豊明卸問屋マガジン
人気の記事
観葉植物の梱包で葉先が箱に当たる!高さ不足を防ぐダンボール選びの基準
園芸資材の仕入れ
観葉植物の梱包で葉先が箱に当たる!高さ不足を防ぐダンボール選びの基準
観葉植物を発送するとき、「箱を閉じると葉先が天面に当たる」「少し押し込まないと入らない」「届いたときに新芽や葉先が折れていた」と困っていませんか?観葉植物の梱包では横幅だけでなく、ダンボールの高さ不足も配送トラブルにつながる大きな原因です。特に新芽が上へ伸びる植物や、細い枝が縦方向へ立ち上がる商品では、数cmの余裕不足でも葉傷みにつながる可能性があります。今回は、高さ不足を防ぐための植物サイズの測り方、ダンボール選び、個体差への対応方法を具体的に解説します。
自然な姿勢の植物高から標準箱を決める
観葉植物を梱包するとき、ダンボールの高さは「植物が入ればよい」という基準だけで決めないことが重要です。
例えば鉢底から最も高い葉先までの高さが80cmある植物を、内寸81cmの箱へ入れた場合、一見すると収まります。しかし上部には1cmしか余裕がありません。
配送中に箱の天面が少し内側へ変形したり、植物が鉢ごと数cm持ち上がったりすると、葉先へ直接力が加わる可能性があります。
特に新芽や細い枝は柔らかく、天面へ継続的に接触すると曲がったり折れたりしやすくなります。
まず測定したいのは、鉢底から植物の最上部までの高さです。
ただし葉を手で押さえた状態ではなく、自然な姿勢で測ることが大切です。
例えば植物の高さが75cmなら、梱包用ダンボールも75cmぎりぎりではなく、枝先を圧迫しない適度な余裕を確保します。
店舗では高さを「60cm以下」「61~90cm」「91~120cm」「121~150cm」など4段階程度に分類すると管理しやすくなります。
例えば60cm以下はA箱、90cm以下はB箱、120cm以下はC箱というように標準箱を設定します。
平均値と最大値から個体差の例外を作る
ただし同じ商品でも個体差があります。
商品ページ上では高さ約70cmでも、実際には65cmの商品もあれば80cmの商品もあります。
月100個発送する主力商品なら、最初に10個程度測定して平均値と最大値を確認するとよいでしょう。
例えば10個の平均が72cm、最大が81cmだった場合、70cmを基準にした箱では一部の商品が収まりません。
そこで通常はB箱、80cmを超える個体だけC箱という例外ルールを作ります。
具体的には「標準高さより10cm以上高い場合は1サイズ上へ変更」と決めるとスタッフが判断しやすくなります。
天面余裕と保護板で開封時の葉先を守る
箱上部の余裕は、開封時の安全性にも関係します。
植物の葉先が天面テープのすぐ下まで来ていると、購入者がカッターを使った際に葉を傷つける可能性があります。
そのため発送時だけでなく、受け取った人が箱を開ける場面も想定することが重要です。
必要に応じて天面の下へ薄い保護板を入れる方法もあります。
これにより、カッターの刃が直接植物へ届きにくくなります。
無駄な高さを避けて季節変化に合わせる
ただし箱を高くしすぎるのも問題です。
例えば高さ70cmの植物を高さ120cmの箱へ入れれば、上部に50cmの空間ができます。
箱の内部空間が大きくなりすぎると、輸送中の揺れによって植物上部が動きやすくなる場合があります。また、配送サイズが大きくなり、送料が上がる可能性もあります。
そのため「十分な高さ」と「無駄な高さ」のバランスが重要です。
発送量の多い店舗では、主力商品の高さ分布を3か月に1回程度見直すのがおすすめです。
植物は季節や仕入れ先によってサイズが変化することがあります。
春に高さ60cm程度だった商品が、夏には80cm前後で入荷するというケースも考えられます。
箱サイズを1年間固定するのではなく、商品サイズが変わったら見直すことが必要です。
適切な箱高で加工時間を減らす
梱包時間にも影響します。
箱の高さが足りないと、スタッフが葉を折り曲げたり、箱を加工したりする作業が発生します。
1件あたり追加で3分かかり、1日20件なら60分、月20営業日で20時間です。
適切な高さの箱を準備して1件1分以内で収納できるようになれば、作業効率も大きく改善します。
箱別の葉先トラブル率から上限を直す
発送後のトラブルも記録しましょう。
例えば月500件中、葉先や新芽の折れに関する問い合わせが10件なら発生率は2%です。
そのうち8件が同じ高さ90cm箱で起きているなら、その箱の使用基準を見直す必要があります。
使用数が300件で8件なら約2.67%です。
一方、120cm箱を200件使用して2件なら1%です。
この場合、90cm箱へ入れる植物の上限を少し下げることで改善できる可能性があります。
例えば「植物高さ85cmまで」という基準を「80cmまで」に変更して、81cm以上は120cm箱へ移します。
変更後に100件程度テストし、葉先トラブルが減るか確認します。
送料と再発送費を比べて高さを評価する
箱サイズの見直しでは、送料とのバランスも確認します。
一回り高い箱へ変更することで1件あたり送料が100円増えたとしても、葉折れによる再発送が月5件減り、1件4,000円の再発送コストを防げれば2万円相当の改善です。
送料増が月100件で1万円なら、結果的にはプラスになる可能性があります。
ダンボールの高さは、単純に植物が収まるかどうかだけでは決められません。
葉先や新芽に適度な余裕を持たせ、個体差や箱変形、開封時の安全まで考える必要があります。
高さを数値化し、主力商品は平均値と最大値を確認しながら標準箱を設定することで、葉先の傷みと作業ロスを減らしやすくなります。
よくある質問
Q1. 植物と箱の天面にはどのくらい余裕が必要ですか?
A. 植物の種類や枝の硬さによって異なります。少なくとも葉や新芽が天面へ強く接触しない余裕を確保することが重要です。
Q2. 商品ページの高さだけで箱を決めてもよいですか?
A. 個体差があるため、主力商品は実物を10個程度測定し、平均値と最大値を把握すると安全です。
Q3. 高い箱を使えば葉折れは防げますか?
A. 高すぎる箱は送料や内部の揺れが増える場合があります。植物に合った適正サイズを選びましょう。
Q4. 高さが標準より大きい個体はどうしますか?
A. 標準値より10cm以上高い場合は1サイズ上へ変更するなど、例外ルールを設定すると判断しやすくなります。
Q5. 箱高さはどのくらいの頻度で見直しますか?
A. トラブル率は月1回、商品の高さ分布は3か月に1回程度確認すると改善しやすくなります。
まとめ
観葉植物の葉先や新芽がダンボール天面へ当たる場合は、高さ選定の基準を見直しましょう。植物の自然な状態で鉢底から最上部まで測り、60cm以下、61~90cm、91~120cmなど高さ帯を設定すると標準化しやすくなります。同一商品でも10cm程度の個体差が出る場合があるため、標準より大きい商品は1サイズ上へ変更する例外ルールも必要です。月500件中10件の葉先トラブルなら2%です。箱別に発生率を確認し、適正な高さへ調整していきましょう。
園芸資材の仕入れに関する情報を確認できます。