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豊明卸問屋マガジン

観葉植物店を開業したいけどネットと実店舗の在庫が合わない!二重販売を防ぐ管理方法

植物の仕入れ

観葉植物店を開業したいけどネットと実店舗の在庫が合わない!二重販売を防ぐ管理方法

観葉植物店を開業して実店舗とネットショップを同時に運営すると、「店頭で売れた商品がネットでは在庫ありのまま」「ネット注文が入ったのに商品が店頭で先に売れていた」といった在庫トラブルが起こることがあります。特に観葉植物は同じ品種でも樹形や葉の付き方が異なるため、現物販売では1鉢ごとの管理が重要です。二重販売が起こるとキャンセルやお詫び対応が必要になり、店舗の信用にも影響します。今回は、実店舗とECの在庫を合わせるための商品コード、更新頻度、在庫確認の仕組みを具体的な数字とともに解説します。

二重販売を防ぐ管理方法

観葉植物店で実店舗とネットショップを併用すると、販売機会を増やせる一方で、在庫管理が複雑になります。

例えば店頭にモンステラが5鉢あり、ネットショップにも在庫5鉢と登録していたとします。

午前中に実店舗で2鉢売れたのに、ネット在庫を5鉢のままにしていると、実際には3鉢しかないにもかかわらず5鉢注文できる状態になります。

その後ネットで4鉢注文が入れば、1鉢不足します。

この状態が「二重販売」の原因になります。

特に一点物の大型観葉植物では注意が必要です。

例えば商品写真に掲載しているフィカスが1鉢だけなのに、店頭で売れた後もネットページが販売中になっていると、お客様が「写真の商品が届く」と思って購入する可能性があります。

そのため、まず商品を「数量管理」と「個体管理」の2種類に分けましょう。

小型の定番植物は数量管理。

大型植物、希少植物、高額商品などは1鉢ごとの個体管理にします。

例えば3号ポトス20鉢なら「POT-3G」という1つの商品コードで在庫20鉢と管理します。

一方、大型フィカス5鉢なら、

FIC-001

FIC-002

FIC-003

FIC-004

FIC-005

というように1鉢ずつコードを付けます。

これにより、FIC-003が店頭で売れたら、その商品だけネット販売を停止できます。

個体管理を行う目安として、販売価格10,000円以上の商品、樹形差が大きい商品、ネット写真の現物を販売する商品などを対象にする方法があります。

例えば店内200鉢のうち、

小型定番150鉢は数量管理

中大型30鉢は個体管理

希少植物20鉢も個体管理

という分け方です。

すべてを1鉢ずつ管理すると作業量が増えるため、リスクの高い商品だけ個体管理にすると効率的です。

次に、店頭販売時の在庫反映ルールを決めます。

理想は販売と同時にネット在庫も減る仕組みですが、使用しているPOSやECによって連携方法は異なります。

自動連携できない場合は、最低でも1日2〜3回在庫確認を行いましょう。

例えば、

12時

16時

閉店時

の3回です。

特に在庫1〜2点の商品は、店頭で売れた時点ですぐネット側を更新します。

「後でまとめてやろう」とすると忘れやすくなります。

スタッフが複数いる場合は、販売したスタッフが更新するのか、レジ担当が更新するのか、責任者を決めておきましょう。

例えば「個体管理商品はレジ担当が売れた直後にECを停止」というルールにします。

店頭の商品の値札にも商品コードを表示しておくと便利です。

例えば「FIC-023 12,800円」と記載します。

レジでもFIC-023を入力し、ネットショップも同じコードを使用します。

商品名だけで管理すると、同じフィカスが複数ある場合にどれが売れたか分からなくなります。

商品コードを共通言語にすることがポイントです。

ネット注文が入ったときの「取り置き処理」も重要です。

注文が入っても、発送まで商品が店頭に残っていると誤って販売してしまう可能性があります。

ネット注文を確認したら、対象商品を売場から取り下げます。

例えば注文確認から30分以内に、

ネット受注確認

商品確保

取り置きタグ装着

発送スペースへ移動

まで行うルールを作ります。

商品状態を、

販売可能

ネット注文確保

店頭取り置き

発送待ち

販売済み

の5段階程度に分けると管理しやすくなります。

例えばFIC-023がネット注文されたら、ステータスを「ネット注文確保」へ変更し、通常売場から移動します。

店頭取り置きの場合も同様です。

お客様から電話で「明日まで取っておいてください」と依頼された商品を、ネットでは在庫ありのまま販売すると重複する可能性があります。

取り置き商品は在庫数を減らす、または販売停止にします。

取り置き期限も24時間や48時間など明確にしましょう。

例えば48時間以内に来店がなければ通常販売へ戻します。

期限を決めないと、売れない商品が何日も取り置き状態になる可能性があります。

入荷時も実店舗とネットの登録を同時に行うことが重要です。

例えば20鉢入荷したとき、

検品

商品コード登録

店頭値札

ネット在庫登録

陳列

という順番にします。

店頭へ先に並べて、ネット登録を翌日にすると、その間に商品が売れ、在庫数が分からなくなることがあります。

新入荷50鉢なら、登録作業に1鉢1分かかるとして50分です。

入荷日は最初から1〜2時間程度、登録・値付け時間を確保しておきましょう。

ネットへ全商品を掲載する必要はありません。

例えば店内在庫200鉢のうち、ネット販売に向く商品だけ80〜100鉢掲載する方法もあります。

大型で配送が難しい商品、状態変化が早い商品、店頭限定商品などはオンライン掲載を控えます。

ネット対象を100商品に絞れば、在庫確認作業も半分程度にできます。

「店頭にある商品は全部ネットへ載せる」より、運営できる商品数を優先することが重要です。

売れ筋商品は安全在庫を設定する方法もあります。

例えば実際には10鉢ある商品でも、ネット在庫を8鉢にして2鉢を店頭用の余裕として残す方法です。

特に自動連携できない場合、在庫ズレに備えて1〜2鉢分の安全在庫を設けることがあります。

例えば小型商品20鉢ならネット販売可能数18鉢とします。

ただし安全在庫を大きくしすぎると、ネット上で売り切れなのに実際には在庫が残るため、週1回見直しましょう。

棚卸しも在庫連携に欠かせません。

月1回だけではなく、ネット掲載商品は週1回確認する方法がおすすめです。

例えばネット商品100点を5グループに分け、

月曜日20点

火曜日20点

水曜日20点

木曜日20点

金曜日20点

と確認すれば、1週間で一巡できます。

1商品30秒なら1日10分程度です。

毎日少しずつ確認すれば、在庫ズレを早く修正できます。

高額商品については毎日閉店時に確認してもよいでしょう。

例えば1万円以上の商品20鉢を、閉店前に5分程度でチェックします。

在庫差異が発生した場合は原因を記録します。

例えば月間差異10件のうち、

店頭販売後の更新忘れ5件

ネット注文商品の取り置き忘れ2件

入荷登録ミス2件

廃棄処理忘れ1件

だったとします。

更新忘れが半数なら、スタッフ教育やレジ手順を改善します。

例えばレジ会計完了時に「EC更新済み」のチェック欄を設けます。

同じ原因が3回以上続いたら、運用ルールを見直す目安にします。

キャンセル率も確認しましょう。

例えばネット注文月100件のうち、在庫不足によるキャンセルが3件なら3%です。

これを1%未満へ下げるなど目標を作ります。

月100件で3件キャンセル、平均客単価8,000円なら24,000円分の売上機会を失っています。

さらに謝罪、返金処理、問い合わせ対応などの時間も必要です。

1件30分対応なら3件で90分です。

小さな在庫ミスでも、売上と業務時間の両方に影響します。

現物写真を掲載する商品では、売れたらページを削除するのではなく「売り切れ」として残す方法もあります。

過去の商品を見たお客様が「このような植物はまた入荷しますか?」と問い合わせることがあります。

再入荷需要を把握できます。

例えば売り切れ商品への問い合わせが月10件あれば、似た商品を追加仕入れする判断材料になります。

ただし売り切れ商品ばかりが一覧に並び、購入できる商品が見つけにくくならないよう注意しましょう。

例えば商品一覧の80%以上は購入可能な状態を目標にします。

100商品中60商品が売り切れなら、ネットショップの印象が悪くなる可能性があります。

在庫連携の精度は月1回数値で確認しましょう。

例えば実在庫とデータが一致した商品が100点中97点なら在庫精度97%です。

翌月99%を目標にします。

高額商品は100%を目指します。

在庫精度を数値化すると、「なんとなくミスが多い」という状態から改善しやすくなります。

観葉植物店の実店舗とネット販売を両立するには、商品数を増やすことよりも在庫精度を優先することが重要です。

小型は数量管理、大型・高額品は個体管理、ネット受注後30分以内に商品確保、在庫確認は1日2〜3回など、自店に合ったルールを作りましょう。

よくある質問

Q1. 店頭とネットで同じ商品を販売しても大丈夫ですか?

A. 可能ですが、在庫更新を適切に行い、同じ商品を二重販売しない仕組みが必要です。

Q2. すべての植物を1鉢ずつ管理した方がよいですか?

A. 小型定番は数量管理、大型・高額・一点物は個体管理など、商品特性で分けると効率的です。

Q3. 在庫確認は1日何回必要ですか?

A. 自動連携できない場合は12時、16時、閉店時など1日2〜3回程度を目安にし、在庫1点の商品は販売直後に更新しましょう。

Q4. ネット注文が入った商品はどうしますか?

A. 注文確認後できるだけ早く売場から確保し、「ネット注文確保」「発送待ち」などの状態で管理すると安全です。

Q5. 在庫ミスはどうやって減らしますか?

A. 月1回差異原因を集計し、同じ原因が3件以上続いている場合はレジや更新手順を見直しましょう。

まとめ

観葉植物店で実店舗とネットショップを同時運営する場合は、商品コードと更新ルールを統一することが重要です。

小型定番商品は数量管理、大型・高額商品は1鉢ごとの個体管理にし、ネット注文が入ったら30分以内を目安に商品を確保しましょう。自動連携できない場合は1日2〜3回在庫を確認し、高額商品は閉店時に毎日チェックします。また、在庫精度を97%から99%へ、在庫不足キャンセル率を3%から1%未満へ下げるなど数値目標を設定することで、二重販売を減らしやすくなります。

植物の仕入れに関する情報を確認できます。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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