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豊明卸問屋マガジン

【仕入れ担当者しか市場のことが分からない!観葉植物卸売市場の仕入れを属人化させない方法】

植物の仕入れ

【仕入れ担当者しか市場のことが分からない!観葉植物卸売市場の仕入れを属人化させない方法】

「担当者が休むと観葉植物を仕入れられない」「どの生産者の商品が良いのか社内で共有されていない」といった悩みは、園芸店や植物販売会社で起こりやすい問題です。観葉植物卸売市場での仕入れは経験が重要な一方、担当者個人の感覚だけに頼っていると、退職や長期休暇の際に業務が止まる可能性があります。今回は、市場仕入れの知識や判断基準を社内で共有し、誰でも一定水準の仕入れができる仕組みを作る方法を解説します。

卸売市場の仕入れ判断を担当者だけに依存させない方法

観葉植物卸売市場での仕入れは、一般的な商品発注よりも経験が求められる仕事です。品種、生産者、樹形、相場、季節、品質など複数の要素を短時間で判断する必要があります。

そのため、長年担当しているスタッフほど「感覚」で仕入れられるようになります。しかし、この状態を放置すると「その人がいないと仕入れができない」という属人化が発生します。

属人化を防ぐために最初に行いたいのが「仕入れ基準の数字化」です。

例えば、「良いパキラを選ぶ」という表現では人によって判断が異なります。そこで「7号、高さ100〜130cm、葉傷み10%未満、仕入れ上限3,000円」といったように、できるだけ具体的な条件へ変えます。

仕入れ基準として最低限記録したいのは、品種名、鉢サイズ、高さ、仕入れ上限価格、生産者、販売目安価格の6項目です。この情報をExcelやクラウド上の表にまとめておくだけでも、担当者以外が仕入れる際の判断材料になります。

2つ目は「生産者評価表」を作ることです。例えば品質、価格、樹形、安定供給の4項目を5段階で評価します。A生産者は品質5・価格3・樹形5・供給4、B生産者は品質4・価格5・樹形3・供給5といった形で記録します。

月4回市場へ行く会社であれば、3か月で12回の仕入れ記録が蓄積されます。半年続けると約24回分のデータが集まり、「どの生産者から何を仕入れると失敗が少ないか」が見えるようになります。

3つ目は「仕入れ結果」を記録することです。購入して終わりではなく、仕入れた商品が何日で売れたか確認します。

例えば商品Aを10鉢仕入れ、14日以内に8鉢売れた場合は売れ行きが良い商品と判断できます。一方、30日経っても3鉢しか売れなかった場合は、次回の仕入れ数量を半分にするといった判断ができます。

4つ目は「市場へ複数人で行く機会を作ること」です。毎回2人で行く必要はありませんが、月4回のうち1回程度はサブ担当者を同行させると、商品を見るポイントや市場独特の流れを共有できます。6か月続ければ6回程度の実地経験を積ませることができます。

5つ目は「写真を残すこと」です。仕入れ基準を文章だけで伝えるより、「仕入れたい樹形」「避けたい樹形」の写真をそれぞれ5〜10枚程度保存しておくと判断しやすくなります。

例えばフィカス類なら、枝のバランス、葉数、幹の太さなどを写真で比較できます。新人スタッフでも写真を見ながら判断できるため、教育時間を短縮しやすくなります。

6つ目は「仕入れ予算を共有すること」です。担当者だけが予算を把握している状態では、代行者が仕入れ過ぎる可能性があります。「1回20万円まで」「大型商品は全体の30%以内」「新商品は予算の10%まで」など数値ルールを決めておくと判断しやすくなります。

さらに、週1回または月2回程度、仕入れ担当者と販売担当者が情報共有する時間を作ることも効果的です。市場で人気だった商品と、実際に店舗で売れている商品が一致しているとは限りません。

販売担当者から「5号サイズが不足している」「3,000円以下の商品がよく売れている」など具体的な情報を共有することで、仕入れ精度を高められます。

属人化を解消する目的は、ベテラン担当者の経験を否定することではありません。その経験を数字、写真、記録として残し、会社の資産に変えることです。

毎月30分でも仕入れデータを整理する時間を設け、半年、1年と蓄積していけば、担当者が変わっても一定の品質を維持しやすい仕入れ体制を構築できます。

よくある質問

Q1. 仕入れの属人化とは何ですか?

A. 特定の担当者しか判断方法や取引先情報を把握しておらず、その人がいないと業務が進まない状態です。

Q2. 最初に何を記録すればよいですか?

A. 品種、鉢サイズ、仕入れ価格、生産者、販売価格、販売日数などから始めると管理しやすくなります。

Q3. 生産者の評価はどのように残せばよいですか?

A. 品質、価格、樹形、安定供給などを5段階評価にすると比較しやすくなります。

Q4. サブ担当者はどのくらい市場へ同行すればよいですか?

A. 月1回程度でも継続すれば、半年で約6回の実地経験を積むことができます。

Q5. 仕入れマニュアルは文章だけで十分ですか?

A. 写真を併用することをおすすめします。良い例と避けたい例を画像で残すと判断基準を共有しやすくなります。

まとめ

観葉植物卸売市場の仕入れを特定担当者の経験だけに頼ると、休職や退職時に業務が止まるリスクがあります。品種、価格、サイズ、生産者などを数字で記録し、写真や販売結果も残すことで、経験を会社全体で共有できます。まずは月1回程度サブ担当者を市場へ同行させ、毎月30分でも仕入れ情報を整理するところから始めましょう。半年、1年とデータを蓄積することで、誰が担当しても一定水準の仕入れができる体制へ近づけます。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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