豊明卸問屋マガジン
人気の記事
【観葉植物をまとめて仕入れたら同じ商品ばかり余る!卸売市場で在庫の偏りを防ぐ方法】
植物の仕入れ
【観葉植物をまとめて仕入れたら同じ商品ばかり余る!卸売市場で在庫の偏りを防ぐ方法】
「市場でまとめて仕入れたら特定の品種だけ大量に残った」「売場には商品がたくさんあるのに、欲しい種類だけ欠品している」と困っていませんか。観葉植物の在庫管理では、総鉢数だけでなく品種・サイズ・価格帯ごとの偏りを見ることが重要です。在庫100鉢あっても、その半分が同じ商品なら品揃えとしては十分とは言えません。今回は、観葉植物卸売市場でのまとめ仕入れ後に起こりやすい在庫偏りを防ぐ方法を具体的に解説します。
品種・サイズ・価格帯の構成比で在庫偏重を防ぐ
観葉植物卸売市場でまとめて商品を仕入れると、1鉢あたりの価格を抑えやすく、売場も一度に充実させることができます。
しかし、数量だけを重視すると「在庫は多いのに売る商品がない」という状態が起こることがあります。
例えば店舗全体で100鉢在庫があるとします。
そのうち40鉢がポトス、30鉢がパキラ、残り30鉢が10品種なら、実質的には2品種へ在庫が集中しています。
お客様から別品種を求められた場合、在庫100鉢あっても欠品対応が必要です。
1つ目は「品種別在庫比率を確認すること」です。
在庫全体に対し、1品種が何%を占めているかを計算します。
例えば総在庫200鉢でモンステラ40鉢なら20%です。
売れ筋商品でも、1品種20〜30%へ集中すると売場の多様性が下がる可能性があります。
自店で「1品種最大15%まで」など上限を決める方法があります。
2つ目は「サイズ別の偏りを見ること」です。
同じ品種でも3号、5号、8号では顧客用途が違います。
例えば200鉢中150鉢が3〜4号なら、小型在庫比率75%です。
大型を探すお客様には対応できません。
過去3か月の販売実績から、小型50%、中型35%、大型15%など自店の適正比率を作ります。
3つ目は「価格帯別の在庫比率」です。
1,000円以下ばかりでも、1万円以上ばかりでも偏ります。
例えば販売実績では3,000〜5,000円が40%なのに、現在庫ではその価格帯が15%しかないなら、次回市場では重点的に補います。
品種より「不足価格帯」を先に決めて市場へ行く方法も有効です。
4つ目は「仕入れ前に不足カテゴリーを3つ決めること」です。
例えば「6号サイズ不足」「5,000円前後不足」「吊り鉢不足」といった形です。
市場で魅力的な商品を見る前に、この3条件を優先します。
これだけでも在庫の偏りを減らしやすくなります。
5つ目は「まとめ仕入れ上限を商品ごとに設定すること」です。
安いからと1品種30鉢仕入れないようにします。
例えば通常販売月10鉢の商品なら、まとめ仕入れ最大15鉢、つまり約1.5か月分までなどルールを作ります。
6つ目は「同カテゴリー内で分散すること」です。
小型観葉植物を30鉢仕入れたい場合、1品種30鉢ではなく、5品種×6鉢に分けます。
販売データが十分にある超売れ筋なら大量仕入れも可能ですが、新商品や中回転商品は分散したほうが安全です。
7つ目は「在庫日数の偏り」を見ることです。
同じ在庫100鉢でも、入荷7日以内が80鉢なら鮮度があります。
逆に60日以上が50鉢なら長期在庫へ偏っています。
在庫を「0〜14日」「15〜30日」「31〜60日」「61日以上」に分け、61日以上を10〜15%以内など目標を作ります。
8つ目は「生産者の偏りも確認すること」です。
同じ生産者の商品が多過ぎると、樹形やテイストが似た売場になる場合があります。
例えばフィカスはA生産者、吊り鉢はB生産者など得意分野で分けると、見た目にも変化が出ます。
9つ目は「まとめ仕入れ後7日で確認すること」です。
大量入荷した場合、1か月待たず最初の7日で販売反応を見ます。
例えば30鉢入荷して7日で3鉢しか売れていないなら、販売速度は低い可能性があります。
この時点で追加発注を止めます。
10個目は「14日後に売場を組み替えること」です。
まとめ仕入れ商品が多い場合、同じ場所に並べ続けると売場が単調になります。
例えば20鉢のうち10鉢を別売場へ移し、用途別や価格別に分散します。
11個目は「売れ筋だけ在庫を厚くすること」です。
全商品を均等に持つ必要はありません。
過去3か月で14日以内販売率80%以上の商品だけ、通常の1.2〜1.5倍在庫を持ちます。
中回転以下は1回量を小さくします。
12個目は「総在庫が適正でも内訳を確認すること」です。
在庫100万円が適正在庫だったとしても、そのうち40万円が大型植物5鉢に集中していれば資金偏りがあります。
鉢数、在庫金額、売場面積の3つで偏りを見ます。
13個目は「毎週ランキングを確認すること」です。
在庫鉢数上位10品種、在庫金額上位10品種を週1回確認します。
上位商品が4週間連続で同じなら、仕入れ過多の可能性があります。
14個目は「新しい商品を入れる前に偏りを減らすこと」です。
新商品を10鉢追加するとき、総在庫を増やさないよう既存の偏り商品10鉢を販促強化します。
例えば「10鉢入れたら10鉢動かす」という管理です。
15個目は「月1回適正構成比を見直すこと」です。
小型、中型、大型、低価格、中価格、高価格などの構成比を確認します。
季節によって需要が変わるため、固定比率ではなく過去3か月の販売データに合わせて修正します。
観葉植物卸売市場でのまとめ仕入れは、数量だけを見ると効率的ですが、品種やサイズが偏れば売場全体の販売力が落ちる可能性があります。総在庫ではなく「中身のバランス」を確認することが重要です。
よくある質問
Q1. 1品種の在庫は全体の何%までがよいですか?
A. 店舗によりますが、特別な売れ筋を除き10〜15%程度を一つの目安にすると偏りを把握しやすくなります。
Q2. 在庫が多ければ品揃えも良いと考えてよいですか?
A. いいえ。同じ品種やサイズへ集中している場合、総鉢数が多くても品揃えは偏っています。
Q3. まとめ仕入れは何品種に分けるとよいですか?
A. 例えば30鉢なら5品種×6鉢など、販売実績に応じて複数品種へ分散するとリスクを抑えやすくなります。
Q4. 在庫偏りはどのくらいの頻度で確認しますか?
A. 在庫上位品種は週1回、サイズや価格帯の構成比は月1回程度確認すると管理しやすくなります。
Q5. 売れ筋なら在庫を多く持ってもよいですか?
A. 14日以内販売率が高く、継続して売れている商品なら通常の1.2〜1.5倍程度まで増やす方法があります。
まとめ
観葉植物卸売市場でまとめ仕入れを行う際は、総鉢数だけでなく品種、サイズ、価格帯、在庫日数の偏りを確認しましょう。1品種への集中は10〜15%程度を一つの基準にし、まとめ仕入れも複数品種へ分散することでリスクを抑えられます。また、週1回在庫上位品種を確認し、月1回は全体の構成比を見直しましょう。「在庫が多い店」ではなく「欲しい商品がバランスよく揃う店」を目指すことが重要です。
植物の仕入れに関する情報を確認できます。