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豊明卸問屋マガジン

多肉植物の卸売で売り場変更ばかりして効果が分からない!改善施策を数字で比較する方法

植物の仕入れ

多肉植物の卸売で売り場変更ばかりして効果が分からない!改善施策を数字で比較する方法

「売れないたびに棚を移動しているけれど何が効いたのか分からない」「POP、値下げ、SNS告知を同時に行って効果測定できない」「売り場改善をしても次の仕入れに活かせていない」。多肉植物の卸売では、仕入れ後の商品を売るためにさまざまな施策を行います。しかし、一度に複数の変更をすると、販売数が増えても何が効果的だったのか分かりません。今回は「多肉植物 卸売」で仕入れた商品の陳列、価格、POP、SNSなどを1つずつテストし、7日・14日・30日の数字で改善効果を確認する方法を紹介します。

改善施策を数字で比較する方法

多肉植物の販売改善でよくあるのが、「売れないから全部変える」という方法です。

例えば商品Aが30日で1鉢しか売れなかったため、棚を移動し、価格を10%下げ、新しいPOPを付け、同時にSNS投稿を行ったとします。

その後7日で5鉢売れれば改善はしています。

しかし、棚移動が効いたのか、値下げなのか、SNSなのか分かりません。

次の商品で同じ結果を再現できないため、改善ノウハウが蓄積されません。

そこでおすすめなのが、「1回のテストで変更する項目は原則1つ」にする方法です。

まず商品Aを棚移動だけ行い、7日間確認します。

変更前7日販売1鉢、変更後7日3鉢なら、陳列場所によって販売数が3倍になっています。

次の7日では価格を変えずPOPだけ追加します。

3鉢から5鉢へ増えたなら、POPにも効果があった可能性があります。

このように一つずつ確認します。

テスト期間は7日または14日程度が基本です。

販売数が多い商品なら7日、販売数が少ない商品なら14日程度見ると判断しやすくなります。

例えば週10鉢売れる商品なら7日で差が出ますが、月2鉢しか売れない商品を7日だけ見てもデータが少なすぎます。

低回転商品は30日単位で確認してもよいでしょう。

テスト前に基準となる数字を残します。

最低限、「変更前7日販売数」「現在庫」「販売価格」の3つです。

例えば変更前7日1鉢、在庫12鉢、価格800円です。

棚移動後7日3鉢なら改善率は200%増です。

1鉢から3鉢なので販売数は2鉢増えています。

数字だけでなく「変更内容」も記録します。

「下段→目線棚」「通常棚→入口」「商品名POP→用途POP」などです。

この記録を3か月続けると、自店で有効な施策が見えてきます。

例えば入口移動10商品中7商品で販売数増、POP変更10商品中4商品、5%値下げ10商品中8商品という結果が出たとします。

値下げの効果は高いものの利益への影響があります。

入口移動も70%の商品で改善しているなら、まず無料でできる棚移動から試す方が合理的です。

そこで改善施策には順番を付けます。

おすすめは「陳列変更→POP変更→セット化→SNS再告知→価格調整」の順です。

コストや利益への影響が小さい施策から試します。

例えば30日販売率30%未満の商品は、最初に7~14日棚を移します。

改善しなければPOPを変更します。

それでも売れなければセット化、再告知へ進みます。

最後に価格を5~10%程度調整します。

すぐ30%OFFへ進まないことが重要です。

陳列テストでは場所を3~4ゾーンに分けると比較しやすくなります。

例えばA=入口、B=中央目線、C=レジ前、D=下段です。

同じ価格帯の商品10品種を2週間ずつテストします。

Aゾーン平均販売率70%、B60%、C65%、D25%なら、Dは明らかに弱い可能性があります。

下段には低回転商品を置かない、または低価格定番を置くなど役割を変えます。

ただし、すべての商品で同じ結果になるとは限りません。

高単価商品は落ち着いたコーナーのほうが見られる可能性もあります。

商品カテゴリー別に確認しましょう。

POPテストでは、文言を1つずつ変えます。

例えばA商品に「初心者向け」、B商品に「寄せ植えにおすすめ」、C商品に「小型で飾りやすい」と付けます。

2週間で販売率を比較します。

ただし商品そのものが違うため、完全な比較にはなりません。

可能なら同じ商品を異なる期間でテストします。

1週目POPなし、2週目「初心者向け」、3週目「寄せ植え向け」という形です。

各週の販売数を確認します。

例えば1→4→2鉢なら、「初心者向け」の反応が良かった可能性があります。

価格テストは慎重に行います。

例えば800円の商品を750円へ約6%値下げして7~14日確認します。

販売数が週2鉢から3鉢へ増えた場合、売上は1,600円から2,250円へ増えています。

しかし粗利益も計算します。

実質原価400円なら、800円×2鉢の粗利益800円、750円×3鉢なら1,050円です。

この場合、値下げしても粗利益は250円増えています。

一方、800円で2鉢、600円へ値下げして3鉢なら粗利益は、400円×2=800円から200円×3=600円へ減ります。

販売数は増えても利益は下がっています。

値下げテストでは「販売数」と「粗利益」の両方を確認しましょう。

セット化も同様です。

単品700円の商品が週3鉢売れていたとします。

3鉢セット2,000円を作り、1週間で4セット売れれば12鉢販売です。

大きく増えています。

ただし、単品販売が0になった場合は「新規販売が12鉢増えた」とは限りません。

元々単品で買う人がセットへ移った可能性があります。

セット導入前後で総販売鉢数と客単価を比較します。

例えば導入前週10鉢、導入後15鉢なら5鉢増です。

平均客単価900円→1,300円なら効果が高いと判断できます。

SNS告知のテストでは投稿前7日と投稿後7日を比較します。

例えば販売1鉢→4鉢、問い合わせ0→6件なら効果があった可能性があります。

閲覧数だけで判断しないことが重要です。

閲覧5,000でも販売0なら、商品や価格に問題がある可能性があります。

反対に閲覧500で5鉢売れれば、少ないアクセスでも購入意欲の高い層へ届いています。

「投稿閲覧」「問い合わせ」「販売数」の3つを確認します。

新商品テストでも同じ考え方を使えます。

例えば5品種を各5鉢仕入れ、すべて同じ新着棚へ置きます。

30日販売率がA100%、B80%、C40%、D20%、E0%なら、A・Bは商品力が強い可能性があります。

C~Eは別施策を試します。

Eだけすぐ値下げするのではなく、まず場所、説明、告知を変えます。

それでも30日追加販売0なら仕入れ停止候補です。

改善テストは一度に多く行いすぎないようにします。

週2~3商品程度で十分です。

毎週3商品なら月12商品、3か月で36商品です。

1年なら144商品の改善データが蓄積されます。

100品種程度の売り場なら、主要商品を一通りテストできます。

スタッフの作業負担も大きくなりません。

テスト管理表は簡単で構いません。

「商品名」「変更前販売数」「施策」「変更後販売数」「粗利益変化」「結果」の6列程度です。

例えばTA100、1鉢、入口へ移動、4鉢、+900円、継続という形です。

結果は「継続」「再テスト」「終了」の3つに分類します。

複数スタッフでも同じフォーマットを使えば、誰が施策を行っても結果を共有できます。

3か月ごとに、効果の高かった施策を集計します。

例えば36テスト中、棚移動12件中8件改善、POP10件中5件、セット8件中6件、値下げ6件中5件だったとします。

改善率は棚約67%、POP50%、セット75%、値下げ約83%です。

ただし値下げは粗利益低下も確認します。

値下げ5件中3件で粗利益が減ったなら、販売数改善率だけで採用しないようにします。

最終的には「販売数が増え、粗利益も増えた施策」を優先します。

例えば棚移動8件改善のうち8件すべて粗利益増なら非常に有効です。

値下げ5件改善でも粗利益増は2件なら、限定的に使います。

こうした結果を仕入れへ戻すことも重要です。

例えば「3号商品は棚移動しても売れにくく、値下げ依存が高い」という結果が3か月続けば、次回3号仕入れを20%減らします。

「初心者向けPOPを付けた2.5号がよく売れる」なら、そのカテゴリーを10~20%増やします。

売り場改善のデータを仕入れ数量へ反映することで、同じ売れ残りを繰り返しにくくなります。

月1回、改善対象商品の30日販売率も確認しましょう。

施策前平均30%、3か月後50%へ上がっていれば全体として改善しています。

同時に値引き販売比率が20%から30%へ増えていないか確認します。

販売率が上がっても値下げ依存なら、利益改善にはなっていない可能性があります。

売り場改善で大切なのは、「何かを変えること」ではなく、「何を変えたらどうなったかを残すこと」です。

多肉植物の卸売で仕入れた商品の販売力を高めるためにも、1回1施策、7~14日テスト、3か月ごとに振り返る流れを作りましょう。

よくある質問

Q1. 売れない商品には複数の改善を同時に行ってもよいですか?

A. 効果が分からなくなるため、可能なら1回につき1施策を7~14日程度テストする方法がおすすめです。

Q2. 最初に試す改善施策は何ですか?

A. 利益への影響が少ない陳列変更、POP変更から始め、セット化や価格調整はその後にすると比較しやすくなります。

Q3. 値下げテストでは何を確認しますか?

A. 販売数だけでなく、実質原価を引いた粗利益額が増えたか確認することが重要です。

Q4. 何商品くらい同時にテストすればよいですか?

A. 週2~3商品程度なら管理しやすく、3か月で20~30商品以上のデータを集められます。

Q5. 改善データは仕入れにも使えますか?

A. はい。売れにくいサイズや価格帯を減らし、効果が高かったカテゴリーを10~20%増やすなど次回発注へ反映できます。

まとめ

多肉植物の卸売商品が売れない場合は、棚移動・POP・値下げ・SNSを同時に変えず、1回1施策で7~14日程度テストしましょう。変更前後の販売数と粗利益を記録し、3か月ごとに効果を比較します。販売数だけでなく粗利益も増えた施策を優先し、その結果を次回の仕入れ数量や商品構成へ反映することで、売り場改善を継続的な仕入れ精度向上につなげやすくなります。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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