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観葉植物店を開業したいけど仕入れ値が上がって利益が減る!値上げだけに頼らない利益改善方法
植物の仕入れ
観葉植物店を開業したいけど仕入れ値が上がって利益が減る!値上げだけに頼らない利益改善方法
観葉植物店を開業したあと、「仕入れ価格が少しずつ上がって利益が残らない」「販売価格を上げたいけれど、お客様が離れそうで怖い」と悩むことがあります。観葉植物の仕入れ価格は、品種やサイズ、流通量、輸送費などによって変動することがあり、同じ価格で販売し続けると利益率が下がる場合があります。ただし、すべての商品を一律に値上げする必要はありません。仕入れ先の見直し、商品構成、セット販売、関連商品の提案などを組み合わせることで利益改善を目指せます。今回は、原価上昇に対応しながら利益を守る方法を具体的な数字とともに解説します。
値上げだけに頼らない利益改善方法
観葉植物店を経営していると、仕入れ価格が以前より高くなることがあります。
例えば以前は1鉢2,000円で仕入れていた植物が2,300円になった場合、原価は15%上昇しています。
販売価格を4,000円のままにすると、単純な粗利益額は2,000円から1,700円へ減ります。
月100鉢売る商品なら、
以前 2,000円×100鉢=20万円
値上がり後 1,700円×100鉢=17万円
となり、月3万円、年間36万円の差です。
1商品だけなら小さく見えても、複数商品で同じことが起これば店舗全体の利益に大きく影響します。
まず最初に行いたいのが、商品ごとの原価率の確認です。
例えば販売価格5,000円、仕入れ原価2,500円なら原価率は50%です。
原価が3,000円まで上がれば60%です。
同じ販売価格でも利益構造は大きく変わります。
そこで主要商品20〜30種類について、最低でも月1回、
販売価格
最新仕入れ価格
原価率
販売数
の4項目程度を確認しましょう。
例えばA商品は原価率45%、B商品55%、C商品70%と分かれば、C商品を優先的に見直す必要があります。
すべての商品を同じ粗利益率にする必要はありません。
集客目的の定番商品は利益を少し低めにし、高付加価値の商品や関連商品で利益を確保する方法もあります。
例えば小型植物は購入しやすい価格を維持し、鉢カバーやギフト、セット商品で客単価と利益額を高める考え方です。
一律値上げではなく、商品カテゴリー別に考えることが重要です。
値上げを行う場合も、一度に大幅変更するのではなく段階的に行う方法があります。
例えば4,000円の商品を4,800円へ一気に20%上げるのではなく、4,300円や4,500円などで販売状況を確認します。
10商品程度を対象に4週間テストし、
販売数
粗利益額
購入率
を比較します。
例えば以前4,000円で月20鉢売れ、粗利益1鉢1,700円なら月34,000円です。
4,500円へ変更し、月18鉢売れて粗利益2,200円になれば月39,600円です。
販売数は10%減っても、粗利益額は増えています。
反対に月10鉢まで販売数が落ちれば、価格設定が合っていない可能性があります。
このように「何鉢売れたか」だけでなく、最終的な粗利益額を見ることが重要です。
仕入れ先の比較も行いましょう。
例えば同じ規格の商品について、
A社 2,300円+送料
B社 2,200円+送料
C社 2,400円+送料無料
だったとします。
商品単価だけではB社が安く見えますが、送料まで含めるとC社が最も安い場合があります。
半年に1回程度、主要商品10〜20種類を3社程度で比較し、実質的な仕入れコストを確認します。
ただし価格だけで仕入れ先を変更するのは注意が必要です。
品質が低下し、ロス率が増えれば利益改善にならないからです。
例えばA社100鉢中2鉢ロス、B社100鉢中8鉢ロスだった場合、B社が1鉢100円安くても、ロス増加で利益が失われる可能性があります。
価格、送料、品質、欠品率をまとめて判断しましょう。
仕入れ数量の見直しも利益改善に直結します。
原価が上がると、「安いうちに多めに仕入れよう」と考えがちですが、長期在庫が増えると資金繰りが悪化します。
例えば1鉢3,000円の商品を50鉢仕入れれば15万円です。
月5鉢しか売れないなら約10か月分の在庫になります。
売れ残る間にも水やりや管理が必要です。
過去4週間で5鉢売れているなら、10〜15鉢程度など1〜3か月以内で回せる数量を目安にする方法があります。
仕入れ価格だけではなく在庫回転まで含めて考えましょう。
商品サイズを変える方法もあります。
例えば大型植物の原価が大きく上がっている場合、中型植物の比率を増やす方法があります。
大型商品30鉢、中型50鉢、小型70鉢だった構成を、
大型20鉢
中型60鉢
小型70鉢
へ変更するなどです。
大型植物が1鉢原価1万円、中型が4,000円なら、大型10鉢分を中型へ置き換えるだけでも仕入れ資金を抑えられます。
もちろん店舗コンセプトを崩さない範囲で調整する必要があります。
鉢カバーとのセット提案も有効です。
例えば植物5,000円の粗利益が小さくなっても、鉢カバー3,000円と一緒に販売し、鉢側で1,500円程度の粗利益が確保できれば1件全体の利益を増やせます。
植物購入100件のうちセット購入率が20%なら20件です。
これを30%へ上げれば10件増えます。
1件追加粗利益1,500円なら月15,000円、年間18万円です。
値上げだけで利益を確保するのではなく、1回の購入全体で利益を考えます。
関連商品も同様です。
例えば肥料700円、受け皿500円、活力剤800円など500〜1,500円程度の商品を必要に応じて提案します。
月200件の購入のうち50件で平均700円追加されれば売上35,000円です。
関連商品の粗利益率が高い場合、店舗全体の利益率改善に役立ちます。
ただし不要な商品を無理に勧めるのではなく、植物に必要なものを案内することが前提です。
ギフト需要も活用できます。
自宅用商品では価格上昇に敏感なお客様でも、開店祝い、新築祝いなどでは総予算から選ぶ場合があります。
例えば10,000円、20,000円、30,000円の3コースを用意し、植物、鉢カバー、ラッピングをセットにします。
商品単体の価格比較をされにくくなり、「完成したギフト」として価値を提案できます。
例えば月10件、平均15,000円のギフト注文があれば15万円です。
利益額も単品販売より管理しやすくなる場合があります。
仕入れロスも確認しましょう。
仕入れ価格が5%上がっているのに、さらにロス率が5%ある店舗では利益負担が大きくなります。
月200鉢、平均原価3,000円でロス率5%なら10鉢、3万円分です。
ロス率を2%へ下げれば4鉢、12,000円です。
月18,000円、年間216,000円の改善になります。
価格交渉よりも、入荷検品や水やり管理を改善する方が効果が大きい場合もあります。
そのため、
仕入れ価格
ロス率
長期在庫率
の3つを同時に確認することが重要です。
広告費や固定費も見直します。
原価上昇を販売価格だけで吸収しようとすると、お客様への負担が大きくなります。
例えば月額サービスを3つ見直して月10,000円削減、広告の無駄を月15,000円削減できれば合計25,000円です。
仕入れ原価上昇分が月3万円なら、その大半を固定費改善で吸収できます。
3か月に1回程度、
家賃
システム費
広告
通信
人件費
など主要経費も確認しましょう。
価格改定を行う際は、お客様への伝え方も大切です。
店頭で突然価格が変わるだけではなく、必要に応じて商品品質や仕入れ状況に応じた価格変更であることを簡潔に案内します。
ただし、過度に言い訳を並べる必要はありません。
重要なのは、価格が上がっても「この店で買う価値がある」と感じてもらうことです。
育て方カード、相談、鉢との提案、配送など、価格以外の価値を高めましょう。
月1回は粗利益額を確認します。
例えば、
売上100万円
仕入原価55万円
粗利益45万円
だった店舗が、原価上昇で、
売上100万円
仕入原価62万円
粗利益38万円
になった場合、粗利益が7万円減っています。
そこで価格見直しで3万円、セット販売で2万円、固定費見直しで2万円改善するというように、複数の施策へ分けます。
一つの方法だけで7万円を取り戻そうとすると負担が大きくなります。
観葉植物店で仕入れ値が上がったときは、「全部値上げする」「我慢して利益を削る」という二択ではありません。
価格、仕入れ、在庫、関連販売、ロス、固定費を分けて改善することで、お客様への負担を抑えながら利益を守ることができます。
よくある質問
Q1. 仕入れ値が上がったらすぐ販売価格を上げるべきですか?
A. 原価率と粗利益額を確認し、価格変更だけでなく仕入れ先や商品構成なども含めて判断しましょう。
Q2. 値上げは一度に大きくした方がよいですか?
A. 一部商品で段階的に試し、4週間程度販売数と利益を確認する方法があります。
Q3. 原価率はどのくらいの頻度で確認しますか?
A. 主要商品20〜30種類程度について月1回確認すると変化を把握しやすくなります。
Q4. 仕入れ先を安いところへ変更すればよいですか?
A. 送料、品質、ロス率、欠品率まで含めて判断することが重要です。
Q5. 値上げ以外で利益を増やす方法はありますか?
A. 鉢とのセット販売、関連商品、ギフト、ロス削減、固定費見直しなど複数の方法があります。
まとめ
観葉植物店で仕入れ価格が上がった場合は、販売価格だけで問題を解決しようとせず、利益構造全体を確認することが重要です。
主要商品20〜30種類の原価率を月1回確認し、価格を変更する場合は4週間程度テストしましょう。また、仕入れ先比較、長期在庫削減、セット購入率向上、ロス率改善などを組み合わせます。例えば値上げで3万円、関連販売で2万円、固定費削減で2万円というように複数施策へ分散すれば、お客様への負担を抑えながら利益改善を目指せます。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
