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豊明卸問屋マガジン

アガベを仕入れすぎて資金繰りが苦しい!在庫金額を抑える仕入れ予算の決め方

植物の仕入れ

アガベを仕入れすぎて資金繰りが苦しい!在庫金額を抑える仕入れ予算の決め方

「売場にはアガベがたくさんあるのに現金が減っている」「魅力的な株を見るとつい仕入れすぎる」「高額株が売れずに仕入れ資金が足りなくなった」。アガベ販売では、在庫数量以上に注意したいのが在庫金額です。アガベは1鉢数千円の商品から数万円以上の個体まで価格幅が大きいため、わずか数十鉢でも大きな仕入れ資金が必要になることがあります。安定した仕入れを続けるには、欲しい商品を買うのではなく、仕入れに使える予算を先に決めることが重要です。今回は、アガベの仕入れすぎによる資金不足を防ぐための予算管理について解説します。

在庫鉢数と在庫原価を月1回確認する

アガベの仕入れで資金繰りが苦しくなる原因の一つが、「鉢数だけを見て在庫を判断すること」です。

例えば在庫が30鉢しかないとします。

一見すると少なく感じるかもしれません。

しかし平均仕入れ原価が20,000円なら、在庫金額は60万円です。

一方、在庫100鉢でも平均仕入れ原価が2,000円なら在庫金額は20万円です。

つまり「何鉢あるか」だけでは資金負担は分かりません。

そこで、最低でも月1回は「在庫鉢数」と「在庫原価」の両方を確認することが重要です。

前月原価と長期在庫から仕入れ予算を決める

まず仕入れ予算を決めるときは、前月の販売実績を確認します。

例えば前月のアガベ売上が100万円だったとします。

そのうち商品原価が50万円であれば、原価率は50%です。

翌月も同程度の売上を想定するなら、仕入れ予算を50万円前後から検討する方法があります。

ただし、すでに大量の在庫を持っている場合は、新規仕入れを減らす必要があります。

例えば現在の在庫原価が100万円あり、そのうち50万円分が90日以上売れていない状態なら、新規仕入れに50万円使う前に長期在庫を見直すべきでしょう。

在庫原価を販売原価の月数で捉える

そこで「在庫月数」という考え方を使います。

月平均の商品原価販売額が40万円で、現在の在庫原価が120万円なら、単純計算で約3か月分の在庫を持っていることになります。

月平均40万円しか動かないのに、在庫原価が240万円なら約6か月分です。

もちろん高額株や季節商品があるため一律ではありませんが、在庫金額が何か月分あるのかを把握すると仕入れすぎに気付きやすくなります。

価格帯とテスト枠に仕入れ予算を配分する

次に、高額商品の予算を分けることも重要です。

例えば月間仕入れ予算が50万円なら、

低価格・定番商品:25万円

中価格商品:15万円

高額・希少商品:5万円

新商品テスト枠:5万円

というように分けます。

この場合、高額商品が魅力的だからといって20万円分仕入れることはできません。

事前に枠を決めることで、感覚的な仕入れを抑えやすくなります。

月間予算を週別に分けて予備枠を残す

また、仕入れ予算を月単位だけでなく週単位に分ける方法もあります。

月40万円なら週10万円程度です。

1週目に30万円使ってしまえば、その後3週間の仕入れ自由度が小さくなります。

人気商品が3週目に入荷しても買えないということが起こるため、予算を4分割程度にして管理すると安定します。

予算の20%を急な入荷へ備える

例えば月40万円のうち、

第1週:8万円

第2週:8万円

第3週:8万円

第4週:8万円

予備枠:8万円

というように設定します。

予備枠を20%程度残しておけば、急な人気商品の入荷にも対応しやすくなります。

支払時期と高額株の販売期間を合わせる

仕入れ先の支払い条件も確認しましょう。

即日支払い、月末締め翌月払い、カード決済などによってキャッシュフローは変わります。

例えば50万円を現金で即日支払う場合と、翌月末払いでは資金への影響が異なります。

ただし支払いが先だからといって過剰仕入れしてよいわけではありません。

「いつ支払うか」と「いつ売れるか」の両方を確認することが重要です。

高額商品は特に販売期間をチェックします。

1鉢50,000円の商品を5鉢仕入れれば25万円です。

30日以内に売れればよいですが、180日売れなければ半年間25万円が在庫になります。

そのため、高額商品については1~2鉢ずつ仕入れ、販売実績を確認して追加する方法が安全です。

残予算と長期在庫率で新規仕入れを判断する

また、毎週仕入れ残予算を確認する習慣をつけましょう。

「今月の仕入れ予算50万円」「使用済み32万円」「残り18万円」という状態が分かっていれば、突発的な仕入れでも判断しやすくなります。

さらに、在庫の年齢も予算判断に使えます。

例えば在庫原価100万円のうち、

30日以内:40万円

31~60日:25万円

61~90日:15万円

91日以上:20万円

なら、20%が長期在庫です。

この割合が30%、40%と増えているなら、新規仕入れを抑えるサインです。

逆に90日以上の在庫が5%程度で売れ筋が頻繁に欠品しているなら、仕入れ予算を増やす検討ができます。

予算・販売見込み・在庫金額で仕入れを決める

アガベ仕入れでは、珍しい商品に出会うと「今買わないとなくなる」と感じることがあります。しかし毎回その判断を繰り返すと、資金が商品へ変わり続けて現金が不足します。

「欲しいかどうか」ではなく、「今月の予算内か」「何日で売れる見込みか」「現在の在庫金額はいくらか」という3つの数字で判断することが大切です。

仕入れ予算を先に決め、週1回残予算を確認し、月1回在庫金額を確認する。この基本を続けることで、売場の魅力を保ちながら資金繰りの安定したアガベ仕入れにつなげることができます。

よくある質問

Q1. アガベの仕入れ予算はどう決めればよいですか?

A. 前月の売上や商品原価、現在の在庫金額を確認し、無理のない月間予算を設定しましょう。

Q2. 在庫は鉢数だけ管理すればよいですか?

A. 鉢数だけでは不十分です。週1回または月1回、在庫原価も確認することをおすすめします。

Q3. 高額株はどのくらい仕入れるべきですか?

A. 初めて扱う高額商品なら1~2鉢程度から試し、30~90日の販売実績を見ながら追加すると在庫リスクを抑えられます。

Q4. 仕入れ予算は全部使い切るべきですか?

A. 必ずしも必要ありません。急な入荷に備えて月間予算の10~20%程度を予備枠として残す方法があります。

Q5. 長期在庫が増えたらどうすればよいですか?

A. 90日以上の在庫金額を確認し、割合が増えている場合は新規仕入れを抑え、既存在庫の販売改善を優先しましょう。

まとめ

アガベを仕入れすぎて資金繰りが苦しくなる場合は、鉢数ではなく在庫金額と仕入れ予算を管理することが重要です。月間予算を決め、高額商品・定番商品・新商品など用途別に配分し、さらに週単位で使用額を確認しましょう。月間予算の10~20%程度を予備枠として残しておけば、急な人気商品の入荷にも対応しやすくなります。また、90日以上の長期在庫が増えている場合は新規仕入れを抑える判断も必要です。売場の商品量だけでなく現金の残り方まで意識し、無理のないアガベ仕入れを続けましょう。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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