れ量についても見直しましょう。
まとめて発注すると単価が下がる場合がありますが、売れ残れば在庫負担が増えます。
例えば1鉢2,200円の商品を10鉢仕入れる場合は22,000円ですが、50鉢まとめると1鉢1,900円になるとします。
単価差は300円なので、50鉢なら15,000円安くなります。
一見するとお得ですが、30鉢しか売れず20鉢残った場合、その在庫金額は38,000円です。
さらに植物の管理負担も増えます。
単価を300円下げるために過剰在庫を抱えるなら、少量仕入れの方が結果的に安全な場合があります。
そこで確認したいのが販売速度です。
過去4週間で平均10鉢売れる商品なら、いきなり50鉢仕入れる必要性は低いかもしれません。
1〜2週間分として10〜20鉢程度を仕入れ、残数が少なくなったら追加する方法があります。
開業直後で販売実績がない場合は、3か月程度データを集めながら仕入れ量を調整しましょう。
販売価格の見直しも必要です。
例えば実質原価2,500円の商品を4,000円で販売すると差額1,500円ですが、5,000円なら2,500円です。
「価格を上げると売れない」と思い込むのではなく、他店価格、商品品質、樹形、鉢との組み合わせなどを確認して適正価格を考えましょう。
同じ植物名でも、高さ80cmと120cmでは価格が違って当然です。
そのため「品種名だけ」で競合比較をするのではなく、鉢サイズ、高さ、葉数、樹形など5項目程度を比較すると正確です。
関連商品で利益を確保する方法もあります。
植物本体は価格比較されやすい一方、鉢カバーや土、肥料、受け皿などは組み合わせ次第で客単価を高められます。
例えば植物4,000円、鉢カバー3,000円、受け皿500円、肥料500円なら合計8,000円です。
植物単体の利益率が低めでも、セット全体で一定の利益を確保できる場合があります。
また、仕入れロスも原価として考える必要があります。
例えば月100鉢仕入れて5鉢が傷みなどで販売できなくなった場合、ロス率は5%です。
1鉢平均2,000円なら月1万円、年間12万円の損失です。
ロス率を5%から3%に下げるだけでも、年間で約48,000円改善できます。
そのため毎月、「何鉢仕入れたか」「何鉢販売したか」「何鉢ロスになったか」を記録しましょう。
ロスの原因も分類します。
水切れ、過湿、病害虫、搬送時の傷み、長期在庫など5種類程度に分けると、改善ポイントが見つかりやすくなります。
例えば水切れによるロスが多いなら管理方法を見直し、長期在庫が多いなら仕入れ量を減らします。
仕入れ原価を下げるというと、単純に安い業者を探すことばかり考えがちですが、本当に重要なのは「売れる商品を適切な量で仕入れ、ロスを減らすこと」です。
毎月1回、実質原価、販売価格、販売数、ロス率を確認し、少なくとも3か月単位で改善していきましょう。
よくある質問
Q1. 観葉植物の仕入れ原価はどう計算しますか?
A. 商品価格だけでなく、送料、手数料、必要な資材費などを含めた実質的な原価で考えることが大切です。
Q2. 安い仕入れ先へ変更すれば利益は増えますか?
A. 必ずしもそうとは限りません。品質、送料、最低発注数、配送頻度なども含めて比較しましょう。
Q3. 大量仕入れで単価を下げた方がよいですか?
A. 売れる数量が分かっている場合は有効ですが、売れ残ると在庫負担が増えます。過去4週間程度の販売数を参考に判断しましょう。
Q4. 仕入れ先は何社くらい比較すればよいですか?
A. 主要な仕入れ先を2〜3社程度確保し、代表商品10〜20点ほどを比較する方法があります。
Q5. ロス率も原価管理に必要ですか?
A. 必要です。月100鉢中5鉢販売できなければ5%のロスになります。毎月記録して原因を分析しましょう。
まとめ
観葉植物店の仕入れ原価が高いと感じたときは、商品価格だけでなく送料や手数料まで含めて確認することが重要です。
主要な仕入れ先2〜3社を比較し、月1回程度、代表商品10〜20点の実質原価を確認しましょう。また、大量仕入れで単価を下げるだけでなく、過去4週間の販売数をもとに適正量を仕入れることも大切です。さらにロス率を毎月確認し、5%から3%へ下げるなど、小さな改善を積み重ねることで利益を残しやすい店舗経営につながります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
