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豊明卸問屋マガジン

観葉植物店を開業したいけど水道光熱費が高い!植物管理を守りながら経費を見直す方法

植物の仕入れ

観葉植物店を開業したいけど水道光熱費が高い!植物管理を守りながら経費を見直す方法

観葉植物店を開業すると、「夏と冬の電気代が思った以上に高い」「水やりや空調を減らすと植物が傷みそうで節約できない」と悩むことがあります。観葉植物店では照明、冷暖房、水道など、一般的な小売店とは少し違うコストが発生します。しかし、植物の管理環境を悪化させるほど節約する必要はありません。使用時間、店舗エリア、設備、営業データを細かく確認すれば、品質を維持しながら無駄な支出を減らせる場合があります。今回は、水道光熱費を月単位で管理し、観葉植物店の固定費を抑えるための方法を具体的な数字とともに紹介します。

植物管理を守りながら経費を見直す方法

観葉植物店の経営では、家賃や仕入れ、人件費に目が向きやすいですが、水道光熱費も年間で見ると大きな金額になる場合があります。

例えば電気代が春秋は月30,000円、夏冬は月60,000円だったとします。

春秋4か月で120,000円。

夏冬8か月で480,000円。

年間では600,000円です。

ここに水道代が月5,000円なら年間60,000円。

合計66万円になります。

月単位では大きく感じなくても、年間では設備投資や広告費に使える規模になることがあります。

まず、水道光熱費は毎月必ず記録しましょう。

最低でも、

電気代

水道代

営業日数

営業時間

売上

の5項目程度を一覧にします。

例えば、

6月 電気4万円・売上100万円

7月 電気6万円・売上110万円

8月 電気7万円・売上95万円

だったとします。

8月は売上が下がっているのに電気代が最も高いことが分かります。

このように「光熱費だけ」ではなく、売上との比率も見ます。

例えば8月は7万円÷95万円で約7.4%です。

6月は4万円÷100万円で4%です。

比率が急に高くなっている月は、営業時間や空調効率などを確認する必要があります。

次に時間帯別の営業状況を確認します。

例えば10時〜20時の10時間営業で、19〜20時の平均売上が1日1,500円だったとします。

月25日なら37,500円です。

この1時間にスタッフ人件費や空調、照明を使っている場合、営業効率が低い可能性があります。

例えばスタッフ2人、時給1,200円なら人件費だけで1時間2,400円です。

月25日で60,000円です。

売上37,500円より人件費が上回っています。

このような時間帯が3か月以上続くなら、営業時間を19時までにするなど見直す方法があります。

営業時間を1日1時間短縮すれば、月25時間分の照明・空調使用も減ります。

ただし、植物に必要な空調まで停止するという意味ではありません。

お客様向けの照明や一部設備を早く止めるなど、営業状態と植物管理状態を分けて考えます。

空調はエリアごとに確認しましょう。

例えば20坪の店舗で売場15坪、バックヤード5坪ある場合、バックヤードに植物が少ないのに売場と同じ強さで空調していることがあります。

使用状況に合わせて設定を調整します。

また、入口付近、窓際、中央など3〜5地点で温度を測り、必要以上に冷やしすぎたり暖めすぎたりしていないか確認します。

例えば夏に設定温度22℃でも、店内実測が24〜25℃程度で植物と人が快適なら、設定を1℃変更できる可能性があります。

ただし植物の種類、湿度、外気温などによって適切な環境は異なるため、設定温度だけで一律に判断せず、実際の植物状態を見ながら調整しましょう。

直射日光対策も空調効率に関係します。

西向きの大型窓から午後4時間ほど強い日差しが入る店舗では、夏場の室温が上がりやすくなります。

例えば13時、15時、17時の3回温度を測定し、窓際だけ中央より5℃高い場合は遮光を検討します。

ブラインドや遮光設備を活用することで、植物の日焼け対策と空調負担軽減を両立できる場合があります。

ただし必要な光まで遮りすぎないよう、植物配置も含めて考えることが大切です。

照明も見直しましょう。

例えば売場に照明が30個あり、1個20Wなら合計600Wです。

1日10時間使用すると6kWhです。

月25日で150kWhになります。

すべてを同時に点灯する必要があるか確認します。

入口、主力売場、レジなど必要な場所を優先し、バックヤードや閉店後の一部照明は使用時間を短縮できます。

例えば閉店後30分間すべての照明を点灯していたところを、片付けに必要な10個だけに減らすなど、小さな改善を積み重ねます。

設備の種類や電気料金単価によって金額は異なりますが、使用時間を記録することで無駄を発見しやすくなります。

水道代についても、単純に水やり量を減らせばよいわけではありません。

植物ごとに必要な水分量が異なるため、適切な水やりを守ることが第一です。

ただし「毎日すべてに水を与える」という管理をしている場合は見直す余地があります。

例えば店舗に200鉢あり、毎回全鉢へ平均500ml与えると100リットルです。

実際には必要な植物が80鉢だけなら40リットル程度で済む可能性があります。

重要なのは節水ではなく、過剰な水やりをなくすことです。

毎朝植物の状態を確認し、必要な鉢だけ水やりします。

過湿を減らすことは、植物ロスの防止にもつながります。

水やりの作業方法も効率化できます。

例えば水を汲む場所と植物売場が遠く、1日20回往復しているなら、作業時間が増えます。

水やり用カートや適切な容器を使い、1回で運べる量を増やします。

作業時間が毎日30分短縮できれば、月25日で12.5時間です。

人件費換算でも大きな差になります。

水道光熱費を考えるときは、単なる料金だけでなく作業時間まで見ることが重要です。

植物用照明を使用する場合も、必要な場所に限定します。

店内全体へ一律に設置するのではなく、自然光が不足するエリアや対象商品だけに使う方法があります。

例えば全200鉢のうち自然光の届きにくい50鉢だけ補助照明が必要なら、その範囲へ集中させます。

使用時間もタイマーなどで管理し、24時間点灯し続けるような無駄を防ぎます。

植物ごとの光量や管理条件は異なるため、必要に応じて専門的な情報を確認して適切に運用しましょう。

電気設備の清掃やメンテナンスも忘れないようにします。

例えばエアコンのフィルターが汚れていると効率が下がることがあります。

月1回程度状態を確認し、必要に応じて清掃します。

繁忙期前の5月、11月など年2回程度、設備全体の動作確認をする方法もあります。

故障して真夏に急きょ交換するより、早めに異常を見つけられる可能性があります。

冷暖房機器が古い店舗では、設備更新によって消費電力を抑えられる場合もありますが、初期投資が必要です。

例えば機器交換に30万円かかり、電気代が月1万円下がるなら単純計算で30か月程度が一つの回収目安になります。

ただし実際の電気代や設備寿命、工事費などを含めて判断する必要があります。

高額設備は複数社から見積もりを取るなど慎重に検討しましょう。

定休日の設備運用も確認します。

店舗が休みでも植物管理のため空調が必要な場合があります。

その場合も、接客用照明、レジ、看板照明などは不要です。

「営業日モード」と「定休日モード」の2つの運用ルールを作ります。

例えば定休日は植物管理に必要な空調のみ、店頭照明はすべて停止などです。

スタッフ全員でルールを共有すると消し忘れを防げます。

開店・閉店チェックリストに、

空調

照明

看板

バックヤード

水道

の5項目を入れます。

閉店時に1分確認するだけでも、設備の消し忘れを減らせます。

例えば看板照明を毎晩2時間余分に点灯していた場合、年間では730時間です。

一つ一つの消費量は小さくても積み重なると差が生まれます。

水道光熱費は3か月ごとに見直しましょう。

例えば前年同月と比べて10%以上増えている場合、

営業時間

来店数

外気温

設備

使用エリア

などを確認します。

単純に前年より猛暑だったなら必要経費かもしれません。

一方、営業時間が変わっていないのに毎月20%増えているなら設備の不具合なども考えられます。

固定費は「削れば削るほどよい」ものではありません。

植物が傷んでロスが増えたり、お客様が暑くて店内をすぐ出たりすれば、光熱費を削減しても売上が下がります。

例えば電気代を月1万円削減した結果、植物ロスが月2万円増えたなら逆効果です。

そのため、

光熱費

植物ロス率

滞在時間

売上

を合わせて見ましょう。

観葉植物店の経費見直しで大切なのは、植物の品質を犠牲にしないことです。

使用していない場所、売上のない営業時間、不要な照明など「無駄」を削り、植物に必要な空調や水は適切に確保する。

この考え方で毎月の水道光熱費を管理しましょう。

よくある質問

Q1. 観葉植物店の光熱費は毎月確認した方がよいですか?

A. 電気・水道料金だけでなく、営業日数や売上と合わせて月1回確認すると変化を把握しやすくなります。

Q2. 電気代を下げるために空調を弱くしてもよいですか?

A. 植物やお客様に適した環境を優先し、まず不要なエリアや営業時間外の設備使用から見直しましょう。

Q3. 水やりを減らせば水道代は下がりますか?

A. 水道代削減だけを目的に水やりを減らすのはおすすめできません。植物の状態を確認し、必要な鉢だけ適切に水やりしましょう。

Q4. 設備の点検はどのくらい行えばよいですか?

A. エアコンフィルターなどは月1回程度状態を確認し、夏・冬前に設備全体をチェックする方法があります。

Q5. 光熱費削減が成功しているかどう判断しますか?

A. 金額だけでなく植物ロス率や売上も確認し、品質を落とさず費用が減っているかを見ることが重要です。

まとめ

観葉植物店の水道光熱費を抑えるには、植物の管理環境を犠牲にするのではなく、不要な設備使用や営業時間を見直すことが重要です。

電気代、水道代、営業日数、営業時間、売上を月1回記録し、前年同月や前月と比較しましょう。また、入口・窓際・中央など3〜5地点の温度を確認し、過剰な冷暖房や不要なエリアの照明を減らします。水やりは全鉢一律ではなく、状態を見て必要な植物だけ行いましょう。経費だけでなく植物ロス率や売上も同時に確認することで、品質を守りながら無駄を減らせます。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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