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豊明卸問屋マガジン

アガベを大量仕入れして在庫過多に!売れ残りを防ぐ適正在庫と発注数量の考え方

植物の仕入れ

アガベを大量仕入れして在庫過多に!売れ残りを防ぐ適正在庫と発注数量の考え方

「まとめて仕入れたアガベがなかなか売れない」「売場が在庫でいっぱいになった」「新しい品種を仕入れたいのに古い商品が残っている」。アガベ販売では、仕入れ数量を間違えると在庫過多につながることがあります。特に仕入れ単価の高いアガベでは、数十鉢の売れ残りが大きな在庫金額になることもあります。重要なのは、感覚で発注数量を決めるのではなく、過去の販売数と在庫日数を基準にすることです。今回は、アガベの大量仕入れによる在庫過多を防ぐための適正在庫と発注数量について解説します。

値引き単価より販売に必要な期間を優先する

アガベの仕入れで注意したいのが、「安く仕入れられるから」という理由だけで発注数量を増やしてしまうことです。

例えば通常1鉢4,000円の商品が、30鉢以上なら3,500円になるとします。1鉢あたり500円安くなるため、お得に感じるかもしれません。

しかし30鉢仕入れれば仕入れ金額は105,000円です。

月に5鉢しか売れない商品なら、単純計算では30鉢を販売するまで約6か月必要になります。その間、10万円以上の資金が在庫として固定される可能性があります。

一方、通常価格4,000円で10鉢だけ仕入れれば4万円です。単価は500円高くても、在庫リスクは大幅に小さくなります。

このように、仕入れでは「1鉢いくら安くなるか」だけでなく「何日で販売できる数量なのか」を考える必要があります。

複数月の平均販売数から在庫月数を求める

まず確認したいのが月間販売数です。

例えば過去3か月の販売数が、

1か月目:8鉢

2か月目:10鉢

3か月目:6鉢

だった場合、3か月合計は24鉢で、月平均は8鉢です。

この商品を一度に40鉢仕入れると、平均販売ペースでは約5か月分の在庫を持つことになります。

もちろん品種によって適正在庫は異なりますが、まず「現在の在庫が何か月分あるのか」を把握するだけでも過剰仕入れを防ぎやすくなります。

長期在庫で増える植物の管理コストを見積もる

また、アガベは一般的な雑貨とは違い、生きている植物です。

長期間在庫すると成長してサイズが変わったり、下葉が枯れたり、植え替えが必要になったりする可能性があります。つまり、在庫期間が長くなるほど管理作業も増えることがあります。

週2回、1鉢あたり1分の状態確認を100鉢行えば、1回100分、週では200分です。1か月を4週間とすると約800分、つまり13時間以上になります。

実際の管理時間は環境によって異なりますが、在庫が増えるほど管理コストも増えるという考え方が重要です。

在庫原価と在庫期間から長期商品を特定する

さらに、「鉢数」だけでなく「在庫金額」も管理しましょう。

例えば低価格商品80鉢の平均原価が1,500円なら12万円ですが、高額商品20鉢の平均原価が10,000円なら20万円です。

鉢数では低価格商品の方が多くても、資金負担は高額商品の方が大きくなります。

そこで、週1回程度「在庫鉢数」と「在庫原価」を確認します。

さらに月1回、「30日以内」「31~60日」「61~90日」「91日以上」という在庫期間別に商品を分けると、長期在庫が見つけやすくなります。

90日以上売れていない商品が全在庫の30%を超えるようなら、新規仕入れ数量を抑えたり、売場変更や商品写真の撮り直しを行ったりするなどの対策を検討できます。

販売実績を基準に新品種を小ロットで試す

発注数量を決める際は、過去1か月だけではなく3~6か月程度の販売実績を見ることもポイントです。

特定の月だけ大量に売れた商品を基準にすると、次回仕入れで過剰在庫になる可能性があります。複数月の平均を使えば、一時的な売上変動の影響を小さくできます。

また、新品種は販売実績がありません。その場合は最初から20鉢、30鉢と仕入れず、3~5鉢程度からテストし、30日以内の反応を見る方法があります。

アガベの仕入れでは、「売れるかもしれない数量」ではなく「過去の実績から売れる可能性が高い数量」を発注することが重要です。

仕入れ単価が多少高くなったとしても、在庫を適正化することで結果的に資金効率が改善するケースがあります。安さと数量だけに惑わされず、販売速度まで含めて発注数量を決めましょう。

よくある質問

Q1. アガベの適正在庫は何鉢くらいですか?

A. 店舗によって異なるため、一律には決められません。過去3~6か月程度の月平均販売数を確認し、自店の販売ペースを基準に設定しましょう。

Q2. まとめ買いで安くなる場合は大量仕入れした方がよいですか?

A. 必ずしもそうとは限りません。単価だけでなく、その数量を何か月で販売できるのかを計算して判断しましょう。

Q3. 新しいアガベ品種は何鉢仕入れればよいですか?

A. 販売実績がない場合は、3~5鉢程度など小ロットからテストし、30日程度の反応を見る方法があります。

Q4. 在庫はどのくらいの頻度で確認すればよいですか?

A. 鉢数と在庫金額は週1回程度、在庫期間については月1回程度確認すると管理しやすくなります。

Q5. 90日以上売れない商品はどうすればよいですか?

A. 価格だけでなく、陳列場所、商品写真、説明文、品種需要などを確認し、次回の仕入れ数量も減らすことを検討しましょう。

まとめ

アガベの大量仕入れによる在庫過多を防ぐには、仕入れ単価だけでなく販売速度を確認することが重要です。過去3~6か月の平均販売数を把握し、現在の在庫が何か月分に相当するのか確認しましょう。また、週1回の在庫確認と月1回の在庫期間チェックを行い、90日以上動かない商品を早めに把握することも大切です。特に新品種は3~5鉢程度からテストするなど、小さく仕入れて販売実績を確認してから数量を増やすことで、資金を在庫として抱えるリスクを減らせます。

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この記事の作成者

豊明卸問屋ドットコム 編集部

鉢物植物を中心に卸売ネット通販を行っている豊明卸問屋ドットコムの編集部です。

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