豊明卸問屋マガジン
人気の記事
【季節外れの観葉植物を仕入れて売れない!卸売市場で販売時期を見極める方法】
植物の仕入れ
【季節外れの観葉植物を仕入れて売れない!卸売市場で販売時期を見極める方法】
「市場で安くなっていたから仕入れたのに季節が変わって売れなくなった」「少し早めに季節商品を入れたら、お客様の反応がなかった」と困っていませんか。観葉植物は一年中販売できる商品ですが、サイズ、用途、ギフト需要、売場テーマなどによって売れやすい時期が変わります。仕入れ価格が安いことだけを理由に季節外れの商品を大量購入すると、長期在庫につながる可能性があります。今回は、観葉植物卸売市場で季節と販売タイミングを考えながら仕入れる方法を解説します。
月別需要と販売時期から季節商品の仕入れを判断
観葉植物卸売市場では一年を通して多くの商品が流通しています。そのため、「観葉植物には季節がない」と考えてしまうことがあります。
しかし、実際の店舗販売では季節によって需要の内容が変わります。
例えば春は新生活や引っ越し、初夏は室内の模様替え、秋はインテリア需要、年末はギフトや法人需要など、購入理由が変化します。
同じ植物でも「いつ、何の目的で売るか」によって販売速度が変わるため、季節を無視した仕入れは在庫リスクにつながります。
1つ目は「前年同月の販売数を確認すること」です。
例えば大型観葉植物が前年5月に20鉢売れ、1月は5鉢しか売れていないなら、冬に20鉢仕入れる必要はないかもしれません。
最低でも前年同月と直近3か月を比較します。
前年同月15鉢、直近3か月平均8鉢なら、今年は8〜15鉢程度の範囲から判断できます。
2つ目は「季節商品の販売開始を早め過ぎないこと」です。
例えば春向け商品を1月から大量に売場へ並べても、お客様の購入タイミングと合わない場合があります。
まず販売ピークの4〜6週間前から少量を試し、反応が出てから増やします。
例えばピークが4月なら、2月後半に5鉢、3月上旬に10鉢、3月後半に20鉢など段階的に増やします。
3つ目は「販売終了時期を決めること」です。
季節商品は始めるタイミングよりも、やめるタイミングが重要です。
例えばフェア終了予定が6月30日なら、6月15日頃から新規仕入れを抑えます。
終了2週間前から追加仕入れを半減し、1週間前には売れ筋だけ補充するなど段階を付けます。
4つ目は「安くなった理由を確認すること」です。
市場で通常2,000円の商品が1,200円になっていた場合、単純なお買い得とは限りません。
出荷ピーク終了、需要低下、シーズン終了などが理由の場合があります。
1鉢800円安くても、販売時期を逃して20%値下げすれば利益は簡単に減ります。
5つ目は「季節外れ商品は通常の半分以下から試すこと」です。
通常12鉢仕入れる商品でも、需要が弱い時期なら3〜6鉢程度に減らします。
売れ行きが良ければ次回追加できます。
特に週1回以上仕入れ機会がある店舗なら、在庫を厚く持つ必要はありません。
6つ目は「サイズを季節で変えること」です。
同じ品種でも、春は小型・中型、法人需要が増える時期は大型など、サイズ構成を変える方法があります。
例えば春は3〜5号50%、6〜7号35%、8号以上15%、秋は中型40%、大型25%など、過去実績に合わせます。
7つ目は「価格帯も季節で見ること」です。
ギフト需要が高い時期には5,000〜10,000円の商品が動き、普段は1,000〜3,000円の自家需要が中心になる場合があります。
過去12か月の販売データを価格帯別に集計し、月ごとの違いを確認します。
8つ目は「イベント需要と通常需要を分けること」です。
母の日、開店祝い、店舗イベントなど特殊要因で販売数が増えた月を通常月と同じ扱いにすると、翌年の仕入れ予測がズレます。
例えば前年5月に30鉢売れたうち、法人案件が15鉢なら、通常需要は15鉢です。
翌年の通常仕入れは15鉢を基準にし、法人案件分は別枠にします。
9つ目は「季節在庫率を確認すること」です。
季節企画終了日に、企画商品の何%が残ったか確認します。
例えば50鉢仕入れて15鉢残れば残在庫率30%です。
翌年は仕入れ量を10〜20%減らす、開始時期を遅らせるなど改善します。
10個目は「季節外れ商品を通常売場へ戻せるか考えること」です。
イベント終了後に使い道がない商品はリスクが高くなります。
一方、フェア終了後も通常商品として販売できる植物なら、多少残っても対応できます。
市場で仕入れる際に「企画終了後どこで売るか」を考えておきましょう。
11個目は「天候も確認すること」です。
季節需要は暦だけで動くとは限りません。
急に暑くなった、長雨が続いたなどの影響で来店や購入傾向が変わる場合があります。
週単位の販売数を確認し、予定より動きが弱ければ早めに仕入れを10〜30%減らします。
12個目は「オンライン販売で季節差を補うこと」です。
店頭では動きが弱い商品でも、全国向けECでは別の需要がある場合があります。
店頭で売れにくい時期はEC掲載を強化し、販売チャネルを変える方法もあります。
13個目は「3か月前から市場情報を集めること」です。
販売開始の直前だけでなく、早い段階から市場の出荷状況を確認します。
例えば春商品なら1月から出荷量や価格を記録し、2月・3月の変化を見ることで仕入れタイミングを考えやすくなります。
14個目は「年間カレンダーを作ること」です。
月ごとに「売れやすいサイズ」「強化したい用途」「仕入れ開始時期」「終了時期」を1枚にまとめます。
毎年販売結果を追記すれば、自店専用の季節仕入れカレンダーになります。
観葉植物卸売市場では、商品があるから仕入れるのではなく、「いつ売るか」まで決めて商品を選ぶことが重要です。季節のピーク前に少量から始め、終了前には早めに数量を減らすことで、売り逃しと売れ残りの両方を抑えられます。
よくある質問
Q1. 季節商品の仕入れは何週間前から始めればよいですか?
A. 販売ピークの4〜6週間前から少量で始め、販売状況に合わせて増やす方法があります。
Q2. 季節終了前はいつ仕入れを減らしますか?
A. 終了予定日の2週間前から追加量を抑え、1週間前には売れ筋だけ補充する方法がおすすめです。
Q3. 市場で安くなった商品は買うべきですか?
A. 値下がりの理由と季節需要を確認し、30日以内に販売できる数量か判断しましょう。
Q4. 前年の販売数だけで仕入れ数量を決めてもよいですか?
A. 前年同月に加えて直近3か月、イベントや法人案件の有無も確認すると精度が上がります。
Q5. 季節企画終了後の在庫はどうしますか?
A. 通常売場やECなど別の販売方法へ移せる商品を選んでおくと在庫リスクを抑えやすくなります。
まとめ
観葉植物卸売市場で季節商品を仕入れる際は、価格の安さだけでなく販売時期を意識することが重要です。販売ピークの4〜6週間前から少量で始め、終了2週間前から追加仕入れを抑えましょう。前年同月と直近3か月を比較し、イベントや法人案件による一時的な販売増は分けて考える必要があります。また、企画終了後も通常販売できる商品を選ぶことで、季節外れの長期在庫を防ぎやすくなります。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。
