豊明卸問屋マガジン
人気の記事
アガベの仕入れで在庫管理が複雑!品種・サイズ・入荷日を整理する方法
植物の仕入れ
アガベの仕入れで在庫管理が複雑!品種・サイズ・入荷日を整理する方法
「アガベの品種が増えて在庫数を把握できない」「同じ品種でもサイズ違いがあり、管理表が分かりにくい」「いつ仕入れた株なのか分からず、長期在庫を見落としてしまう」。アガベの取り扱い量が増えると、単純な鉢数管理だけでは在庫を把握しにくくなります。特に品種、サイズ、価格、発根状態などの違いが多い店舗では、商品名だけで管理すると同じ商品が重複したり、古い在庫が残ったりしやすくなります。今回は、アガベ仕入れ後の在庫を整理し、発注や販売判断をしやすくする管理方法を具体的に解説します。
品種・サイズ・入荷日を分けて在庫を記録する
アガベの在庫管理が複雑になる大きな原因の一つは、「商品名だけで管理していること」です。
例えば管理表に「アガベ○○ 10鉢」とだけ書かれていても、その10鉢がすべて同じ状態とは限りません。
株幅10cmの小型株が5鉢、20cmの中型株が3鉢、30cmの大型株が2鉢という場合もあります。
さらに仕入れ日が違えば、販売価格や株の状態も変わっている可能性があります。
そこで、最低でも「品種」「サイズ」「入荷日」の3項目を分けて管理します。
例えば、
アガベA/Sサイズ/8月1日入荷/5鉢
アガベA/Mサイズ/8月10日入荷/3鉢
アガベA/Lサイズ/7月15日入荷/2鉢
というように記録します。
これだけでも、どの商品が古いのか、どのサイズが多いのかを確認しやすくなります。
原価・売価・発根・仕入れ先を追加する
さらに管理精度を上げるなら、「仕入れ価格」「販売価格」「発根状態」「仕入れ先」の4項目を追加します。
合計7項目程度あれば、仕入れ判断に必要な情報をかなり整理できます。
例えば在庫管理表に、
品種名
サイズ
入荷日
仕入れ価格
販売価格
発根状態
仕入れ先
の7列を作ります。
個体番号で写真と仕入れ情報を追跡する
個体販売を行う場合は、さらに商品番号を付けます。
例えば「AGA-038-001」「AGA-038-002」のような番号です。
月100鉢扱う店舗なら、年間1,200鉢になります。
この規模になると、品種名だけで写真や仕入れ情報を追跡するのは難しくなります。
個体番号を付けておけば、「どの株がいつ仕入れられ、いくらで販売されたか」を後から確認できます。
株幅によるS・M・L・LL基準を作る
次に重要なのがサイズ区分です。
アガベは鉢サイズと株サイズが一致しないことがあるため、自店独自のS・M・L基準を作ります。
例えば、
S:株幅10cm未満
M:10~20cm
L:20~30cm
LL:30cm以上
という4区分です。
この基準で在庫を集計すれば、「Mサイズが不足している」「大型株が増えすぎている」といった状況が分かりやすくなります。
サイズ別在庫と販売数から不足を判断する
例えば現在庫100鉢のうち、
S:25鉢
M:50鉢
L:20鉢
LL:5鉢
なら、Mサイズが全体の50%を占めています。
過去30日販売数がS20鉢、M15鉢、L5鉢、LL1鉢なら、むしろSサイズの方が早く売れていることが分かります。
この場合、次回はMを増やすよりSを補充する方が合理的です。
在庫期間を5段階に分けて長期率を見る
入荷日管理も非常に重要です。
例えば在庫を、
30日以内
31~60日
61~90日
91~180日
181日以上
の5段階に分類します。
全在庫100鉢のうち181日以上が15鉢あれば、15%が半年以上在庫になっていることになります。
この割合を月1回確認すると、長期在庫が増えているかどうか分かります。
現在庫と発注済みから予定在庫を算出する
仕入れ前には必ず現在庫だけでなく「発注済み在庫」も確認します。
例えばMサイズが現在20鉢あり、さらに10鉢発注済みなら予定在庫は30鉢です。
現在庫20鉢だけを見て10鉢追加すると、発注済みと合わせて40鉢になる可能性があります。
そのため管理表には、「現在庫」「発注済み」「入荷予定日」の3項目も必要です。
例えば、
現在庫:12鉢
発注済み:8鉢
予定在庫:20鉢
という形です。
過去30日で10鉢しか売れていない商品なら、追加発注を急ぐ必要はないと判断できます。
商品区分別の頻度で在庫を確認する
在庫確認の頻度も決めましょう。
売れ筋商品は週2回、通常商品は週1回、高額商品や長期在庫は月1回詳細確認というように分けると効率的です。
100品種すべてを毎日確認する必要はありません。
例えば売上上位20品種だけ週2回確認し、残り80品種は週1回確認する方法があります。
棚卸しも定期的に行います。
管理表では10鉢あるのに実際は8鉢しかないというズレが積み重なると、仕入れ判断が狂います。
月1回または四半期に1回、実在庫とデータを照合しましょう。
例えば500鉢の在庫でデータ差異が25鉢あれば差異率5%です。
翌月10鉢に減れば2%となり、管理精度が改善していることが分かります。
在庫差異と原価集中を棚卸しで把握する
また、在庫原価も同時に管理することが重要です。
100鉢の在庫があっても、平均原価2,000円なら20万円ですが、平均原価10,000円なら100万円です。
品種別・サイズ別に在庫金額を確認すると、資金がどこへ集中しているか分かります。
例えば大型株が全体の10%しかないのに在庫原価の40%を占めているなら、大型株の追加仕入れを慎重にする必要があります。
アガベの在庫管理は、単に「何鉢あるか」を数える作業ではありません。
「どの品種が」「どのサイズで」「いつ仕入れられ」「いくらの資金が在庫になっているか」を確認する仕組みです。
最初は品種、サイズ、入荷日、原価、販売価格、発根状態、仕入れ先の7項目程度から始め、週1回確認するだけでも仕入れ精度は高められます。
在庫情報が整理されれば、欠品も過剰仕入れも発見しやすくなり、アガベ販売全体の効率化につながります。
よくある質問
Q1. アガベの在庫管理には何項目必要ですか?
A. 品種、サイズ、入荷日、仕入れ価格、販売価格、発根状態、仕入れ先など7項目程度から始めると管理しやすいです。
Q2. 個体番号は必要ですか?
A. 高額株や現物販売、月100鉢以上など取扱量が多い場合は、個体番号を付けると写真や仕入れ情報を紐づけやすくなります。
Q3. 在庫確認はどのくらいの頻度で行いますか?
A. 売れ筋は週2回、通常商品は週1回、長期在庫や高額株は月1回詳細確認する方法があります。
Q4. 入荷日はなぜ重要ですか?
A. 30日・60日・90日など在庫期間を把握でき、長期在庫を早めに見つけられるためです。
Q5. 発注済み商品も在庫として考えるべきですか?
A. はい。現在庫+発注済み数量を予定在庫として確認することで、二重発注や過剰仕入れを防ぎやすくなります。
まとめ
アガベの在庫管理が複雑になってきたら、品種名と鉢数だけの管理から卒業することが重要です。品種、サイズ、入荷日、仕入れ価格、販売価格、発根状態、仕入れ先など7項目程度を記録し、必要に応じて個体番号も付けましょう。また、30日・60日・90日など在庫期間別に分類し、現在庫だけでなく発注済み数量も含めて管理することで、欠品と過剰在庫の両方を防ぎやすくなります。週1回の確認と月1回の棚卸しを習慣化し、仕入れ判断に使える在庫データを整えていきましょう。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
